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Spirでの挑戦と、留学の決断 - Customer Success Manager 木庭

こんにちは。SpirでCustomer Success Managerをしている木庭 一憲です。

突然ですが、6月末を持ちまして、アメリカ留学のため休職させていただくことになりました。これまでのことを振り返りながら、入社から現在までの出来事を記事にまとめてみることにしました。少し長くなるかもしれませんが、ぜひお付き合いいただければ幸いです。



「データ分析を通じて愛されるプロダクトを育てたい」という想いから入社を決意

前職のスタートアップで3年間勤務後、コロナ・結婚・第1子誕生などが重なり転職を検討していたタイミングで、YOUTRUSTで代表の大山から声をかけてもらったことがきっかけで入社しました。

もともと大山とは、私が学生の頃にインターンをしていた株式会社ユーザベースの事業開発部で一緒に働いたことがきっかけで、その後もプライベートでちょくちょく会うことがあり、今年で知り合って10年になる関係です。

ハロウィンパーティーでののび太くんの仮装(左が大山・右が私)

前職のスタートアップ勤務時にも、リリースしたばかりのSpirが急速にスタートアップ界隈に広がっていく様子をX(当時はTwittter)で知っていたので、私自身もSpirに興味があり、声をかけてもらって嬉しかったことを覚えています。

また前職ではエンタープライズ向けのBtoB SaaSの事業立ち上げを行っていたのですが、プロダクト開発に多くのリソースを注いでいたため、ユーザーの行動データの取得・分析を行うことができず、プロダクト開発の議論が空中戦になりがちで、自らの力不足を強く感じていました。

ユーザーに愛されるプロダクトをデータ分析を行いながら育てていく、そんな働き方ができると感じ、Spirに転職することを決意しました。

Spir利用ユーザー2万人から、20万人超えに

入社した当時は、大山がほぼ一人でプロダクトマネジメントからセールス・カスタマーサクセスまで担っている体制でした。しかし、私と同じタイミングで現戦略担当執行役員の石田も入社したため、石田と共に私が希望していたデータ分析関連のdbt(Data Build Toolの略)を利用したデータマネジメントの導入、その他、有料機能であるチームプランの正式リリースに向けたプロダクト開発やプライシング設計、ヘルプコンテンツの作成などを進めました。

しばらくすると、石田が1年間の育休を取得したため、私がセールス・マーケティング全体をリードし、チームプラン正式版リリース後のMRR(毎月の定期収益)の拡大を推進しました。

赤枠の時期に入社

現在では、入社当時2万人ほどだったSpirユーザーが20万人を超えると共に、私一人だったチームはマーケティング、セールスそれぞれに専門性を持ったメンバーが加わり、現在では5名ほどの力強いチームに成長しています。

成長を実感しながらも、子どもと過ごす時間を諦めなくて良い環境

Spirで過ごした日々は語り尽くせませんが、仕事とプライベートの両面で印象的な出来事を1つずつ紹介させてください。

仕事面では、前職で悔しい思いをしたデータ分析にチャレンジをすることができました。入社時「ちょっとだけSQLを書いたことがある」というレベルでしたが、石田やエンジニアチームにも手解きを受け、今ではdbtを使ったデータ管理や、アドホックな分析の際に複数のテーブルを参照して分析を行うなど、不自由なくデータ分析を進めることができるようになりました。まだまだ経験は必要ですが、SQLを用いた実務経験は大きな財産の1つとなりました。

もう1つは育児にコミットできたことです。私には2歳半の息子がおり、妻も働いている中でまだまだ手がかかる状態ですが、信頼できる同僚たちと共にフルリモート・フルフレックスの体制で働くことができたおかげで、18時の保育園のお迎えには私が車で向かい、その後20時までに夕食・お風呂に入るという家族の時間をほとんど毎日確保することができました。子どもの成長は一瞬だと人生の先輩方から聞いてきましたが、特に子どもとの多くの時間を確保するという点では、一点の後悔もなく過ごすことができたと思います。

留学を決断した背景

データ分析に挑戦し、フルリモートで子育てにもコミットする非常に充実した日々をSpirで過ごしていましたが、1つ断念したチャレンジがありました。それは事業の海外展開です。

私が入社した当時、Spirも早期の海外展開を予定していました。しかし、その後のテック・スタートアップ業界のマーケット環境の悪化もあり、まずは国内市場にフォーカスすることになりました。

仮にSpirがそのまま海外展開を進めていたとしても、大山との1on1の中で投げかけられた「アメリカで事業を立ち上げてきてほしい、と木庭くんに頼んだとして、今実現できるだろうか?」という問いに対して、私はYesと答えることができませんでした。

Spirの海外展開を見越して、メガベンチャーなどで海外事業を推進した方をターゲットに採用活動を行ったこともありましたが、そのような人材は非常に希少です。国内市場が縮小し、海外展開に活路を求めるスタートアップが多い中で、それを担える人材が少ないことも留学を決意する一因となりました。

その後、新卒で一緒に働いた野村證券の同期たちの多くがMBAに進学していたことも相まって、まずは勉強を開始、最後には半年ほど、終業後に毎晩ファミレスにこもってエッセイを書く満身創痍の日々でしたが、なんとかDuke大学のMBAプログラムに合格することができました。

退職ではなく、休職を選択

留学については、MBAプログラムへの出願時に大山に推薦状を書いてもらっていたこともあり、前々から相談していました。しかし、不確実性の高いスタートアップの特性上、2年間のMBAプログラムに参加する場合、退職するしかないと覚悟していました。

ところが、大山を含む経営陣から休職のオファーがあり、休職の形でMBAに進学することになりました。戻る場所があるという安心感は大きく、このオファーには本当に感謝しています。

MBA後には私費留学のための多額のローンを抱えることや、できればアメリカに残って仕事をしたいという希望もありますが、Spirでの経験は非常に充実しており、働き方やカルチャー、ミッションという面で、私にとってこれ以上の会社はないと感じています。私にとってもう1つの重要な要素である海外展開をSpirで実現することができないか、可能性を模索したいと思っています。

送別会にて。私の留学について自分のことのようにみんなで熱く語った夜

Spirをご利用いただいているお客様へ

入社時に2万人だったユーザー数は今や23万人を超え、個人の方だけでなくスタートアップからエンタープライズ企業まで幅広い方々にご利用いただけるサービスに成長することができ、大変充実した経験を得ることができました。

多くのユーザーさまに対して私一人でCSを担っていたため、全ての方に行き届いたサポートのご提供はできなかった面もあったと思いますが、日々のフィードバックや、感謝のお声を心から嬉しく思っています。

Spirの今後の成長のために、カスタマーサクセスは非常に重要なポジションだと考えています。私以上に、さらに2倍も3倍もSpirを成長させることのできる方にジョインいただけるように、現在採用活動を進めております。

しばらくは、チーム全体でお客様にサポートを提供できるよう努めています。ぜひご遠慮なくご連絡・ご相談いただければ幸いです。


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