普段身近にできるペットロスカウンセラーとしての活動
私は現役の小動物臨床獣医師ですが、ペットロスカウンセラーとしても活動していきたいと思っています。
その考えにいたってから、日常の診察において以前と大きく変わったことがあります。
ペットを亡くされた飼い主さんが、その後にご挨拶によく来てくださいます。
まだ悲しく辛いなか、本当にありがたいことです。
その時に、以前の私は何を話して良いかわからず、当たり障りのない事しか言えずにあまり上手にお話をすることが出来ませんでした。
しかし、ペットロスカウンセリングということを意識してからは明らかに変わりました。
ペットを亡くされた飼い主さんが挨拶にいらっしゃったと聞くと、
獣医師としてだけではない、もう一人の自分の出番だ!
と、思うようになりました。
そう。これから起こるかもしれないペットロスのカウンセリングはこの時から始まるのです。
その飼い主さんがどれほどそのペットの事を想っていたか。
その飼い主さんの行動がどれほどそのペットを幸せにしたか。
そして、そのペットにどれほどの幸せをもらったか。
そのペットが、その飼い主のお家に来ることが出来たのがどれほど素晴らしい事だったのか。
今まで診てきた獣医師の立場で、そしてペットロスカウンセラーとして嘘偽りなくお話しします。
今度は飼い主さんの心の治療を最優先にお話しします。
もちろん、そこでの話だけで飼い主さんの悲しみが無くなる訳ではありませんし、ペットロスにならないという訳でもありません。
しかし、ペットロスカウンセリングというものを意識してからの話は、明らかに飼い主さんの反応が違うのです。
流させる涙の量も増えてしまいましたが…
でもこの時は十分に涙を流した方が良いと私は思っています。
そして最後に
『何か話を聞いて欲しい時は、いつでも連絡して下さい!』
と、伝えます。
皆さんこちらがかなり忙しいことをご存知なので、実際にご連絡を頂くことは少ないですが、そういう場所が一つだけでもあるとかなり違うのではないだろうか?
と、私は思っています(笑)
これが、私が普段身近にできるペットロスカウンセラーとしての活動です。(笑)