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障害を持っているのは自分だけじゃないこと。障害者も障害者のことを知ろう。
私の支援学級での指導方針は、自分で自分のことをする。
学習内容はこちらがいくつか選択肢を用意し、その中から自分で選び、自分で決める。または自分で用意したものに取り組む。
なので、教室は静か。
・・・・というスタイルをとっていたけど、生徒たちの様子を見ていると、彼らのなかではやることがなくなってきたっぽい。もともと広い視野を持っていろんなことに興味を抱くのが難しい性格の子が多いので、ここらが限界かなと。
といっても何も準備をしていないので、何をしよーかなーと教室内を見回すと、テレビがあることに気づいた。普段はほとんど使わないテレビ。NHK for school というEテレを観ることができる機能があることを思い出した。
覗いてみると、思ってた以上にいろんな種類があり、その中に「特支」という教科があった。特別支援「学級」?と思い画面をタッチ。すると、特別支援「教育」に関しての内容だった。食物アレルギー、視覚障害、聴覚障害、不登校etc… なるほどー!
そこでふと思った。
支援級の生徒は周囲から「理解してもらう側」であって、「理解する側」になったことはないんじゃないかな?と。
良い機会なので、「理解する側」になってもらおうと聴覚障害と不登校の巻を観てもらい、補足説明をした。
できるだけ優しい言葉で、わかりやすい表現で、間違えても彼らを否定しているような内容にならないように気をつけた、つもり。
何の前準備もせずにやったもんだからどんな反応するのか正直怖かったし、どこかでスイッチが入ってずーーーーーーん・・・・て落ち込まないか不安だった。そうはならないだろうという計算もあったが、やっぱり💦
きちんと話を聴いてくれ、何となくでも理解はしてくれたようだ😮💨
今回思い切ったことをしてみて思ったこと。
特性や障害を持っている人は、支援級に在籍している人以外にもいるということを理解させることは、実は大切なことなんじゃないかなということ。
・支援級在籍生徒は配慮される側の人間で、配慮する場面はない。
・支援級在籍生徒に発達障害の話をするのはタブーである。
・障害そのものの話をしても、理解は難しい。
以上の点が私の勝手な思い込みだったことに、自分で気づいた時間でもあった気がする。大仰にいうと、知らず知らずのうちに彼らを別枠の人間として扱っていたんじゃないかと思う。学習面や自立活動にしか意識が向かず、実は人間として社会に出た時に知っておかないといけないことを伝えていなかったのではないか。
語彙を増やしたり社会性を身につけたりすることも大切なことだ。でも、障害を持っているのは自分だけじゃないということ、世の中にはさまざまな人たちがいることを伝えるのも仕事の一つとして捉えて良いんじゃなかなと思う1時間でした。