「異年齢の子らと群れて遊ぶ」ことで人間関係のストレスを軽減できるように!
ここ2、3日の新聞の一面には「5類へ」という言葉が大きく取り上げられています。
私が大学院から復職したときは休校ど真ん中。
生徒全員で授業を行ったのは6月後半だったかな。
その年に入学した生徒は今年の春に卒業します。
結局中学3年間、マスクをしたまま終わります。
致し方ないとはいえなんか寂しいですね。
さて、大学院ではさまざまな考えを持った知識人と出会い、考え方が360度を何回回ったかというくらい変わりました。
ある意味別人になったと自覚して(後で過信・誤信だったと自覚することに)上記の新入生を観てみると、あまりにも協調性や社会性がないのでは?と感じました。
これは集団行動やラジオ体操に時間をかけてる場合じゃないなあ。
それからは保健の授業以外にも座学を採り入れ、スポーツの歴史や意義、スポーツマンシップとは?等々いろんな話をしました。
体育の授業内には生徒間で「上下関係」があることについても。詳細はまたの機会に。
伝えたかったのは、相手がいて自分がいるんだよということ。
サッカーの指導ではよく使われるフレーズ(だと思う)ですが、自分一人の力で生活しているわけではなく、「どっちかがもってんじゃねえ。持ちつ持たれつなのさ」(ポルコ・ロッソ「紅の豚」)ということ。
それを、つまり社会性や協調性を学んでいくには「異年齢の子らと群れて遊ぶこと」しかないと岐阜大学の春日晃章教授は言われており、私も我が子らを観ていてそう感じます。
できれば就学前にいっぱい経験するのが理想ではないかと思います。
上記の生徒にはその経験が少ないように観えたので、授業で「群れて遊ぶ」経験ができるような内容にしようと取り組みました。
結果は、社会性が向上した等々はわかりません(苦笑)が、楽しそうに授業に取り組んでくれました。ついでに、これも最近話題?の体育嫌いが少なくなればという思いもあったので、私個人的には上々の出来だったのではないかと思います。
規律を徹底させる等の厳しさを求めていた他教科の先生数名からは大クレームでしたが(苦笑)。
「異年齢の子らと群れて遊ぶ」
その場を作りたい。それが私がバルシューレ(ドイツ生まれのボール遊び運動プログラム)を学んでいる理由です。
子どもたちが人間関係に悩むストレスを少しでも減らせる経験ができるようにしたい。
それが私が次に取り組みたいことのひとつです。