率先力と思いやり
「どうぞ座ってください」
電車の中で小さな子供を連れた女性に、声をかけたのは金髪のいわゆるロック調の服装の男性でした。
誰かに声をかけて、親切なことをするとき、
自然にできる人もいるかもしれませんが、
多くの人は、ドキドキしながら、恥ずかしかったり、他の誰かが代わりに言ってくれれば、みたいな気持ちが心の中を錯綜していることでしょう。
それを乗り越えたとき、声をかけて親切なことができたとき、
そして喜んでもらえ「ありがとう」と言ってもらえたとき、
何か言葉では表現できないような嬉しい気持ち、
声をかけて良かったという気持ちが
溢れ出てきます。
あれ?
誰かのために勇気を振り絞って、行動を起こして、
今一番気分が高揚しているのは“自分”てことになりませんか?
本当はみんな知っている
本当はみんな知っているんですよ。
誰かのために勇気を振り絞って行動した先には、
その相手以上に自分が気持ちいいということを。
でも、実際はなかなか行動できない。自分じゃなくて誰かがやってくれるだろう。そんな気持ちが頭の中で邪魔して、一歩踏み出せない。。。
“率先力”
大事な力ではあるけど、発揮できない、手を上げて一歩踏み出せない。
それは自分の中で何かが邪魔していることもあるってことです。
じゃあどうしたらいいでしょうか?
みんなが知っている、その先にあるその相手と、行動した自分の、気持ちの良い変化を想像することです。
きっと勇気を振り絞った向こう側に、綺麗な景色が約束されているなら、
やらないに越したことはないですもんね。
ちょっとだけでいいし、些細なことからでいいんです。
まずは近くの人からでも・・・
思い切って、声をかけて、
その人が持っている荷物を代わりに持ってあげる
席を譲ってあげる
床に落としたものを拾ってあげる
エレベーターの行き先を聞いてボタンを押してあげる
「疲れてる?」「大丈夫?」って声かけてあげる
誰かに何かを「あげる」ことができれば
自分の気持ちを「上げる」ことができるはずです。