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陰と陽のスピリチュアル 実は陰・陽だけでなく第3の状態がある

陰と陽のスピリチュアル的な意味を徹底的に深堀りして解説! この世が陰と陽だけでなく、さらに一つの要素を合わせて3つの状態から成り立っていることを解説します。

この世は陰と陽の2つの構成要素で成り立っている・・・世の中の多くのサイトはそのような解説であふれており、たしかにその通りです。

が、しかし・・・! スピリチュアルで陰と陽を語る場合、その2つの構成要素の解説だけで終わらせるのでは、少し味気なく、本質に迫ることができないように思うのです。

そこで、この記事では「第3の構成要素」を入れることで、スピリチュアルの陰と陽について、より本質的にアプローチできるように内容を書きました。

スピリチュアル的な陰と陽。その例とは?

まずは基本をおさらい。スピリチュアルでいう「陰と陽」・・・解説をわかりやすくするために順番を反対にして「陽と陰」。

私が思いつく限りいくつかの例を挙げてみました。たとえば次のように「お互いに対立するキーワード」を意味します。


男性と女性、善神と悪神、光と影、宗教と無宗教、本当と嘘、好きと嫌い、愛と憎悪、自我と神我、顕在意識と潜在意識、潜象界と現象界、この世とあの世、陽子と電子


スピリチュアル系の先生方による一般的な解説では、「陰と陽のバランスが大切」と言われており、極端にどちらかに偏る世界は、一般的に望ましくないとも言われることがあります。

さて、陰と陽の2つの状態とは、太極図から来ていることは、多くの人が知るところです。このブログの読者の方はスピリチュアル系に詳しくてレベルが高い方が多いので、既にみなさんご存じと思われるような話は省きます

そのため、太極図の意味や細かい内容については他サイトをご確認ください。

太極図

おそらくみなさんがご承知の通り、この太極図は、相反する2つの要素からできていることを表しています。

さて、太極図という言葉の「太極」とはいったい何を意味するのでしょうか? 答えは、大極とは陰と陽に分れる前の状態を意味しています。


🔵 太極とは?

太極は、この世の万物の生ずる、宇宙の根元。そして、あらゆる陰と陽の根源の状態です。

太極図では、全体の大きな円のことを太極といいます。


『易経』の基本はこの「太極図」や「太極」という概念から出来上がっており、たとえば有名な「八卦を表す陰・陽の太極図」は、上記の太極図に八方向を表す言葉と図を加えたものになっています。この八卦があるものこそが正式な太極図のようです。※下記はイメージ図で、実際の八卦には『方角の文字』がそれぞれの方角に添えられています。

八卦のある太極図

🔵 太極と無極は同じ意味

『太極』の語源は「易経」からきていますが、似たような言葉で、『無極』の語源は老子の「道」からきています。しかし、これらの似たような2つの言葉について、だいたい漢の時代ごろから『無極』と『太極』は同じものであると認識されるようになったそうです。

『太極』(易経)=『無極』(老子の説く道・タオ)

陰と陽を表す「太極円図」(まさにこれ!スピリチュアル的に近づいた!?)

太極円図とは、明の時代の著名な易学家者である来知徳が作った太極図で、太極図の円図とも呼ばれます。この図は、中央に太極があって、そこから陰と陽が生まれる様子を表しています

太極円図

この図には、『太極』と『』と『』の3要素が書かれており、非常にわかりやすいですね。この太極円図は古くからの歴史があり、支持する人も多く、よく知られている太極図より、いっそう宇宙の仕組みがわかりやすいと思います。

🔵 スピリチュアル的に太極の意味とは?

太極が森羅万象、宇宙の根源という意味であれば、スピリチュアル的には、太極とは創造主、あるいは創造主によって創造された宇宙万物の元と捉えることもできます。

太極円図の中央が、創造主、あるいは創造された物の根源、ということです。

この世の現象・スピリチュアルには陰と陽の他に第3の要素がある

上記のように、この世の現象やスピリチュアルの陰と陽は、第3の要素として「太極」を理解することで、より高い次元の本質にせまることができます。

これは、太極図でいえば太極・・・陰でも陽でもない、それを超越した存在ということです。

しかし、陰と陽と並ぶ「第3の要素」は創造主とか超越的な存在のみならず、他のケースもありえます。それをこれから例を挙げてます。

🔵 デジタル電子回路では、0と1だけでなく、ハイインピーダンスという状態が存在する

パソコンやスマホ、家電など、ありとあらゆる電子機器には、デジタル回路が組み込まれています。このデジタル回路は、0と1だけですべて計算されて成立するので凄いことです。

しかし、実はハードウェア的には、0と1だけの状態があるわけではありません。第3の状態である「ハイ・インピーダンス」という状態が存在します。

これは、電子デバイスの電源または信号に駆動電圧がかかってない状態をいいます。たとえば、LSIやICの電源を供給せずにデジタル信号だけ渡したり、電源をつけたままハードディスクを抜いたりすれば、一瞬だけデジタル回路がハイインピーダンス(Z)状態になり、まったく予期せぬ動作を起こしたりします。

このように、デジタル回路では、次の3つの状態が存在します。
① 0
② 1
③ ハイ・インピーダンス状態

このハイ・インピーダンスとは、近頃は「Hi-Z」と記載することが多いですが、電子回路では省略して「Z」と表現することもあります。

0と1とハイインピーダンスの3つの状態については次のサイトが詳しいです。

https://monorepi.jp/archives/2998

🔵 量子コンピューターの量子ビットでは、0と1だけでなく「重ね合わせ」という状態が存在する

量子コンピューターでは、デジタル信号の電子が0と1という状態にプラスして、「重ね合わせ」という状態が存在します。

ここでいう0とは電子スピンが上向き、1とは電子スピンが下向きなど、電子スピンの向きの違いを言います。

量子ビットでは、次の3つの状態が存在します。
① 0
② 1
③ 重ね合わせの状態

実際の量子コンピューターは、重ね合わせの状態とは1つの状態ではなく、0と1の割合を任意で組み合わせで重ね合わせが出来るので、重ね合わせ状態自体、多数の組み合わせが存在します。

しかし、大きな分類でいえば、0、1、重ね合わせの状態といえるのです。

🔵 2重スリットの実験では、スリット1とスリット2の他に、波として同時に通過する場合がある

2重スリットの実験では、電子銃で量子をスリットに向けて発射します。すると次のようなことが知られています。

人間が量子の軌道を観測するとき:「スリット1」または「スリット2」のどちらか一方のスリットを通過します。

人間が量子の軌道を観測しないとき:量子がまるで同時に2つのスリットを通過したかのようなふるまいをします。

2重スリットの実験では、次の3つの状態が存在します。
① スリット1を通過(観測)
② スリット2を通過(観測)
③ 重ね合わせの状態(観測しない)

スピリチュアル的な陰と陽と第3の要素の現実世界への応用

それでは、スピリチュアル的な陰と陽と第3の要素の現実世界への応用を見てみましょう。

🔵 宇宙の根源的・超越的な存在が、善と悪の存在を赦すのはなぜか?

この答えは、おそらく確実なことは誰にもはっきりとはわかりません。
しかし、その答えのひとつは、霊能者のA先生の言葉にヒントがあると思います。

A先生(プロフィールの登場人物編を参照)がおっしゃるには、この世が創造されてから、悪神が出たのを赦したのは、太極的にみて人の御霊の向上や霊的な進化につながるからだといいます。

善だけでは、御霊が向上しない・・・とのことのようです。

だからといって、人の悪を赦していいかは別の話ですが・・・。人間は基本的に善に励むように作られています。

何が正しいかは私にもわかりませんが、一つのヒントになりそうです。

🔵 賛成するか、反対するか、という決定自体をしない

ある問題の出来事に対して、「賛成するか反対するか」を悩むときに、決定自体をしない・・・そのような選択肢もあります。

AかBかで悩むとき、どちらにも決めない・・・そのような選択肢もあります。

次の3つの状態が存在します。
① 賛成する(Aを選ぶ)
② 反対する(Bを選ぶ)
③ どちらにも決めない

ケースバイケースで決定しないことがベストということもあります。

🔵 陰と陽の世界を超越して悟りの境地(涅槃・ニルヴァーナ)へ

般若心経からスピリチュアルの陰と陽を知る

お釈迦様は、この世への執着を脱ぎ捨てて悟りを開きました。その悟りの境地は涅槃・ニルヴァーナともいいます。人が究極的に安らげる境地です。

般若心経のなかでは、「色不異空(しきふういくう)」「空不異色(くうふういしき)」が出てきます。

色不異空、空不異色とは「この世の万物は実体のない空にほかならず、実体のない空こそがこの世の万物にほかならない」という意味です。この部分に、般若心経の要があります。

般若心経によれば、「=この世の万物」「=実体が無い」という、陰と陽の世界に私たちは生きており、この陰・陽の世界(色と空の問題)を解決する方法は何もなく、何もないことを悟れるからこそ、心に執着がなく、超越した涅槃の世界に向かうことができる、と説いています。

※般若心経には「陰」「陽」の言葉は出てきませんが、ここでは本質的な意味合いとして「陰」「陽」の言葉を使って解説しています。

要は、この世の出来事(陰と陽)に執着せず、それを一切手放して超越することで、涅槃に入れるということです。

実に崇高なテーマになってしまいましたが、スピリチュアル的には、陰と陽をやがて超越するところに、人々の救いがあるようです。

また、キリスト教や密教的にいえば、陰と陽を超える創造主である宇宙の超越的な存在に触れる、大切にすることで、救いがもたらされる、ということです。

このように、スピリチュアルとして陰と陽を語る上では、陰と陽を超える超越的な存在、第3の存在が欠かせない、と私には思えます。

だから、一般によく知られている太極図より、太極円図のほうがより宇宙を正しく表しているように思います。

ヨガのワンネス体験

Youtuberの細江たかゆきさんは、ヨガ系の動画をたくさん出していますが、そのなかで、ブラフマンや悟りの話がよく出てきます。

このチャンネルはエクササイズのヨガと違って、霊性を高めるような非常にスピリチュアル的な内容をたくさん解説されているので個人的にオチオシのチャンネルです。

ワンネス【ハイヤーセルフ】と繋がる!自己を超越する【超作】とは

🎥 ヨガ・シャラ細江たかゆき

この動画のなかで細江さんは、自己を超越する境地に向かって悟りの境地に達することが、究極的なヨガである、といいます。

まるで仏教的ですね。というか、そもそも仏教自体がヨガ的要素を多大に引き継いでいるのかもしれません。

これは「陰・陽の世界を超越して、悟りの境地に達する」と言い換えることができます。

陰と陽、そして超越する世界・・・。スピリチュアルにはこの3つの状態がある、といえそうです。


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