魅力的なジブリキャラ

一昨日のブログで「ジブリらしさ」の色濃い人気どころ第一線の作品であるトトロやナウシカや千と千尋よりもちょっと陰キャ寄りのゲド戦記やマーニーやかぐや姫が好きだという話をした。

とはいえキャラクター単体なら可愛い人外(言い方)よりもおてんば少女よりも強すぎばあちゃんズよりもイケメンキャラよりも
エボシ御前、マダムジーナ、クシャナ殿下あたりのかっこいいお姉様方が大好き。人気どころの方の作品やないかい愚か者。

人気どころの作品ならラピュタが1番好き。ジブリヒロインってなんだかんだ強い女多めで好きなんだけど、特にシータは最初飛行船で連れ去られてヒーローの助け待ちポジションかと思いきやまだ序盤にも関わらず背後からムスカの頭に酒瓶で一撃食らわして気絶させたり、飛んでいる最中の飛行船の窓から外に出て飛行船の側面の細い窓枠を1人で渡ったりする。強すぎる。大好き。
あと皆すぐハウルやアシタカやハクや天沢聖司をかっこいいって言うけど、ジブリで一番のイケメンはパズーに決まっている。異論は認めつつ貴様の鼻の穴にねじ込む。40秒で出かける支度するだけでも大変なのに、その40秒の間で一人の女の子を守り抜く覚悟も命を張って空を飛ぶ覚悟も決めてしかも飼っている鳩を逃がす優しさ。あの歳で。かっこよすぎる。これで見た目がハウル並のイケメンキャラだったらちょっと理想化されすぎだなと思ってしまう…いや、少年の見た目でも充分理想化はされてるか。ドーラ姉さんには誰も敵わないけどね。

むしろビジュアルの良さに加えて「完璧じゃない部分」があるから彼らは愛されているのかもしれない。ハウルは弱虫で情けない部分があったし、アシタカは監督も認める浮気者だし、ハクはちょっと高圧的で言葉足らずなところがあるし、天沢聖司はもう普通にストーカーである。その部分にプラスでヒロインのために命を張ったり一丁前にヒロインに将来を誓ったりした瞬間「カッコイイ」となるのか、それともシンプルに皆は見た目の話をしているだけなのか。よく分からない。

ちょっと逸れるけど、ジブリグッズのお店(どんぐりの森及びどんぐり共和国)に行くと私の好きなアリエッティやマーニーやゲド戦記のグッズは極端に少なく、トトロ…それ以上に魔女の宅急便のグッズばかり並んでいることが多くて、魔女宅に対して「なんやねん」と思っていたことがある。ほぼ逆恨みである。アリエッティゲド戦記マーニーがグッズのデザインにしにくいのは分かるけど。魔女宅がグッズにしやすいのも分かるけど。魔女宅グッズがあまりにも多いとさ、「もしかしたらここにアリエッティのグッズが並ぶ可能性だってあったんじゃないかな」とか思っちゃうじゃん。それになんでも黒猫付けとけばいいってもんじゃ…あーでもちゃんと赤いラジオとか箒とかキキのリボンもデザインに組み込まれてて芸が細かい、可愛いな畜生。全然欲しくなっちゃう。キャラクターの話に戻ります。

一番自分と似てるなあと思うのは思い出のマーニーの杏奈。学校での孤立感は言うまでもなく、決して家族に冷たくされているわけではないのに家庭でも孤立感に苛まれる感じ。杏奈ほど上手くないけど、私も1人でお絵描きとかやってたな。信子ちゃんに対する拒否反応も、1人で未知の空間(湿っ地屋敷)に近づいてしまう気持ちもめちゃくちゃわかる。
自分で自分を自分のまま好きになるのは難しいけど、自分と似ているキャラクターの杏奈のことは好き。本当の私は醜いのに、私と似た属性を美しく映画という芸術に昇華した作品を見ると自分の醜さから目を背けられるから好きなのかもしれない。自分の醜さを自分で感じたくない。しかしその一方で他人には自分の醜さを醜いまま愛してほしいと思っている傲慢加減。そんな自分はやっぱり醜いと思ってしまう。大人しく同族嫌悪だけしていた方がまだ潔い。

ちょいちょいブログの最後を自己嫌悪で締めがちなのは私の悪いところだ。これも自己嫌悪か。バルス。ジブリ大好き。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?