6.想念形体(エレメンタル)~相手に向けられた想念形体
では赤色★マークの④の「相手に向けられた想念形体」に関して観ていこうと思います。
・これらの想念形体は、ほとんどいつもアストラル界に現れる。思いの表現であると同時に感情の表現だからである。
・個人に向けられた想念形体は明確な結果を示す。こうした結果はその受け手のオーラに部分的に再現されるか、そのオーラからはじき返されるかの何れかである。
・愛の思いと守ろうとする望みが相手に強く向けられると、その人のオーラの中に楯となり守りとなって留まる。
そしてそれは、そのオーラにぶつかって来る敵意ある力を弱める。我々は、自分の愛する人のまわりに、紛れもない守護の天使を創造し、それを保持していくのである。
遠くにいる子どもの為の親の祈りは、このようにして子どもをとりまき、彼女はその方法を知らなくても、その祈りは答えられるのである。
・善い思いや悪い思いが個人に対して投射される場合には、相手のオーラの中に、その思いの振動に応じて共鳴することのできる材料を見つけなければならない。
どんな組合せの資質もある一定の制限の中で振動できるにすぎない。
もし、想念形体の振動率が、そのオーラの振動率と異なるとすれば、その想念形体は全くそのオーラに影響することはできない。従って、想念形体はそのオーラからはね返される。
その場合、想念体がオーラにぶつかった時のエネルギーに釣り合うだけの力を伴ってはね返されるのである。何の抵抗もなく、磁力の線に沿って戻ってくる。
まさに逆戻りしてその思いを発した人を打つのである。この人にはアストラル体とメンタル体の中に自分がつくった想念体と同じ資質があるので、同じ振動の中に投げ込まれる。
このようにして「呪い」や「祝福」は自分にはね返ってくるのである。
・悪い利己的な思いに関係のある粗悪な資質が自分の体の中に残っている限り、この人は自分に対して悪感情を持っている人たちから来る攻撃に自分を開放していることになる。
しかし、自己浄化によりこうした資質を完全に無くしてしまうと、この人を憎む人々は害を与えることができなくなる。そしてこの人はこの人たちの敵意の槍先の中で静かに平和に進んで行くことができるのである。
これらの記述を簡単に図に現わすと下記のようになります。
1.「善い思い」でも「悪い思い」でも相手のオーラの中に同じ振動率が見出せれば取り込まれる。
まさに「類は友を呼ぶ」の世界です。
2.「善い思い」でも「悪い思い」でも相手のオーラの中に同じ振動率が無ければはね返され自分に戻ってくる。
「悪い思い」の場合は、悪感情を持っている人たちから来る攻撃に自分を開放していることにもなり、まさに「人を呪わば穴二つ」(他人を呪い殺せば、自分も相手の恨みの報いを受けて呪い殺され、相手と自分の分で墓穴が二つ必要になる)の世界です。
3.「愛の思い」と「守ろうとする望み」が相手に強く向けられると、その人のオーラの中に楯となり守りとなって留まる。
「遠くにいる子どもの為の親の祈りは、このようにして子どもをとりまき、彼女はその方法を知らなくても、その祈りは答えられるのである」とあります。愛と守護の強い思いは、時空を超えて届くのですね。正しい動機と普遍意識に合致した祈りや願いは成就されるという事でしょう。
下記に、関連するような記述がありましたので引用します。
女性はイアコヴォスに外科医のメスの下に身を置くことに恐怖心があることを説明した。イアコヴォスは彼女の不安を和らげる会話をして、それから椅子に座るように勧めた。彼はそれから、両手を彼女の頭の上に置き、目を閉じて、深呼吸をした。そのような姿勢で五分ぐらいが過ぎた。
「手術の直前になったら、私のことを思い浮かべて下さい。付き添いますから」とイアコヴォスは女性に言った。
患者さんは手術直前に私のことを思い浮かべます。その時、私がつくった治療用のエレメンタルが動きはじめ、私が実際、その場にいたりするのと同じ行動をとってくれます。彼女の想念が、彼女と私の間のつながりをつくります。
(メッセンジャー ストロヴォロスの賢者への道/ キリアコス・C.マルキデス P80より)
想念形体は、独立した生き物である。自分の手を離れても魂を持ち、アストラルやメンタル資質の身体を持つ生物です。
次回から、更に具体的に想念形体(エレメンタル)を観ていきたいと思います。