ストレングスコーチになる。
あさって5月2日から5日間、ギャラップ認定ストレングスコーチになるためのトレーニングコースを受講する。申し込んだのは、早期退職するぞと一旦は心を決めつつも、思いがけず職場の慰留をいただいて（感激してしまい）なんだか少し迷いが残っていた時期だった。
結果、旧友からのゴールデンウィークお出かけの誘いを断るしかなかったのは残念だったし、会社を辞めてからならば5日間を捻出するのは簡単だったろうとは思うけれど、今このタイミングで人生の舵を切るための行動を起こすことは、私にとって大きな意味がある。
クリフトンストレングスのテストによると、私の強みは「戦略的思考力」にある。社会人として私の生業はまさに戦略分析。多くの情報をあつめ、そこから分析して施策提案する作業は、私にとって「息を吸って吐くように」自然に行えるもの。課題がどんなに複雑でも、困難は私のやる気をかきたてる。まあもちろん、時には気が進まないこともあるのだけれど。
早期退職にあたって、これからどうやって稼ぐのかを、私は考える必要がある。古民家再生に心の余裕をもって向き合うためにも、ある程度の収入は確保したい。そして、会社員ライフは存分に堪能したのだから、次のステージでは、個人事業主として独立してやっていきたい。
勇ましく宣言してみたものの、フリーランスとして生きていくやり方がまるで分らない。で、今は色々な経験談やノウハウ本を読み漁っている。社会人歴はそこそこ長いのだから、これまで培ったスキルや強みを活かせれば、社会に貢献できるはず！と信じている。
世の中そんなに甘くはないよー、シニアの仕事は限定的だよー、と言われてしまいそうだけれど、そこはもう自らを信じるしかないのである。
では私のウリはなんなのか。業界動向や企業戦略の分析、新規事業機会探索や、インタビューを原稿にまとめる、事業計画書をつくる、といった業務は日常的にやってきたことだから、ある程度のレベルできちんとやれる。でも今やそんなの生成AIにお任せした方が早い領域かも。やばい。
会社でよく頼まれるから向いてるのかな、と思うのは、各種プロジェクトの推進役とか、揉めそうな会議のファシリテータとか、イベントの司会とか。ただし、こういう役回りの成否は、フォーメーションと事前の根回しで８割決まると私は知っている。そこをしくじるとどうにもならないのが厄介で、そこらへんうまくやるのこそザ・会社員の必携スキル。でもというか、だからというか、そのプロセスは、私にはかなりのストレスなのであーる。
そんなことをあれこれ考えていて気付いた。私が一番得意なのは、人の話をあれこれ聞いて対話しながらポイントをまとめることだ。たとえ相手が特殊な領域の専門家であっても、時間をかけてその人の言いたいことを丁寧にすくいとるのが好きなのだ。この特技なら、すくなくとも今のレベルのAIには負けない自信が、ある。（これ、言い切るのには若干勇気が必要だ）
管理職になった時に受けた研修で、コーチングを学んだ。部下との面談などで必要なスキルということだったが、コミュニケーションを論理的に考えることがなかったので実に新鮮だった。ぼんやり持っていた経験知を体系立てて聞いて納得する感じで、日々の実務に役立った。更には、会社人材育成プログラムでメンター役を頼まれたり、採用面接の面接官を拝命したりする機会が増えていった。
そして今目指すのが、ストレングスコーチ。なぜかと言えば、これからの人生は、とにかく世のため人のために行動したいからだ。ヒトが自分の強みを知り、活き活きと生きていくために役立つことができれば、それは間違いなく嬉しい。何度も壁にぶつかっては立ち上がってきた（涙）私の経験談が、誰かのココロを助けることだってあるかもしれない。
というわけで、絶好の行楽日和になるらしいゴールデンウイーク。私は学習に励み、オットとワンコはご近所散歩とお昼寝を堪能することでしょう♪