迷いと信頼のその先に
広報Tです。大寒も過ぎて、次は立春というタイミングですが、ここにきて徐々に寒くなってきた感じがします。東京は今晩、雪が降るとか。みなさま、暖かくしてお過ごしくださいね。
さて前回、スピカ賞受賞者の方々から伺った「代表とやり取りをするようになって変わったことはありますか?」という質問へのお答えについて、遅ればせながらお送りします。
ちなみにこの質問、以前に行った森下suu先生のインタビューでも似たような形で伺ってみたのですが、その時のお二人のお答えはこんな感じでした。
──その後、『デザート』で新連載が始まるまでの準備はいかがでしたか? (以下、な=なちやん先生、マ=マキロ先生)
な:鈴木さんのお仕事は、想像以上でした。想像以上に「やってくる」感が。
マ:あー、それは私も感じました!「この人ちょっと普通じゃないな」って。細部にまで本当にこだわる!
な:だいぶクレイジー(笑) 。
マ:とにかく「面白い作品を作りたい」という熱がすごい 。
な:むしろそれしか考えてなさそう 。たとえば「家を作る」というミッションがあるとしたら、同じ家を建てるにしても「土地探しから始まる」くらいの感じです。
……雰囲気、伝わりますでしょうか。
そんなわけで、御二方をして「クレイジー」と言わしめる代表の熱意に、スピカ賞の新人さん方は押されたりしないだろうか……という、親戚のおばちゃん的な気持ちが湧いてきて、おそるおそる伺ってみた次第です。
が!
意外にも、私の心配は杞憂でした。受賞者のみなさんからは、
「不安になることがとても減りました」
「以前よりも、自分が作る漫画に対しての遠慮が減ったと思います」
「人に漫画を見せる怖さが減りました。また、以前よりアイディアの幅が少し広がったような気がします」
「自分の良い点を教えていただけてより一層作品作りが楽しくなりました!いつも自信がなかったのですが、私にはこの強みがある...…!と常に思い出して作品が作れるのが本当にありがたいです」
「漫画に対する知識が増えました。コマ割りだったりセリフや絵を追う目の動きを意識すると読みやすくなったり、鈴木さんに教えてもらったことを吸収し漫画で表現してみると、みるみる自分の漫画が良くなっていってます。それがすごく楽しいし嬉しいです。あと打ち合わせの電話が苦手だったのですが好きになりました!」
といったお言葉の数々が……! 絶大な安心感と信頼感が伝わってきて、むしろびっくりしました。部下にあるまじき感想ですけれど、「新手の詐欺か、魔法かなにか……?」と、代表を思わず疑ったほど(笑)
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一方で、みなさんの感想を読んで思い出したことも。というのは、東京ネームタンクさんで定期開催している、代表の「少女まんが勉強会」(旧:しーげるさんに少女漫画の話を聞く会)でのやり取りです。
参加者は漫画家&漫画家志望者さんで、申し込んだ方だけのクローズドな場所です。そのため詳細はお伝えできないのですが、私が見学し始めたころ、印象に残ったことがありました。
概容で書くとそれは、「編集さんとどう話していいかわからない」「編集さんとの付き合い方に悩んでいる」「編集さんの言葉をどう受け止めたらいいのか迷っている」といったお声と、それに深く頷く、ほかの参加者の方々の様子です。
かつて書店員として、店頭で作家さんと編集さんが仲良くやり取りするところしか見ていなかった私にとって、その言葉と様子は初めて目にするもので、正直にいえば驚きました。描き手は、編集者さんとの関係に戸惑うことがこんなにあるんだ、と。
今思えば店頭でお会いしてきた方々は、そういった諸々を越えて「作品の完成」にたどり着かれたみなさんであり、私はその「結果」だけを見ていたわけです。己の不明を恥じるとともに、描き手にとって信頼できる編集者と作品作りができることの重要性を、改めて実感しました。
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最後になりましたが、第一回スピカ賞受賞者のみなさんは下記の通り、それぞれのTwitterにて新作の進捗もつぶやかれています。ぜひチェックして、エールを送ってください!(氏名五十音順で掲載)
この5人の作家さんが、代表とともに、これからどんな物語を生み出していくのか。その道のりを、長い目で応援いただければ幸いです。
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