公園はパワースポット
絶好の行楽日和、秋の三連休。いつもならばとにかくどこかへ出かけようと思うところだけれど、今年はそうもいかない。窓越しの青空を眺めながら、部屋のレイアウトを変えてみたり、実家の母と久しぶりに長電話をしてみたり、遅まきながら夏の帽子を洗ったりして過ごした。
連休最終日の今日、午後から曇ってくるらしいというので、買い物がてら、暖かい珈琲をもって近所の公園にでかけた。今年は遅い紅葉も少し進んでいて、モミジの赤、銀杏の黄色が、常緑樹の緑や空の青に映えている。ベンチに腰掛けてそっとマスクを外すと、土や落ち葉のにおいに包まれて、とても幸せな気持ちになる。銀杏の実が落ちて潰れている香しさ(!)も、秋だ。
最近見つけた「最高の体調」という本に「公園に行けば行くほど心と体は改善していく」と書かれていた。経験上、もちろん心から共感するのだけれど、何故そうなのか、という説明がとても興味深い。
ロンドン大学のグラハム・ロック博士によると、衛生的すぎる近代のライフスタイルによって自然の微生物や寄生虫との接触が減っており、それが人間の免疫系や腸内環境を乱している原因のひとつらしい。だから、自然の大気を吸い込むことが腸内環境の改善につながり、体調がよくなっていくのだという。つまり、公園こそ科学的に正しい(!)「パワースポット」だと。
「自然 の 大気 には 大量 の 微生物 が ふくま れ て おり、 空気 中 で 代謝 と 増殖 を くり返し て いる。 花粉 の よう な 微粒子 が 微生物 を 運ん で いる から だ。 大気 中 の 微生物 は、 わたし たち の 呼吸器 から 体内 に 入っ て 腸 へ 向かい、 免疫 システム に 影響 を あたえる」
鈴木祐. 最高の体調 ACTIVE HEALTH (p.124). 株式会社クロスメディア・パブリッシング. Kindle 版.
面白いことに、スマホやPCの壁紙を大自然の写真に変えるだけでも、体調に良い影響を与えるらしい。せせらぎや波の音、鳥の声を聴くことも同様だ。身近に観葉植物を置いたり、少しの時間でも公園を歩いたりして、自然に触れる時間を増やすことが、本来の自分らしさを取り戻す力になる。
疲れた時に自然に触れたくなるのは、そういうことだったのか~。納得。
アクティブヘルス、という考え方から学んだことがたくさんあるので、何度かに分けて書こうと思う。