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ドヴォルザーク:交響曲第9番 ホ短調 作品95「新世界より」

アントニン・レオポルト・ドヴォルザーク
交響曲第9番 ホ短調 作品95「新世界より」
指揮:コンスタンティン・シルヴェストリ
演奏:フランス国立放送管弦楽団 (フランス国立管弦楽団)
録音:1959年10月20日  演奏時間:41分44秒
 00:05 第一楽章. Adagio - Allegro molto
 08:59 第二楽章. Largo
 22:38 第三楽章. Scherzo. Molto vivace
 30:46 第四楽章. Allegro con fuoco

今回は、皆様へのお奨め曲というよりは、私スピンめが生れて始めて
最初にレコードを購入した、懐かしい曲をご紹介いたします。

鹿児島市から連絡船で(昔は)6時間ほどかかる「種子島」という亜熱帯で、スピンは幼少期を過ごしました。
(この島は、日本史に少なくとも3回登場する、歴史豊かな処です。)
(歴史にお詳しい方は、どうぞクイズとお思い頂きお考えくださいませ! )

島の東岸を太平洋が、西岸を東シナ海が洗う、汚れようのない、まるで
いれたてのお風呂のような、澄み切った海と共に育ち、平安時代の京言葉が色濃くのこる、のんびりとした空気の中で過ごした後、海を渡り、高校・
大学へと進んだスピンが最初に買い求めたレコードがこの曲でありました。

大きくうねる太平洋を渡って大学の新鮮な空気に触れた時の高揚感と、
新たな天地に独り足を踏み入れた際の躍動感が、ピッタリとこの曲に当て
はまったのだと、回想しております。

有名な第2楽章の、没陽の光景が誘う激しい旅愁が、独り暮らしを始めた
ばかりの青年にとって、それはそれは感動的でありました。

同時に、第1楽章から最終章まで、何度もなんども繰り返し訪れる、
言いようのない焦燥のメロディは、激動の人生に乗り出したばかりの
青年のピリピリした緊張を、容赦なく搔き立てるものでありました。


国民楽派の時代、チェコスロバキアの雄、ドボルザークの残した名曲、
「新世界より」を、ルーマニアの巨匠、コンスタンティン・シルヴェストリ[1913-1969]が、指揮したものです。

ドボルザーク(1841年 - 1904年)は、プラハの北約30kmほどの北ボヘミア
地方出身で、後期ロマン派に位置するチェコ国民楽派を代表する作曲家。

交響曲第9番「新世界より」は、1892年、ニューヨークのナショナル音楽院の理事長からの、音楽院院長職への就任依頼を受けてアメリカ合衆国へ
渡った際に作曲されたものです。

ご案内の演奏は、1959年のレコード版をYouTubeへ掲載したものです。当然ながら、アナログ録音のレコードからの掲載ですので、少々、粗い音と感じますが ご勘弁くださいませ、

「ないだろうなー」と思って、YouTubeを探してみましたら、なんと、
チャントありました! かなり感激した、スピンでありました。

以下、Webよりお借りしました、シルベストリさんのご紹介です。

個性的な芸風で知られたルーマニアの巨匠、コンスタンティン・シルヴェストリ[1913-1969]は、西側で活躍し始めたのが40代なかば。しかも55歳の若さで亡くなってしまったため、残された録音はあまり多くありません。
EMIにおこなったセッション録音が、演奏内容・音質状態ともに際だって
優れているため、シルヴェストリの音楽を味わうには欠かせないものと
なっています。
ブカレストに生まれ、ブカレスト国立音楽大学に学び、1930年に指揮者としてデビューし、ルーマニア国立放送管弦楽団の首席指揮者、ジョルジェ・エネスク・フィルハーモニー管弦楽団の音楽監督を歴任。
1963年にはイギリスのボーンマス交響楽団の首席指揮者となった人。
1967年にイギリスに帰化。ロンドンで亡くなられました。
生前、日本を愛して度々、来日された方です。

出典:Wikipedia.org/マルコ・シルベストリ


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