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排尿障害の困り度ランキング

動物病院で働いていると、必ず『排尿障害』の症例の診察をすることになると思います。

一言に『排尿障害』と言っても色々なパターンがあります。

今回は、私が思う排尿障害の困り度ランキングを紹介したいと思います。

病気の重症度や大変さは、動物の種類やその時の状況によって異なりますので、単純に困り度をランキングにしました。


第3位 閉塞性排尿障害


これは尿道内に結石などが詰まってしまうことにより、物理的に排尿が出来なくなってしまうものです。

だから動物は排尿したくても出来ないという可哀そうな状態になってしまします。

閉塞している状態が長引くと、尿道を痛めてしまったり、腎不全を併発して状態が悪くなってしまうことがあるため、なるべく早くに閉塞を解除しないといけません。

閉塞を解除するために場合によっては手術が必要になることもありますが、通常は閉塞が解除されると排尿が出来るようになります。


第2位 神経性排尿障害


これは椎間板ヘルニアなどの神経障害により排尿が出来なくなる状態です。

動物は排尿をしたいという感覚が無くなります。

蓄尿が重度になると、腎不全や膀胱炎を併発してしまうため、膀胱を定期的に圧迫するなどして排尿してあげないといけません。

これは神経症状が改善してくるとともに、自分で排尿が出来るようになってきます。

神経障害が重度な場合は、ずっと自分では排尿が出来ないのでとても大変です。


第1位 ただしないだけ


これはホテルや他の病気で入院した時に、排尿障害ではないのに排尿してくれないという状態です。

慣れない環境だとどうしてもしてくれない子もいます。

外に連れて行っても、トイレを変えてもどうしてもしてくれません。

この場合は、特別な治療法はなく、解決する方法はただ一つ家にお返しするのみです。

短期間であれば問題ないのですが、長い時間病院にいなければいけない時は本当に困ります。

途中であきらめて排尿してくれる子もいますが、断固しない子は排尿障害でもないのに、尿道カテーテルにより尿を抜いたこともあります。

こちらとしては、排尿障害ではないので何としても腎不全や膀胱炎にするわけにはいかないのです。

病気でもないのに排尿してくれないのが気持ち的に1番困るのです💦


でも気持ちはわかります。

私も自宅のトイレが一番落ち着きます。

…ちょっと意味が違うかな?(笑)

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PKS/獣医メンタルケア
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