代替可能性
私は代替可能な存在だ
たった一人の誰かにとってはかけがえのない存在でありたかった
そうだとすれば、それだけで生きることができたかもしれない
私は後輩に勉強を教えていた
とても頼りにされていたし、私への感謝を長々と言ってくれるので私はこの子にとってはかけがえのない存在なんだと自惚れていた
しかし、ある日勉強を教えようと通話をしていると開始して間もなく「他の人と話したいので切ります」と言われ、あっけなく通話を切られてしまった
私はこの子の中で取るに足らない、代替可能な有象無象の一人に過ぎないのだ
そのことにようやく気づいた私は発狂した
研究室にいた私は屋上へと上がり、体を乗り出して見たりした
しかし、竜丸の件で書いたように私は馬鹿な友人たちに失恋したばかりだと誤解を受けている
今死ねば失恋による自殺とかいう誤解を受けるだろう
他にも、お世話になった先生、先輩方に迷惑がかかるななどと思い結局飛べはしなかった
それから帰宅し、普段の薬に加えて精神安定剤をいつもより少しだけ多く飲んでみることにした
そしてここからがあまり記憶にないのだが、どうやらポエムというよりは怪文書とか脅迫文とかに近い文章を後輩に送っていたらしい
結果、後輩からはめんどうくさいからやめてくれと言われてしまった
そしてodの後遺症で今日一日寝ており、夜になり目を覚ましたが頭が痛く、意識も朦朧としている
はっきり言って何もできそうにないので、後輩からの「面倒臭いからやめてくれ」の文字を胸に刻みながら精神安定剤を飲んでいる