長女の病気のことを同級生に話してきました
小学校へ行ってきました。
長女(3年生)のことで。
といってもクレーム等ではありません。
長女の病気のこと。
長女は先天性の血管の病気を持っています。
血管腫(けっかんしゅ)。
血管が通常よりも多いか太いかが原因で、その部位は血管が浮き出し赤い大きなあざがみられ、過剰に成長してしまう病気です。
調べてみると成長せずあざだけの人もいるようですが、長女は成長してしまうほう。
どっちにしても本人にとっては一生付き合っていかないといけないものであり、親からの大迷惑な贈り物です。
恨まれてもしょうがない。
長女にはそのあざが左脚全体にあり、右脚より少し長く、少し太い。
そのことでいじめ等にあったことはないですが、「なんで?」「どうしたん?」と訊かれるとやはりショックで、家では「こんな脚いらん!」と泣きます。
親としてはごめんとしか言えないのですが、やはり否定されているようで私たち親もつらい。
そんなやり取りが年に数回あり、長女にとっても私たちにとってもしんどいので、思い切って同学年のみんなに脚のことを聴いてもらおうという話になりました。
小学校の教頭が、私が初任のころから大変お世話になっている方だったので相談しやすく、また快く、そして熱心に聴いてくださいました。本当に感謝です。
学年合わせても50名ほど。
笑いも交えたスライドを作成し、本番に臨みました。
やられました。
全然話が進まない。。。
アイスブレイク(緊張をほぐすためのちょっとした活動)を最初に入れて、次の展開は・・・なんてイメージしてた通りに全く進まない!
中学生とはやはり、当たり前ですが全然違う。いい勉強をさせてもらいました。
そんなことより、伝えられたかです。
結論としては、伝わった、受け止めてくれた児童はいました。
まずは長女の脚のことを説明しました。
なぜあざはあるのか、なぜ太いのか等々をわかりやすく話し、そこから展開して「誰にでも『自分だけ?』って思うことはあると思う。でもそれを受け入れてくれる友達が周りにいると、すごく気が楽だよね。そんなお互いに認め合える学年になってくれるとうれしいです」と締めました。
後を引き継いだ先生方か長女にも発言する機会をくださいました。
長女ははっきり「もう脚のことは訊かないでください!」と。
私はオブラートに包んで説明したけど、ここは本人の口から言ったほうがよかったなと少し反省。先生、ありがとうございます!
終わってから長女とその仲良しな子が来てくれて、「大事な親友だから」と言ってくれた時には泣きそうで・・・いま思い出しても泣きそう(笑)
話す内容の2割が届けばいいし、2割の児童に伝わればいいと思っていたので、それはクリアできたような気がします。
あとで長女から聞いたのですが、中には私の話を聴いて泣き出す子もいたとか。
「自分だけ?」って思うことがあったのかな。自分は変とか、知られたらいじめられるかもとか不安でいっぱいなのかな。
そんな不安を少しでも解消できたのであればいいんですけどね。
長女には申し訳ないことをしたと思ってます。
でも、羨ましいくらい友達に、そして先生に恵まれてるなと思いました。
こんな場を与えてくれた小学校の先生方には感謝しかありません。
父親として、教師として、もっとしっかりしなくちゃなと痛感させられた体験でした。
翌日
長女「父さん、みんながな、父さんのことおもしろいな!って言ってたで」
私「そうなんや!ほかには?」
長女「別に何も」
私「そうなんや・・・」