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誰にでも伸びしろはある
実を言うと、私は魚料理を作ることがそれほど得意ではない。
魚料理は大好きなのだが、苦手意識があって、何となく躊躇してしまう。
瀬戸内生まれなのに情けない事であるが、昔から魚を使った料理がしっくりこないのだ。
しかし、「魚料理のレパートリーを増やしたい!」というご意見に応えたいと思って、11月のオンラインクラスでは、「魚のレシピを作ります!」と豪語してしまった。
11月のテーマは、
鯛めし
海老団子
海老マヨ
と、何ともまとまりのない感じで、どうしてこんなことを言ってしまったのか、と後悔しつつもレシピを組み立てることにした。
鯛めしについては、鯛のアラを使って出汁を取るレシピに決め、何度も色んなやり方を試した結果、結局は今回のレッスンでお伝えした出汁の取り方になった。
やってみてよかった。
ちゃんと丁寧に処理すればとても美味しい出汁が取れることに、今更ながら気づきがあった。
そして、手順も意外とめんどくさくない。
鯛のアラは安価で大体のスーパーに売っている。
もし店頭に無くても、鮮魚コーナーの方に聞いたらバックヤードから出してくれる事もある。
料理教室を始めて丸9年が経とうとしている。
大概のことにはチャレンジしてきたつもりだったけど、多分それは思い込み。
苦手なことに向き合う事で、私の料理にはまだまだ伸び代があることを感じている。
何が言いたいかと言うと、食卓がマンネリ化しているというのは苦手なことをやらないからではないかと思っている。
もちろん私自身も。
私の料理が、このオンラインレッスンを受けてくださっている方の小さな挑戦のきっかけになれば嬉しいと思っているし、その挑戦を楽しんでもらえたら本望だ。
ちなみに、今月末のライブでお伝えさせて頂こうと思っているのは、あまりやらない(だったら作るなよ、って話ですけど)、海老マヨのレシピ。
今回は、そんな海老マヨを自分好みにする事に成功した。
やっぱり、生徒さんには自分が美味しいと思うものをレシピ化してお伝えしたい。
そこも小さな挑戦だと思っている。
80点を90点に上げるのは難しい。
でも、50点を60点に上げることは意外に簡単なんですよ!(塾の先生みたいね)
料理においてもきっとそう。
得意な事を伸ばして行くのもいいけど、苦手なことに向き合うと、料理の振り幅はもっと大きくなるはずだと思っている。