『ほてりほてってファーストキス』/『デザート』連載開始記念 卯月ココ先生スペシャルインタビュー
本日、2022/4/22(金)に発売の『デザート』6月号より、卯月ココ先生初シリーズ連載『ほてりほてってファーストキス』が始まりました!
『デザート』6月号では第1話『とっておきはとっておいて』が掲載されています。
♡ ♥ ♡ 『とっておきはとっておいて』あらすじ ♡ ♥ ♡
書道部員・音和 呉(おとなぎ くれ)は、同じ部活の高校3年生の先輩・園 稤之介(その くらのすけ)に想いを寄せる高校1年生の女の子。入部初日から衝撃的な第一印象だった園先輩にどんどん惹かれていき、部活があることをとても楽しみに高校生活を過ごしていたけれど、園先輩は受験を控えていてー。
連載開始を記念してスピカワークスでは、卯月ココ先生にスペシャルインタビューを受けていただきました! 初シリーズ連載にかける思いや、各キャラクターの推しポイントやこだわりのシーン、そして以前との漫画制作においての変化など、たっぷりお話を伺っています!
なお今回、卯月先生にご快諾いただき、弊社で2月からインターン中の方々が、同じく弊社スタッフの小屋とともにインタビュアーを務めております。弊社代表であり編集担当の鈴木@しーげる も登場!
それではインタビュー本編、ぜひお楽しみください~!
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◆『ほてりほてってファーストキス』のはじまり
インタビュアー・小屋(以下、小):シリーズ連載決定おめでとうございます! 今の率直なお気持ちを教えてください。
卯月ココ先生(以下、卯):ありがとうございます。決まったばかりの時は、「嬉しい、頑張ろう」という気持ちが強かったです。今は不安ですしとても緊張しますが、頑張ります!
小:スピカ賞を受賞されてから、『デザート』新人マンガ大賞で佳作を受賞されて、『デザート』デビュー。そして色々な読み切りを描かれて、今シリーズ連載が決定と。ここまで約2年と少しが経ちました。
卯:早いな、という感じですね。漫画を描いていると時間が経つのがすごく早くて、1ヶ月がすごく早いなって感じるんです。だってもう春ですよね。
小:そうですね~。もう春です、早いです(笑)。さて、作品が掲載される『デザート』6月号はこのインタビュー掲載日から発売中ということですので、今回は、新連載『ほてりほてってファーストキス』について、そして卯月先生の作品作りについて、たくさん深掘りしてお話を聞いていきたいと思います。
小:『ほてりほてってファーストキス』の1話目『とっておきはとっておいて』。フレーズもキャッチーなタイトルでしたが、登場人物の二人もビジュアルそしてキャラクター共に新鮮な感じがしました。これまでも様々な魅力的なオリジナルキャラクターを描いてこられたと思うのですが、今回書道部の後輩の音和 呉(おとなぎ くれ)ちゃんと、書道部の天才の先輩、園 椋之介(その くらのすけ)の二人を1話目に選んだ理由はどうしてでしょうか。
卯:Twitterで息抜きも兼ねて落書きをあげているんですけど、落書きであげたものを鈴木さんに見せて、「こういう男の子を描きたいです」みたいなことから始まったと思います。私はビジュアルから入るタイプなので。それで、園先輩って髪が長いじゃないですか。だから女の子は短めにしようかなって考えて、ビジュアルはそんな感じで決まった気がします。性格面としては、園先輩は人としてかっこいい人、という感じで描きたいな、表したいなって感じで描いていこうと思って。
呉は、自分にこういう後輩がいたら可愛いな、という子を描きたかったので、口ではツンツンしている感じなんですけど、見るからに自分に懐いてるな、みたいな子が可愛いなと思って、描き始めました。
小:描きたいキャラクターのイメージから膨らませていく感じなんですね。キャラクターには卯月さんの「萌えポイント」も結構入っているのでしょうか。
卯:そうですね、入っている気がします。
小:具体的な「萌えポイント」はどのあたりでしょう?
卯:なんですかね、園先輩はピアスの穴が空いてるんですよ。でも学校ではつけてなくて、公園のシーンだけつけているんですけど……とか?ですかね。普段ピアスつけてない人がつけていると結構萌えるかなと思います。
小:自分だけが知っているかもという感じが良いですね……!
卯:でも意外と、制服をきっちりここ(首元)まで締めるタイプ、とかですね。園先輩は。
小:今の話を聞いて確認したいです、すごく(笑)。
卯:呉、萌えポイントありますかね。
小:素直じゃない感じがすごく可愛いなって思いました。思っているけど言えない感じが可愛かったです。
卯:泣いちゃうところは、ツンツンしているけど、気持ちを溜めすぎていざというときに泣いちゃう、みたいな子のイメージで描きました。
小:より感情が伝わりそうですよね。あそこでグッとくる感じがします。
小:このお話は、少し素直でない二人の想いが互いに膨らんでいくような、甘酸っぱい恋の物語でしたが、この二人の恋の物語を描こうと思ったきっかけはどのようなものでしたか。
卯:きっかけ……あまり覚えてないんです……。たしか書道部にしたきっかけは、サッカー部とかって人気な部活というイメージがあって。そうではなくてもう少し違った部活にしたかったっていうのがあったので、自分も中学生くらいまで書道していたこともあって、書道なら描けるかなと思って書道部にしました。
小:とても新鮮な感じがしましたね。
インターン(以下、イ):今回の園先輩は書道部にいそうな感じなのか、書道部にいてほしいなと思って描かれたのか。そういうキャラクターの性格など、どういう感じで考えられたのでしょうか。
卯:こういう人が書道部にいたら面白いなって思いましたね。なんかいそうではないなって思ったので。いそうですか?(笑)
イ:私も書道を学校くらいでしかやったことが無かったので、書道部っていうテーマがすごく新鮮で、こういう先輩もいたら絶対に面白いだろうなと、ちょっと書道部に夢を持ちました(笑)。
小:確かに、部活があったら「先輩・後輩」っていう関係はできるじゃないですか。でもその中でもすごい呉ちゃんと園先輩の近い距離感がやっぱり特別だなって感じました。そういう雰囲気を引き出すために何か工夫した部分とかってありますか。
卯:え~なんですかね……おちょくりまくる、みたいな部分でしょうか。
小:お~(笑)。
卯:好きな子に……(笑)。なんか小学生みたいですけど、ああいうおちょくりがあると後輩も近づきやすいかなと思います。
卯:話の流れはなんでこうなったのか、ちゃんとは覚えていなくて……(笑)。
小:鈴木さんは覚えていらっしゃいますか。
鈴木@しーげる(以下、鈴):書道部の「先輩・後輩」という設定まではすぐ決まって、二人がどうやって恋をするのか、という話をしていったと思います。園先輩が大人びていたから「先輩・後輩」って言っても、一つ違いではないんじゃないかという話をして。でもどちらも高校生が良かったから、二つ違いで1年生と3年生となって……という具合に、段々固まっていきましたよね。
小:作品作りの中で、何か卯月さんの「ここは絶対入れたい!」というようなテーマや要素などはあったりしましたか。
卯:告白からクライマックスへの流れは思いついた時、鈴木さんと二人で「いいね!」「いいですね!」っていったのは覚えてます。
鈴:うんうん。
卯:「めっちゃいいですね!」ってなって。
鈴:そうですね、あれが出てきて、「もらった!」と思いましたもんね(笑)。
一同:(笑)。
◆注目の見どころ
小:1話目についてさらにお聞きしたいと思います。一番力を入れたシーンはどこでしょうか。
卯:描くのに力入れたのは、呉の泣き顔ですかね。よく見たら鼻水も出てるんですよ(笑)。
一同:(笑)。
卯:けっこうぐちゃぐちゃに泣く感じのほうがかわいいなって思ったので。
小:あんなに泣いてしまっているからこそ愛おしさが増して伝わってくるんだなと思いました。注目してもらいたい部分はどういったところでしょうか?
卯:やっぱり告白シーンの半紙越しの告白は、見てほしいなって思います。
小:半紙越しの告白……! その時に、先輩の目を見られていないのもすごい可愛かったです。
卯:ありがとうございます!
小:個人的にキスシーンもすごく印象的でした。「かっこい~!」って思わず!
卯:良かったです!
小:あのキスシーンはどうやって描かれたのでしょうか? 卯月さんのこのコマの割り方がすごく印象的だなと思うのですが……?
卯:『デザート』新人まんが大賞に出した『こいで、こがれて』のときも、ちょっと時間が止まってゆっくりに見えるようなコマ割りをしたら、そこを褒められることが多かったので、今後も使っていこうとは思いましたね、その時に。
小:なるほど〜! 他にもどこか注目シーンやポイントなどはありますか?
卯:からあげを掴んでパクって食べるところは、すごい楽しかったですね、描いていて。
小:「とっておきのチーズ」の?
卯:はい、そうです(笑)。なんか、学校以外の場所で「会う」ってなかなかないじゃないですか。
小:うんうん。
卯:学校の人と。
小:うん、しかも先輩の……
卯:先輩と……しかも、好きな人と。
小:う~ん!
卯:しかも、夜の公園っていう崇高な……。なので、あそこは「空気感がちょっと変わっていていいな」って思いながら描きました。
小:卯月先生おススメの注目シーンは、ぜひ『デザート』6月号で!!
◆漫画作りの変化、そしてこれからのシリーズ連載
小:これまでの読み切り作品を読ませていただいて思っていたのですが、見せたいシーンがバッと分かるのがすごく印象的だなと。そして今回ももちろん最初のシーンだったり、先ほど注目ポイントとして挙げられていたシーンなど満載でしたが、それと同時に、この作品からすごく「伝えたいもの」がしっかりとキャッチできたような気がしました。お話の作り方を変えたのか……何か意識したことがあったりしますか?
卯:プロットですかね……私、こと細かにプロットで決めちゃうタイプだったんですけど、シリーズ連載からは鈴木さんから「あんまり決め過ぎないほうがネームで自由に描けるよ」っていうアドバイスを頂いたので、そうしてみたんです。そしたら本当に、ひっかからずに自由に描けたので、そこですかね……!
小:なるほど~、鈴木さんアドバイスですね!
鈴:卯月さんは、文字よりもネームで動かしてみてイメージハッキリさせる方が向いてるのかなと思ったので。それが合ってたのなら良かったです。
卯:あとはシリーズ連載ということで、企画を練っていく中で、よりファーストキスにフォーカスしていったり、演出や絵の見せ方も色々研究したりしました。一つのテーマで何話も作るのが難しくもありますけど勉強になります。
小:いろいろ変わることや考えることが増えるんですね。シリーズ連載ということですから、第1話も楽しみに読んでいただきたいと同時に、第2話以降もどんなお話になるのか気になるところです。ぜひ第2話の見どころについても、教えてください!
卯:2話目は逆で、女の子が先輩で男の子が後輩のお話になっています。生意気な後輩だけど意外としっかりもしていて……みたいな感じです!(笑) 第2話は、理性との戦いのお話ですね。
小:理性との戦い……! 急に、きましたね!
卯:好きな人には触りたくなると思いますし、この年代の男の子はよりそうなんじゃないかなって思って。だけど、その理性を好きな子のために抑えるっていうところが、第2話の見どころかなと思います!
小:おおお! この見どころを聞くと、「え……!どんな感じなの!」ってめちゃくちゃ気になります。
卯:ありがとうございます。毎回読んできゅんきゅんしてもらえたら嬉しいです! みなさんもほてってください。
小:それでは最後になりますが、ここから続いていくシリーズ連載への意気込みと、これからも応援してくださる読者の皆様にメッセージをお願いします!
卯:はい! 不安な気持ちは一回無視して、ポジティブな気持ちでこのシリーズ連載を駆け抜けたいなと思っています。頑張ります! そして、お手紙であったりプレゼントであったりTwitterのリプやInstagramのDMなど、たくさんの感想を送ってくださって本当に感謝しています。作品で恩返しをしたいなと思っていますので、これからもよろしくお願いします!
小:ありがとうございます!シリーズ連載『ほてりほてってファーストキス』、そしてこれからの卯月さんのご活躍もとても楽しみにしております~!!
卯:ありがとうございます! 頑張ります!
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長編でお送りしました、卯月ココ先生のスペシャルインタビュー! いかがでしたでしょうか。ここでしか聞けないお話が盛りだくさんだったのではないかなと思います。
そして、『ほてりほてってファーストキス』第1話『とっておきはとっておいて』の扉についても、少しお話を伺いました!
小:扉絵すごくかわいかったです!
卯:ありがとうございます!
小:二人が向かい合わせじゃないですか。体格差もありますが、やっぱり距離感……「先輩・後輩」なんだけど、特別な「先輩・後輩」の距離感がめちゃめちゃキュンキュンしました。扉絵はどうですか、お好きですか? 描くのは。
卯:カラーが今ちょっと苦手なんですけど……扉自体描くのは好きです。
鈴:初めてのカラー扉という緊張感もあったんじゃないかな。
小:なるほど……でも今回の扉絵も本当に素敵でかわいらしかったです。これからもすごく楽しみにしてます!
卯:頑張ります!
第2話でもどんな二人の恋が見られるのか、とてもワクワクします。シリーズ連載『ほてりほてってファーストキス』、どうぞお楽しみに!☆
そして卯月ココ先生へのさらなる応援を、引き続きよろしくお願いいたします!
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