「取材日記 ２００２日韓ワールドカップ 日本が燃えたあの日々」part2
開幕前夜 その①
日韓ワールドカップの日本代表のベースキャンプが静岡県袋井市にある葛城ゴルフ倶楽部ということで、連日ニュースとしてネタを静岡から発信していました。
私は、キー局の応援ということで、５月末から東京ベースで取材が始まりました。清水市（現静岡市清水区）でキャンプを張っているロシアチーム担当となり、日本代表のグループリーグ第２戦となるロシア戦までは、チームに密着取材することになりました。対戦国ということで、メディアに対しては公開練習も少なく、取材しづらかったです。
そんな中、開幕前の５月下旬、当時イケメンとしてイングランド代表のベッカムが大ブームということで、東京から早朝新幹線移動でイングランドのキャンプ地である兵庫県の淡路島までビデオカメラ片手に一人で取材に行きました。
練習場の警備がしっかりしていて、撮影エリアも遠い位置からだけでしたので、ビデオカメラのズームを目一杯使ってもグループショットしか撮影できないほどでした。ただプレミアリーグで活躍している選手たちと同じ場所にいるという高揚感はもちろんありました！ベッカムやオーウェンを中心に撮影して、夕方ニュースに入れるため、取材を途中で切り上げて、撮影した素材をバイク便が待っている所まで1キロ以上走って渡しました。取材許可の無い人は入れないので、バイク便が入れるのは一般人が仕入れる所までだったので、機材を抱えながらの走りで、まじ死にそうでした。
私は、バスを利用して淡路島から一番近い系列局の神戸支社に行くと、既に夕ニュースは放送終了していました。
自分の撮った映像素材は見ることができなかったのですが、「ボール回しをしている時にベッカムの股間にボールが直撃したシーン」が使われたと聞き、ある意味ベッカムのそんな貴重?なシーンを撮った上、放送されるなんある意味すごいと当時も思っていました。