夏休み中の部活動の練習の有無
夏真っ盛りです。皆さまいかがお過ごしでしょうか。
私は中学校保健体育科教師であるにも関わらず部活動がほぼほぼ免除されています。
理由は、育児に軸足を置きたいから。
子どもが3人おり、7歳、4歳、2歳といったひよこさんたち。
管理職に理解があり、配慮していただいています。たぶん。
さて、そんな立場の保健体育科教師が夏休みの部活の様子を見て感じたこと、考えたことを、批判や批評、否定することなく独断と偏見で書いていきます。
読んでいてもし批判しているような書き方をしていることがあれば、対象者は過去の私です。
さて第一回目は、夏休み中の練習の有無です。
数年前から私の夏休みの口癖は「命かけてまで部活せんでええ」です。
いまや、夏場は部活動で命の保証さえ求められる学校。
どうしたら熱中症にならないですかね?と訊かれれば迷わず「(運動等を)しないこと」と答えます。
なぜそこまでして練習をしないといけないのか?
おそらく一般的な(多くの顧問がする)答えは、大会があるから、でしょうね。
夏休みは、待ってましたとばかりに本当に大会や招待試合が多いんです。
総合体育大会(総体)から始まり、新チーム早々の大会、他都道府県や他市のチームを招待しての交流戦等々。
でも、大会がなくても練習量や頻度は変わらないと思います。
なぜか。
休むのが怖いから。
なぜ怖いのか。
「ウチのチームだけ弱くならないだろうか」という不安がおそらく原因。
他にも、顧問自身がやりたいから、子どもや保護者からの要望、しないといけないから、するものだから、同じ職場の先生らがやってて自分だけ休めないからなど枚挙に暇がないでしょう。
そういう私も10数年前までバリバリやってました。
毎週土日に練習試合を組んで休みなしって時期もありました。
が、ある本との出会いで考え方がガラッと!
その話はまたの機会にしますが、それから数年後にあることを行いました。
夏休みにまとめて2週間のOFF(練習休み)を2回取りました。
1学期の終業式翌日から7月いっぱいと、お盆前後。
名付けて「宿題やっつけ期間」
まあ、ネーミングのセンスは置いといて(教師が宿題をやっつけるって言うのはまずかったかなぁと思ってます)、結構思い切ったと思います。
それに対して生徒や保護者からの意見はありませんでした。
びっくりしたのは、翌年に「今年もやっつけ期間あるんですか?」と訊かれたこと。
好評だったのかしら。
保護者の思いとしては、半日でもいいから家から出てほしい、家でゴロゴロされるのは嫌、家で何かあったらどうしよう?不安や心配事はあるでしょう。
理解はしていますが、学校は託児所ではないし、そのために部活動を利用したくはなかった。
宿題を早く終わらせて、部活がない時間に部活とは関係ないことを経験してほしい。
いっぱい遊んでほしい。
そんな思いでした。
ただ、共働きが当たり前の現在では保護者のその思いはより強くなっているかもしれませんね。
時代がどんどん変化していくなかで、世の中が求めているものを見極め、我々の立場でできることを探っていくしかないでしょうね。
根拠のない自信や意味のないプライドみたいなのがあった私は自分の意見を保護者に押し付けてしまいがちでしたが、現在では保護者ともコミュニケーションを取り、お互いにとって良い落としどころを探ることが大切なのかもしれません。