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J.S.バッハ:カンタータ BWV 147(主よ、人の心の喜びよ)

演奏・合唱:オランダバッハ協会
指揮:マーカス・クリード
収録:2018年12月13日 at ナールデン市 グロート・ケルク教会

≪お急ぎの方は、タイムバーを 16:09 又は 27:13 に合せてお聴き下さい≫

第1曲 0:08 「心と口と行いと生活で」
第2曲 4:16 「祝福されし口よ」
第3曲 6:12 「おお魂よ、恥ずることなかれ」
第4曲 9:54 「頑ななる心は権力者を盲目にし、王座より突き落とす」
第5曲 11:31 「イエスよ、道をつくり給え」
第6曲 16:09 「イエスはわたしのもの」☆☆
第7曲 18:51 「助け給え、イエスよ」
第8曲 22:10 「全能にして奇跡なる御手は」
第9曲 24:17 「われは歌わんイエスの御傷」
第10曲 27:13 「主よ、人の望みの喜びよ」☆☆

クリスマスの季節には、世界中のそこかしこで、この曲をお聴きになれるでしょう。

多すぎて数え上げるのに苦労するほどにバッハの名曲は沢山ありますが、
その多くがBGMや広告音楽や、映画サウンドに使われています。

ご紹介する「カンタータ BWV 147」(主よ、人の心の喜びよ)も、その一曲です。

原曲は、キリスト教会内でお祈りの際に聖歌隊が歌うためのもので、正式には『心と口と行いと生活で』という カンタータ(声楽曲)でありました。

日曜日の礼拝時に民衆を集めての祈りの為の曲ですので、全体ではそこそこの長さがあり、本曲では約30分かかります。

その (お祈りに来た庶民の方には) 長~い、全10曲を、前半と後半に分け、
さらに前半・後半の最後に(第6番目と10番目に)、お祈りに来た信者たちを
飽きさせない為の、そして「これでお終いだよ!」とホッとさせる為の、
麗しいメロディが配置されました。

そして、その「ホッとさせる曲」のみが、教会の外に伝わり、多くの民衆に愛されていったのです。

実は、そのパートだけが、教会のしかめつらしい要求から解放されて、
バッハが自由に作曲できた空間だった、のです。

それが、現代まで歌い継がれている「主よ、人の心の喜びよ」・・・
なんとも嬉しい事です。


バッハが書いた原曲とは異なる名称で愛されている名曲 (というよりメロディですね) は、他にも沢山ありますが、もう一曲だけ、ご紹介しましょう。

⇒ J.S. バッハ:管弦楽組曲 第3番 ニ長調 BWV1068 に
  お進みください。


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