神様は、いますか?
最近、この言葉がぐるぐる、頭の中を回っているーかみさまは、いますか?
藤井風さんの曲を聞くと、だんだんマイケル・ジャクソンの姿が浮かんできて、マイケルの曲を聞くと、神様の愛や存在について考えてしまう。
マイケルの想いを、いまに受け継いでる、風さん。マイケルもきっと喜んでいる、そんなことを妄想?してみたり。
神様が身近だった、子供時代
私は、近所にあったプロテスタント教会の幼稚園に通っていた。幼稚園で毎日お祈りしていたし、家でも、ご飯を食べる時、困った時、寝る前など、神様にお祈りするのは、ごく自然で普通のことだった。
幼稚園の先生が、いつも言っていた。「姿は見えないけど、神様はいつもそばにいて、ずっと一緒にいる。私たちを見ているよ」と。そうなの、ほんとかな?天井を見上げたり、カーテンの裏側も探してみたけど、神様の姿は見つからなかった。
成長するに従って、お祈りもほどんどしなくなり、神様のことはあまり考えなくなった。
神様の声が響きわたった日
10年ほど前のこと。ある人が、私の話を聞いて、私のために泣いた。
私は驚愕した。お互いのことをまだ深く知ったわけでもない。私の悲しかったこと、辛かったことを聞いてくれ、帰り際に、突然わっと涙を流した。
誰かが、自分のために、涙を流してくれる。何年も固く凍っていた心の芯が溶けて、あたたかくなった。
うれしい、悲しい、驚き、過去のこと、今ここで起こったこと‥うまく言い表せない、さまざま感情が入り混じって、なんともいえない不思議な気持ちになった。複雑にブレンドされた、何層にも香りが積み重なったコーヒーフレーバー、何年も熟成されたワインの深い味わいような・・・
その時、はっきり悟った。この感情は私にしか、味わえない気持ち、なのだと。まがりなりにも、自分が今まで辿ってきた道でしか、見えない風景なのだと。その時、神様の声が、どこからともなく自分の内側に響き渡った。
ー味わいなさい、あらゆる感情を味わいなさい。あなただからこそ、味わえる感情を。
高い空から自分を俯瞰して、天空からたくさんの鐘が、がらんがらんと響き渡るような、初めて経験する感覚だった。そこだけ、映画の中のワンシーンみたいに、上空から(曇り空の日だった)その時自分がいた駅前の風景を遥か下に見おろしているような‥
その後は、神様の声が、そこまではっきり聞こえることはない。ただ、天気の良い日に風にそよぐ木々が、さわさわしていると、木々が話しかけてくれるような気がして、心の中で、木にあいさつしたりしているーありがとう、今日も元気?
今日も内なる声に、そっと耳を傾けてみようと思う。