I. ストラビンスキー:組曲「火の鳥」
IGOR STRAVINSKY - Firebird Suite
指揮:ニコラス・コロン
演奏:オーロラ・オーケストラ
収録:2021年8月25日 At ロイヤル・アルバート・ホール
本映像は英語による音楽解説が付属します。演奏は 00:24:40 から始まります
ので、恐れ入りますがYouTubeのタイムラインをご調整下さい。
00:00 Music explanation
24:40 The Music
24:43 Introduction: The Firebird and Her Dance
29:21 Pantomime I
29:49 Pas de deux: Firebird and Ivan Tsarevich
34:13 Pantomime II
34:39 Scherzo: Dance of the Princesses
37:08 Pantomime III
38:14 The Princesses' Round Dance
43:00 Infernal Dance
47:07 Berceuse
51:40 Finale
超低音のコントラバスの幻想的な音色から始まるこの曲は、イーゴリ・ストラビンスキーの出世作です。
毎年夏に開催されている「BBCプロムナードコンサート」(The Proms)の
会場、ロイヤル・アルバート・ホールに、昨年8月、若き 指揮者とオーケストラを招いて演奏された映像でご案内いたします。
冒頭に書きましたように、映像の最初に音楽解説( 00:00:00から00:24:40迄)が付属しております。
とても面白いのですが、残念ながら私スピンの翻訳能力を超えておりますので、恐れ入りますが割愛させて頂きます。
最近、ふと気がつきましたが、街を歩いているとき、家でPCに向かって独り仕事している時、この「火の鳥」の冒頭部分を鼻歌代わりに歌っています。
「火の鳥」は、ロシアに古くから伝わるお伽話しをそのまま筋にした、舞踊音楽です。
悪魔に捕らわれて魔法の園に閉じこめられている王女を、王子イワンが、
ある時 捕まえた「火の鳥」を放してやった時に貰った魔法の羽の力を使い、悪魔をたおし、王女を救い出して結婚して幸せになる、というお話。
「火の鳥」と「フェニックス」というのは、どこがどう違うんだろう・・・などとつまらぬことを考えながら聴いたことを、懐かしく思い出します。
ロシアに限らず、このスタイルの昔話は、世界各地に散らばっていますね。
きっと世界中には、昔から、悪魔が住み着いていたのでしょう。
悪魔は人の心を、たぶらかし、そそのかし、悪の道にいざないます。
いえ別に、悪の道でなくとも、望まぬ道に追い込まれ、あがき苦しむ羽目になってしまった時、それは悪魔の仕業、とされてきました。
魔女(女の悪魔)裁判にかけられたジャンヌ・ダルクよりは、
裁判のシナリオを執り仕切った、権力者たちのほうが、悪魔に近い。
(・・・とは思われませんか? (o^―^o)ニコ )
そういう意味では、確かに、昔から世界中に悪魔が跋扈していたようです。
さて、悪魔の城のメロディを鼻歌で口ずさむスピンは、悪魔?
いいえ、悪魔の仕掛けた業(ごう)から なかなか抜けられず、じたばた
もがいている哀れな独りの愚かな老いた人間です・・・
ということで、本日のお奨め曲は、ストラビンスキー作曲の「火の鳥」。
ところで「火の鳥」は、ロシア風のねっとりとした指揮・演奏には、少し
合いません。どちらかというと、東欧外の 指揮者・楽団による、明瞭で
ドライな演奏が似合います。
昔話は、さらっと流したほうが楽ですから・・・ネ。