Something Great
私はキリスト教徒でもイスラム教徒でもなく、仏教や神道に造詣が深いわけでもない。そもそも、宗教というものをあまりよく分かっていない。中国古典を勉強しても、儒教のこころまで学べているのかは正直分からない。明確に言えるのは、排他的な唯一絶対神の存在は信じないということくらい。
全く信仰心がないのかというと、たぶんそうでもない。なぜなら、人類を遥かに超える何か偉大なものが存在するであろうことには疑いを感じないから。大袈裟にいえば、全てのものに神が宿ることを信じているというか、偉大な自然に畏敬の念を持って生きてはいる。それって、古来日本人の感覚に近いんじゃないかと思う。
さらに言うと、八百万の神やギリシャ神話に登場する神々に私は親しみを感じる。完璧ではなく弱みも欠点もありながら、あたたかく人間と共存する存在として。
遺伝子が読み解かれ、宇宙の秘密が続々と明らかになっても、人間が全てを知り支配できると思うのは傲慢だ。そもそも人生って、分からないことがたくさんある方が面白いしね。
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