「宇宙図」と「宇宙に恋する10のレッスン」
天文学的確率によって出会った本
2023年末に出会った「宇宙に恋する10のレッスン」とはまさに最新宇宙論物語の天文学的な確率によって出会ったと言えるかもしれません。
ある二人の会話の中で、聞き間違いで「こさかじゅん」というワードが出てきて、その名前の方は実在するのかとを調べたところ、出会った本です。
「小阪 淳」さんという方がいらっしゃり、その方の著書である本との出会いは本当に偶然とは思えず、お仕事で宇宙や素粒子などを扱っているため、まさかの一致に驚きでした。
私も、その話をお聞きして、すぐに購入させていただきました。
その話を聞いた周りの人も一斉に購入したので、2010年の本が、2023年の年末に一気に何冊も売れるということになったと思います。
「小阪淳」さんと「宇宙図」
小阪淳さんを調べると、「一家に一枚 宇宙図」制作委員でアートディレクションをされていたことがわかりました。
実は、その宇宙図のポスターをずっと自宅に貼っていたこともあり、更に驚きでした。
「宇宙図」との出会いは二つありました。
1つめは、不思議なご縁で、世界初の「人工流れ星」を創る宇宙スタートアップ企業ALEさんが開催した内輪向けの勉強会に参加させていただいた際に、ゲストでいらっしゃった高梨直紘先生(制作委員の一人)からいただきました。
ちなみに、勉強会の会場設営を手伝ってALEの代表の岡島礼奈さんとお話させていただいたのも思い出しました。
二つめは、その頃に定期購読していた「ニュートン」のニュートンムック別冊「宇宙図」に付録としてついていました。
本を整理することが多いのですが、本棚を探してみると、しっかりありました!久しぶりに開いてみて、その鮮やかな宇宙にまた魅了されました。
そのような流れで、2013年に偶然にも宇宙図のポスターを2枚、手に入れることになり、1枚はお世話になっている先生に、もう一枚は自宅に飾っていました。
そして、この度、宇宙図の作成に関わった「小阪淳」さんの本と、10年越しに出会うとは、偶然とは思えませんでした。
「宇宙と恋する10のレッスン」を読んでみて
宇宙図の制作に関わったことが、この本が生まれるきっかけとなったそうで、更にびっくりしました。
2013年の当時、緻密は宇宙図を見て感動して眺めていた中で、意味がわからなかったことがクリアになって、更に深まっていくようでした。
特にラブストーリーと最新宇宙論が融合するという斬新な切り口ながら、ラブストーリーとリンクするように講義が入っており、難しい話もわかりやすく(わからないところも多々ありましたが…)、スゥーと入ってきました。
ラブストーリーの内容も秀逸で、日常との宇宙のリンクを感じ、心の動きや人間関係までにも宇宙との繋がりを広げてくれます。
言葉の表現も気に入って何個か書き出してみます。
あとがきでも、小阪さんが書かれていますが
既存の文献によくある「宇宙の膨張」の表現などイメージしずらく、表現の危うさがあったところを、文章表現で「適切に伝達する」を突き詰められたそうです。
宇宙に関しての素人でありながらも、「一家に一枚 宇宙図」のプロジェクトに参加されて、専門家ではない目線から一般の人にもわかりやすく、かつ図や絵を用いてビジュアルでも、目に見えないものや概念的なことを、カタチにして説明されており、読み応えがありました。
そして、宇宙の誕生や進化を改めてワクワクして感じることができました。
2023年末に映画「僕が宇宙に行った理由」の初日舞台挨拶に伺ったりと、不思議と宇宙づいています。
※映画の感想は後日アップ予定です。
この本は専門家の協力を得て、アートデレクションのプロの小阪淳さん、コピーライターの片桐暁さんだからこそ描けた唯一無二の宇宙の本だと思います。
現在、最新の研究データを加えた「宇宙図2024」の制作が進んでいるとのこと、昨年の引っ越しで宇宙図のポスターを紛失してしまっていたので、今年は新しい宇宙図を手に入れて、新しい自宅に飾ろうと思います。
「宇宙図2024」とともに、ぜひ、この本を手にとって読んでみることをお勧めです!
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