「眠り展」を想う
東京国立近代美術館の「眠り展」、皆さんはもう行きましたか?作者自身、12月に行ってきました。備忘録として感想を載せておきます🎨
眠る事
眠ることってなんでしょか?皆さんは眠っている時に何を考えているでしょうか?正直、何も考えていない、疲れを癒すものだ〜と無意識に思っていることが多いのではないでしょうか?
今回出展された画家たちは何を思い、睡眠を絵に表現したのでしょうか。
以下私の考察になります。皆さんもぜひ行ってみて実物を見て考えてみてもよし、眠りを意識して考えてみるもよしです。なにかのきっかけになればいいな。
男女の眠り
ご覧の通り、男女がいますね。男性は起きて女性をみている様子。女性はなんとも、だらしない格好で寝ているように見えますね(笑)
私は、この写真を「あ、なんか綺麗だなあ」と単純に写真を撮りました。なんだか根拠がなくてごめんなさい( ; ; )
けれどよく見ると、この二人の会話を想像したくなるような場面にも見えます。
例えば・・・
女性が昼寝をしていて、たまたま意中の女性が眠っているところに男性は出くわす。男性はそのだらしない格好をした女性をみて、がっかりしてなんて顔をしているんだ!と女性を起こしているのかも。
他にも、二人は兄弟で、だらしない姉をみて小馬鹿にする弟…
他にもいろいろな想像ができるでしょう。
さてここから想像できる眠りとはなんでしょうか。
女性の顔からして、疲れてぐっすり眠ってしまったというのが想像できるかもしれません。ちょっとしたお昼寝のつもりがぐっすりといった感じに…。男性が寄っても起きませんし、信頼関係があるのかもしれませんね。それに外ですから、お屋敷の中かもしれません。
このことから、安心により引き寄せられるのが眠りなのではないでしょうか。のび太のように、どこでも眠れるような女性かもしれませんが、そこには何かしら信頼できるものがあるのが眠りに落ちるために条件のような気がします。(ドラえもんとか!)
ただの枕?
タイトル通り、ただの枕のようですね。ここからなにを連想しますか?
枕といえば、とにかく寝るときに頭を支えるもの、安眠へ誘うものといったところでしょうか。
枕がふわっとしている様子、汚れていない様子から、しばらく使われていないように感じますし、もしかしたら新品かもしれません。どちらにせよ、今のところ枕として機能していない、ということでしょうか。
枕の持ち主であるひとはどこへ行ってしまったのか…。死去したか、リッチだから枕は何個も持っていてこの枕がしばらく使われていないとか?ひとりぼっちになってしまった枕…なんだか、可哀想な気もしてきました。
さまざまな物語が想像できますね。はっきりと描かれていないからこそ、私たちの想像は無限に広がります。これも美術作品のわかりにくさの良いところだと私は思います。
船の上の男性
船の上に立ったまま眠る男性と、横たわっている赤子がいますね。男性の格好から、どうやらお金がない様子…赤子もぐったりしているように見えますし、もしかしてもう死んじゃっているかも…。
この絵からどんなメッセージをみなさんは受け取りますか?
私の考えです。男性は手を前にして立ったまま眠っています。何か祈っているようにも見えますし、辛くてしたを向いているようにも見えます。後ろの赤子は死んでしまったと考えて、この男性はこの赤子のお父さんかな…。親が子を思う気持ちは何年経っても変わらず愛しいものだと思います。その子が亡くなってしまったお父さんは深い悲しみに打ちひしがれているのではないでしょうか。
目をつむることh眠ること以外に、現実から目を逸らすことも連想できると思います。お父さんは、今の辛い貧乏生活、母親の姿がないことから、妻との死別、さらに子も死んでしまう。これほど逸らしたい現実は他にあるでしょうか?
最後に
ここまでの絵をみて、今までなんとなく思っていた眠りについて考えは深まったでしょうか?ぜひ、自分が眠りに落ちる感覚、眠っている時の自分を考えてみるのも面白いと思います。
さらに、他の人の眠っている感覚を聞いてみたり、私のように絵から色々想像してみるのも新しい発見があって面白いですよ🐶❤︎
私の美術の絵の見方はのちほどまとめますね。ではまた。
🤍ここまで読んでいただき感謝します。♡くれるとすごく喜びます。美術のいろんな話も聞きたいのでコメントお待ちしてます!🤍