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「からくりの森 2024」内覧会とトークセッションレポート【12/8まで開催中】

はじめまして!Spline Design HubのPRを担当しているannaです。
これからSpline Design Hubの活動内容や日頃の制作に関することなど、このnoteでご紹介していこうと思います。
プロダクトデザイン、インスタレーションデザイン等にご興味のある方はぜひフォローしていただけると嬉しいです。

さて、最初の記事では、10月から開催されている「からくりの森 2024」についてご紹介したいと思います。
「からくりの森」は、セイコーウオッチ株式会社が腕時計のさまざまな楽しさを体験できる発信拠点「Seiko Seed」にて毎年開催している展覧会です。
Spline Design Hubは2023年に続き、今年も作品を展示しています。

▼ 展覧会詳細はこちらをご覧ください。



出展作品「時の足音」について

今回出展する作品は、株式会社白(siro Inc.、以下「siro」)と共同制作です。昨年の「からくりの森 2023」にもsiroと共同制作した「時のしずく」を出展しました。「時のしずく」は今年行われた第1回 テクニカルディレクションアワード(Tech Direction Awards)にて「ナレッジシェア賞」を受賞しています。

今年も6名のメンバーが異なる専門分野を持ち寄り、「機械による美しい動き」を追求します。デザイナー、エンジニア、アーティスト、そして研究者が集い、クリエイティブの新たな可能性を探ります。

時の足音 / Footsteps of Time

時間は一般的に、皆に平等に流れるものと捉えられますが、楽しい時間は早く、退屈な時間はゆっくり過ぎるように感じた経験は誰にでもあるでしょう。人間には時間を直接感じ取る感覚器官はなく、脳が間接的に時間を推測しています。時間への意識の向け方によって、その感じ方は大きく変わるのです。

本作品『時の足音』では、時間の持つ普遍性と伸縮性の対比を表現しています。一定幅で連続的につながる円形の土台は時の普遍性を、不規則なリズムで跳ねて歩む機械体は時の伸縮性を象徴しています。この機械体は、まるで生きているかのように、その歩みを変化させながら土台の上を巡ります。

二つの時間が触れ合うことで生まれる「時の足音」を聞きながら、あなたの時間に思いを馳せてみてください。

昨年の出展作品「時のしずく」はこちら。


たくさんの関係者が集まった内覧会

一般公開開始日の前日、10月10日に関係者に向けた内覧会が開催されました。私も現地参加してきたので、当日撮ってきた写真を中心に様子をお伝えします。とてもたくさんの方にお越しいただきました。神山の説明が追いつかなかったようです…お越しいただいたのにお話しできなかった皆さま、申し訳ありませんでした。

会場の「Seiko Seed」は、原宿のユニクロやIKEAが入っている「WITH HARAJUKU」内にあります。
たくさんの人に囲まれながら、伸びやかに周遊を続ける「時の足音」
メイキングムービーも展示されていました
来場者の皆さまから直接感想を聞けるのが嬉しかったという神山

山中俊治氏とトークセッション

トークセッションには、代表神山の恩師である山中俊治氏を迎え、制作の裏側やそこに込められたクリエイターたちの思いが語られました。神山をはじめ、参加者たちが機械式時計の魅力と可能性を多角的に掘り下げる内容となりました。
神山は「時の足音」について、「機械式時計の緻密な動きが持つ美しさを拡張し、時間という概念を再考させる体験を目指しました」と説明。
山中さんは「からくり」という言葉が持つヒューマンスケールな魅力について触れ、機械式時計が「人が手に触れ、理解できる範囲の技術の結晶」である点を強調しました。
さらに、他のクリエイターたちからは、自然現象やロマンをテーマにした作品や、機械式時計を通じて新しい感覚を引き出す試みが紹介されました。
トークセッション全体を通じて、機械式時計は単なる道具にとどまらず、人々の感性を刺激し、新たな表現のプラットフォームとして活用できる可能性が示されました。

当日ご紹介したスライドの内容については、後日神山がnoteで記事を書くとのことなのでお楽しみに…!

▼ 登壇者情報など詳細はこちら

制作意図などを説明するギャラリーツアー

クリエイターたちによるギャラリーツアーを11月10日(日)、17日(日)の2日間開催しました。各日2回、各回15名と参加者の人数制限を設け、制作の意図や仕組みなどゆっくりご説明させていただきました。

ご参加いただいた皆さまありがとうございました!

▼ 詳細はこちら


「からくりの森」は12月8 日(日)までです。まだご覧になっていない方はぜひ原宿の「Seiko Seed」までお越しください。


執筆:Anna Ishihara


SPLINE DESIGN HUBは、デザインエンジニアを中核としたデザインチームです。
ロボットのような姿をして、まるで命を宿した生物のようになめらかに動く。
形態、機構、機能すべてが調和した美しい設計をするためには、技術知識と美的感覚を併せ持ち、ハードウェアとソフトウェアの境界を越えた多様なエンジニアリング領域に精通することが必要不可欠です。
デザイナーとエンジニア両方の視座を持つデザインエンジニアが、まだ言葉にならない発想を具現化します。コンセプト設計から、デザイン、実装まで、感性とテクノロジーを行き来しながら新しい感動体験を作ります。

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