【コラム】火渡り神事の話|台東区の秋葉神社で火渡る民を撮る
日本は、日出づる国であると同時に、火出づる国でもある。このような言い回しをするのは、日本はあまりにも火にまつわる話が多いからだ。日本の寺社仏閣で、「火」にまつわる神社といえば、「火之迦具土神〈ヒノカグツチノオオカミ〉」を主祭神とする秋葉神社がある。
秋葉神社の総本山は、山梨県浜松市にある秋葉山の山頂に建立されている。秋葉山自体が御神体とされており、仏教・修験道・神道のそれぞれが、秋葉山を信仰の対象としてきた。仏教・修験道からは「秋葉大権現」として、神道からは「火之迦具土神」