SPOLABo | スポーツマーケティングラボラトリー

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https://www.spolabo.jp/ 「スポーツ未来創造カンパニー」をビジョンにスポーツ領域に特化した戦略コンサルティング&マーケティングソリューションカンパニー(株)SPOLABoです。 若手社員が海外のスポーツ業界の事例やトピックを調査した内容をお届けします。

最近の記事

NCAAとオリンピックの関係:大学アスリートの国際舞台での活躍

7月24日から8月11日まで開催されたパリオリンピックでは、32競技329種目が行われ、アメリカ代表が金メダル40個、銀メダル44個、銅メダル43個を獲得し、メダル総数で全出場国中トップの成績を収めました。この成果には、NCAAに所属する、または過去に所属していた学生アスリートたちの活躍が大きく貢献しています。NCAAはアメリカ国内の大学スポーツを統括する組織で、加盟する1,200以上の大学と23の競技に、毎年4万人以上の学生アスリートが参加し、国内外で注目されるカレッジスポ

    • レッドブルの大宮アルディージャ買収について

      今月8月6日に正式に発表となったオーストリアの大手飲料メーカーであるレッドブルのJ3大宮アルディージャ買収。Jリーグはもちろんのこと、プロ野球・Bリーグを含めても、外資系企業の経営権取得は日本で初の事例となります。3億円と報じられている買収額についても話題になっていますが、海外でサッカークラブを既に経営しているレッドブルがなぜ今回日本のJクラブ経営に参入したのかについて今回は取り上げていきたいと思います。 Jリーグ初の外資系企業の経営権取得 今月8月6日に大宮アルディージ

      • チケット転売の高額化規制はスポーツの価値を上げる?下げる?

        昨夏、フランスでラグビーW杯が行われ、約240万人もの観客を動員しました。 日本のリーグワンで横浜キヤノンイーグルスに所属するファフ・デクラーク選手も大活躍し、南アフリカ代表がラグビー王国ニュージーランド代表オールブラックスに1点差で勝利し王者に輝きました。 多くの人が日本からテレビを通して熱戦を目にして盛り上がりを感じたと思いますが、実は準決勝のイングランド対南アフリカ戦は数千席が空席という悲しい事態になっていました。 英スポーツメディアはその要因を、大会主催者がチケット

        • 紆余曲折を経て誕生した女子アイスホッケーのプロリーグ、PWHLの成り立ちに迫る

          アメリカ現地時間2024年5月9日、ミネソタ*がPWHLのプレーオフファイナル5戦目でボストンを破って初代チャンピオンに輝き、ウォルターカップを獲得しました。(*PWHLでは、ミネソタ、ボストンなど州名や都市名をチーム名としています。詳細は後述します) PWHLという言葉に耳馴染みがない方も多いと思いますので、改めてご紹介します。PWHLはProfessional Women’s Hockey Leagueの略称で、2024年1月1日に開幕をした女子アイスホッケーのプロリーグ

        NCAAとオリンピックの関係:大学アスリートの国際舞台での活躍

          アメリカのユーススポーツの早期専門化と、施設の役割とは?

          ユーススポーツ(youth sports)とは18歳以下の子どもや青少年を対象としたスポーツ活動を指します。これには、学校やクラブ、地域コミュニティ、スポーツ団体などによって提供される練習、試合、トーナメントなどが含まれます。 ユーススポーツ市場は急成長を遂げており、2022年には世界市場が375億米ドルに達し、2030年まで年平均成長率9.2%で増加すると予測されています。この市場の拡大は、多くの若者がスポーツに積極的に参加するきっかけとなっています。 しかし、アメリカで

          アメリカのユーススポーツの早期専門化と、施設の役割とは?

          UEFA EURO 2024のスポンサーには〇〇の企業が多い?

          現在開催中のUEFA EURO 2024(UEFAヨーロッパ選手権2024)は、ヨーロッパだけでなく、世界中で盛り上がりを見せています。ヨーロッパの国々の選手が各国のリーグ及び世界大会でも活躍を見せていることもあり、この盛り上がりはFIFAワールドカップに匹敵するほどとも言われており、また、年々盛り上がりを増しているとも言われています。 前回の記事でEURO2024に関して書いていますので、ぜひ読んでみてください! 今回はこの盛り上がりを支えているスポンサーについて少し深掘

          UEFA EURO 2024のスポンサーには〇〇の企業が多い?

          最も持続可能な大会へ!?EURO2024が取り組む持続可能な大会開催について

          日本時間6月14日(金)28時に開催国ドイツ対スコットランドの試合で開幕した、UEFA欧州選手権(以下、EURO)。試合は5対1でドイツの圧勝で終わり、スタジアムには約6万5,000人の観客が詰めかけ、大きな盛り上がりで開幕戦を終えました。今大会はドイツのスタジアムのみの開催で、2016年のフランス大会以来の単独開催となりました。今大会の開催国は2018年に決定しましたが、今大会の意義や開催国がドイツに決まった背景について、触れていきたいと思います。 EUROについて ま

          最も持続可能な大会へ!?EURO2024が取り組む持続可能な大会開催について

          米国スポーツ界による国際化戦略と韓国市場へのアプローチ

          今年3月20日に韓国・ソウルにてMLBレギュラーシーズン開幕シリーズとして「ソウルシリーズ」(パドレス対ドジャース)が開催されました。 2019年に東京で行われたマリナーズ対アスレチックス戦以来4年ぶりのアジア開催となったMLB開幕シリーズは大きな話題となり、さらに大谷翔平選手がロサンゼルス・エンゼルスからロサンゼルス・ドジャースに移籍して最初のゲームということもあり、アメリカ・韓国だけでなく日本も含めて世界が注目する試合となりました。 大谷選手がドジャースに移籍して以来

          米国スポーツ界による国際化戦略と韓国市場へのアプローチ

          名門クラブも活動休止海外動向から見るラグビークラブを取り巻く現状

          5月末、世界のラグビーファンにショッキングなニュースが飛び込んできました。南半球の太平洋周辺諸国を中心としたスーパーラグビー*に所属するチーム・メルボルンレベルズ(以下レベルズ)が2024年のシーズンをもって活動休止を発表したのです。レベルズは、かつて堀江翔太選手、稲垣啓太選手、松島幸太朗選手もプレーをしていたチームであり、日本でも認知されている人気チームです。また、現在スーパーラグビーのリーグ戦真っ只中でプレーオフ進出の可能性も残されている中でのニュースリリースということも

          名門クラブも活動休止海外動向から見るラグビークラブを取り巻く現状

          スタジアム・アリーナのネーミングライツ取得について

          以前のnoteで海外スタジアム・アリーナの複合施設化に向けた取り組みについて紹介しましたが、この取り組みの目的は様々な施設と一体となったスタジアム運営により、いわゆる「稼げる」スタジアム・アリーナを目指すことにあります。 「稼げる」スタジアム・アリーナを目指す中で一番必要なことは「確固たる収入」の確保であり、その方法としてスタジアム・アリーナでは「ネーミングライツ契約」が浸透しています。 日米で確認できるネーミングライツ権利料の各上位5施設においては、日本における契約期間が5

          スタジアム・アリーナのネーミングライツ取得について

          カレッジ女子バスケットボールの人気は ”NIL” のおかげ?

          近年、カレッジスポーツではNILという今までのアマチュアスポーツでは考えられないルールの導入に対して厳しい意見が挙げられていますが、NILに対して積極的に動いている大学も少なくありません。そんな一長一短のあるNILによって大きな盛り上がりを見せているスポーツがあるのをご存知でしょうか? 現在人気沸騰中のカレッジ女子バスケットボールは、NILによって過去最大の盛り上がりを見せており、それはカレッジ男子バスケットボールだけでなく、NBAをも超えるまでに至っているのです! というこ

          カレッジ女子バスケットボールの人気は ”NIL” のおかげ?

          MLBのスポンサーシップ事情について

          MLB(メジャーリーグベースボール)が開幕して約2か月が経過しようとしています。今シーズンは、昨シーズンにも増してMLBに所属する日本人選手の活躍が注目され、ニュースで報じられない日はありません。そのような中、MLB球団に対する日本企業スポンサーの増加もニュースで取り上げられることが増えています。特にロサンゼルス・ドジャースでは大谷翔平選手、山本由伸投手の一挙手一投足に注目が集まっており、スポンサーに対して大きな影響を与えていると言われています。今回はMLB球団のスポンサー事

          MLBのスポンサーシップ事情について

          多様性社会で広がる「スポーツ×美容」の可能性

          この春、表参道が「大谷一色」で染められた景色をご覧になり驚いた方は多いのではないでしょうか。 3月19日から約1カ月間、高級ブランドが立ち並ぶ表参道のケヤキ並木通りがパープルカラーの化粧品と大谷翔平で染められました。 高級コスメブランドで知られる「コスメデコルテ」を展開するKOSÉは、2023年から2年連続で大谷翔平選手とグローバル広告契約を締結し、広告やポップアップのキャンペーン等、様々なプロモーションを実施しています。 KOSÉは今年のキーメッセージを下記の通り発表しま

          多様性社会で広がる「スポーツ×美容」の可能性

          国際試合カレンダーに注目 世界のラグビー界のトレンドに迫る

          世界のラグビー界の動きは刻一刻と変わってきています。これまで、こちらのnoteでは過去何回かにわたりラグビーに関する記事をご紹介してきました。ラグビー界は歴史と伝統がある一方で、それだけにとどまらず時代の流れに乗った取り組みを次々と発表しています。 今回の記事では、今のラグビー界のトレンドや、今後詳細が発表されるであろうビッグイベントについてお伝えしていきます。 国際試合カレンダーが変わる? 4月の上旬、あるニュースが海外メディアで報道され、世界中のラグビーファンから大き

          国際試合カレンダーに注目 世界のラグビー界のトレンドに迫る

          海外スタジアム・アリーナの「複合施設化」のトレンド

          前回のnoteでは、スタジアム・アリーナの建設がその周辺の都市開発を促進させ、地域の魅力から商業活動も活性化し、ホテル、レストラン、バー、カフェ、小売店などが増え、そこに新たな消費者が集まるなど地域経済が活性化されていくことについて紹介しました。 スタジアム・アリーナで開催される興行によってその周辺地域の経済が活性化することはとても良いことですが、たとえ興行が無い日であっても、別の目的で周辺施設を訪れることができれば、1年を通じてその地域を盛り上げることに繋がります。 そこ

          海外スタジアム・アリーナの「複合施設化」のトレンド

          若きアスリートをトップアスリートへ育てるエリートスポーツアカデミー、IMGアカデミー

          スポーツ界の頂点を目指す若き才能たちが集うフロリダ州ブラデントン。そこには、世界屈指のエリートスポーツアカデミー『IMGアカデミー』があります。1978年の創設以来、テニス界のアンドレ・アガシ選手やマリア・シャラポワ選手など、数多くのトップアスリートを輩出し続けていることで有名で、日本人では錦織圭選手を筆頭にトップアスリートとして活躍している選手や名門大学への進学を決めた様々な競技の学生アスリートを輩出しています。 広大な敷地に広がる最先端のトレーニング施設、経験豊富な指導陣

          若きアスリートをトップアスリートへ育てるエリートスポーツアカデミー、IMGアカデミー