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【コラム】2025年の決意表明|1年分の予定を立てて自分を縛る
自分の決意を文章にして公開することは初めてのことである。やりたいことは毎日どこからともなく無限に湧き出てくるものだが、せっかく顔を出した欲望も、スマホを眺めているうちにいつの間にか霧散して、顔を出したこともすっかり忘れてしまう、ということが日常的だ。
ということで、前田裕二著の「メモの魔力」を参考にするわけではないのだが、湧き出てきたアイディアを忘れずにメモする習慣が身についたのは、まぎれもなく「Google Keep」というアプリのおかげだ。簡単にチェックボックスを用意できることが使いやすさの決定打だ。
このアプリのおかげで僕は「メモをとる習慣」がいつの間にか身についた。アプリにはやるべきこと、やりたいことなどが有象無象に散らかっている。2025年になったタイミングで、自分の行動する目的や目標の種みたいなものを添削してまとめてみた。
強めの登山をする
冬山の登山をする
台湾へ一人旅をする
富士山の写真を撮る
京都を巡る
魂から滲みでた欲望を言語化したらこうなった。これらは全てカメラで写真を撮ることを軸に組み立てられている。誰かが撮った写真ではなく、自分で現地に向かい、納得いくまで向かい合うことでしか作品に質量が生まれない、ということが、今までの経験から分かったからだ。
強めの登山というのは、子連れのファミリーではまず向かわないような本格的な登山をする、ということである。長野県の南八ヶ岳に赤岳という山がある。この赤岳と富士山を朝日か夕日にまぶして写真を撮りたいのだ。イメージは写真を撮り次第、コラムとインスタで発表する。
冬山登山とは、雪が積もった山をスノーシューをはいて登ってみたいというシンプルな部分と、見渡すかぎり雪景色の写真を撮りたいからだ。数年前は赤城山へ樹氷を撮りに電車とバスで向かったのだが、現地へ到達するだけでは樹氷に会えず、雪山の登山が必要だということがわかり、その場は諦めたということが大きい。
台湾への一人旅は、手軽に行けて、撮りたい場所がたくさんあるからである。2025年の9月に3泊4日で予定を立てているのだが、現時点で台湾の九份は確定している。ここだけでも時間が足りないような気もする。あと、海外へ一人で向かうことは初の試みである。
富士山の写真はいままでも何度か撮ってきてはいるのだが、信じられないくらいに雲に隠れている割合が高く、富士山の撮影に成功した確率はざっくり50%といったところだろう。天気による運ゲーによるところがかなりの部分を占めるため、シンプルに場数で勝負する必要があるからだ。
京都巡りは久しぶりに行きたくなったからだ。20代前半のころは、年末になるとなぜか一人で京都へ向かい、年末の雰囲気を楽しんでいた。だが、そのころからカメラで写真を撮ることをしていたというわけではなく、カメラを持ち始めてからは初の試みとなる。京都を撮りたくなったのだ。
意識的におこなったわけではなく、何か思いついたらとりあえずGoogle Keepを立ち上げ、小さくまとめて記録に残す、ということを2024年を通してやってきた。たったこれだけで、自分の気持ちが言語化されて、記録に残る。そして、次に向かいやすくなるのだ。
そして、もうひとつカメラで写真を撮ることに明確な目標がある。それは個展を開くこと。カメラで撮ってきたデータを写真へと物化して、キャンバスに印刷したりプリントして、フォロワーさんたちだけに声をかけるなどの閉鎖的な個展をひらいてみたい、というものだ。
このように、カメラという道具ひとつと、個展を開きたいという目標ひとつで、人生は豊かになる。現時点では予定を立てるだけ立てただけなので未来のことは未定なのだが、なんとかふんばってでも、ひとつひとつクリアしていきたい。実現させるためには、何事も小さく刻んでいくしか道はないのだ。