半沢直樹が好きだという人に読んでほしいノート(共感ノート)
半沢直樹が好きだ。
各話豪華キャストが白熱の展開を見せてくれる。毎回、クライマックスに差し掛かったときの緊張感は、まさに息を呑むという表現が相応しい。
そこからの大逆転の展開に、心を揺り動かされる。
ーこの記事は、ただただ半沢直樹という作品について、好きな感情や感じることを思ったままに書いたものだ。
記事内の数値などにはなんの根拠もないので、この数値を持ち出して明日学校や会社で話のネタにすることはおすすめしない。数字というものは残酷だ。“解釈の違い“などという余白は一切ない。違うと指摘をされ、根拠となるデータを示されたらそこで試合終了となる。
だから私は数学が嫌いだ。余白を大事にして生きていたいから。余白が人生を幸せにする。
ー話を戻そう。
半沢直樹とは
言わずと知れたTBSのモンスタードラマだ。
シーズン1の平均視聴率は42.3%とも言われている。
そんな期待を背負ったなか、シーズン2の開始が知らされたとき、私の心は躍った。
普段はドラマというものを本当に観ない私だが、このドラマだけは別だった。
楽しみにしていた放送が延期になってしまったことが、私にとって1番のコロナショックだった。躍っていた心は一気にしぼんだ。株価が落ち込むどころの騒ぎではなかった。
出会い
そもそものこの作品との出会いは、シーズン1に遡る。
社会人2年目の当時、職場での月曜日の朝は決まって、とある銀行マンの話題で持ちきりだった。
まだ、誰もが恥ずかしげもなく「倍返しだ!」と言えていた時代。いい時代である。
私も話題に入るために、必死でストーリーを追っかけた。当時部署異動をした直後だった私には、このドラマが職場に馴染むための必須科目だった。
そうして義務感で観ていたはずが、半沢氏の実直な人柄や、それを取り巻く社会やその世界観にまんまと引きずり込まれてしまったのである。
半沢直樹の魅力とは
この作品の魅力を考えたとき、3つのポイントが見えてきた。順に説明しよう。
①勧善懲悪
私の亡くなった祖父は“水戸黄門“を愛してやまなかった。「私と水戸黄門どっちが大事なの!?」とメンヘラめいた質問をもし投げかけたなら、食い気味で「水戸!」と返してきただろう。いや、「黄門!」かもしれない。
世間は「勧善懲悪」が好きだ。現実に起こる不条理と日々戦っている我々は、半沢氏が問題を解決する姿に自分を重ね合わせたいのかも知れない。
大体のパターンは見えている。水戸黄門でいうところの“印籠を掲げる“的なシーンだ。
主要な人物が集まる会議や、報告会のような場で“それ“は行われる。
水戸黄門でいうところの“印籠“は、半沢氏の場合は“ボイレコ“であることが多い。
相手側に近い人間に近づき、心を開かせて動かぬ証拠を話させる。それを公の場で公開し、“動かぬ証拠“とし、相手を追い詰める。これが「倍返し」の知られざる仕組みである。
②強大な敵
半沢氏の敵は、個人に限らない。
時には“社会“や“国家“といった、とてつもなく強大なものにまで立ち向かっていく。
たとえ銀行の執行部が限りなくNOであっても、半沢氏がYESであれば決して諦めることはない。
その姿に、シーズン1では最大の敵であった大和田常務、そして銀行トップの中野渡頭取までもが心を動かされるのだ。そして、この番組の視聴者たちが一番心を動かされているということは言うまでもない。
③周囲の人々
半沢直樹を語るにあたり、花の存在は欠かせないだろう。
半沢氏の妻であり、彼のことを唯一「直樹」と呼ぶ。仕事で帰りが遅くなることが多く、大切な結婚記念日をうっかり忘れてしまっている半沢氏にも、「しょうがないな〜」と言いつつ食事を作って待っていてくれる、完璧すぎる妻なのだ。HIROには最上級の嫉妬を覚える。
他にも、人事部の頼れるスパイ渡真利や、総務部かなにかのシステム担当の人、そして行きつけの料亭の女将さん。このメンバーが揃ったとき、半沢氏はどんな難解な問題を抱えていても必ず解決への糸口を見つけるのである。
ざっくりと書き上げたが、これがモンスタードラマ「半沢直樹」である。
会社や組織内で働く多くの人が感じる不条理を、叩き切ってくれるのがこの作品の人気の理由だとするならば、その不条理を訴えかけ、問題解決に導こうとする本気の姿勢を、視聴者に届ける演者さんには脱帽するばかりである。
これからシーズン2のクライマックスに向けて盛り上がりを見せる半沢氏に、より一層注目が集まる。
記事:ぽんた
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