人を褒めると自分が笑顔になる。元気になる。
帰宅が20時だった。職場で年配の同僚と口論になり、仕事が長引いたからだ。久々に職員室で怒鳴り散らしそうになった。久々というのは、以前に数回やっているから。その度に管理職に呼ばれ「こらっ!」と言われた。
過去の反省とその人の性格を冷静にれいせいーに判断し、怒りの矢印を他へ向けた。なんとかなんとか・・・?周囲へ迷惑をかけずに終了した。
終了したけどどうにも怒りが収まらず、どうしようかと思いついたのが近所の居酒屋の焼飯を食べること。それしかない!と思い、帰宅して子どもらとハグをした後に出た。
家族ぐるみで仲良くさせてもらっているお店。ご夫婦で営業されており、奥さんの妹と私が同級生という縁もある。少々割高なのだがその分美味しいし、奥さんが癒してくれる。今日はその奥さんの幼馴染さん(Aさん)と一緒にお酒を飲んだ。
私の仕事の話になり、部活の話になり、指導の話になり、先生の話になった。やはりどんな仕事か誰でも気になるよね。質問攻めにあい、返答に苦しんだりしたけど、とても楽しい時間を過ごすことができた。ここはやっぱりいい!!
「先生(私のこと)は全然偉そうに話さないよね。1ミリも」
と奥さんから褒め言葉をいただいた。Aさんにも「親近感があるよね、生徒から慕われそう」とも。あざーすっ!!酔いもいい感じに回ったところで、早々に切り上げた。もっと話したかったけど、明日もあるので残念。
ありがたいことに数年に一度くらい褒めていただくことがある。賞賛していただくことがある。自慢しているわけではないですよ。言いたいのは何かというと・・・・
賞賛する言葉を言える人の方がすごい!ということ。
教師なのに人を褒めるのが苦手な私。だからこそ思う。人を褒め称える言葉をきちんと相手に伝えることってすごく難しい。それを言える人を称賛したい。
10年ほど前、仕事の合間を縫ってちょいちょい職場の周囲をゴミ拾いして回っていたときのこと。
「先生、いつもありがとう!」と地域のご年配の方から言っていただいた。
バケツと板挟みを持ってウロウロしているだけなのに、ありがとうと言ってもらえる。不思議な感じがした。その年配の方は、別に言わなくても何も困らないし、なんのメリットもないはず。それなのに、すごいよね。
私は褒めて育てられていないので、褒めるのがいまだに苦手。でも生徒がニコッと笑ってくれる顔を見ると、また言いたいなと思ってしまう。その笑顔で自分も元気になる。
そうか。その年配の方ももしかしたら私の笑顔で元気になったのかも。
笑顔が引き攣ってなかったらいいけど苦笑。