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【コラム】交通手段が増えると、もっと写真を撮りに行けるはなし

先日、はじめてLUUPという電気自転車を借りた。去年のぼくは、車か電車でアクセスできる範囲で写真を撮るために動いていたのだが、事務所の近くにLUUP置き場を発見してから、歩きと車の中間的な乗り物として、LUUPが交通手段の一員として頭の片隅におかれることになった。

結論から言うと、便利な乗り物だ。時間がかかると割高感は否めないが、最初の登録さえ済ませておけばサクッと借りることができて、行先付近に置き場があればサクッとで乗り捨てできる、というのがLUUPの最大の魅力である。

気になる料金体系は、手短に使うことを前提にデザインされていて、基本料金が50円で、1分ごとに15円ずつ加算されていく。サブスクもあるようだが、頻繁に使うようならお得かも?というようなシステムなので、ひとまず気にしない。

仮に、行先が10分くらいなら200円(50円+10分×15円)となり、行先が2時間くらいなら1850円(50円+120分×15円)という金額になる。

  • 10分|200円

  • 120分|1850円

LUUPアプリは基本的には地図の画面がデフォルトになっていて、借りられる場所と乗り捨てられる場所は画面の上部をタップすれば切り替えることができる。エメラルドグリーンのPマークが表示されている場所が該当箇所だ。この中からバッテリーをチェックしながら選ぶのだ。

選んだ車両を実際に見つけたら、マップの下にある解除ボタンをタップする。カメラが立ち上がるので車両のハンドルに記載されてるQRコードを読み込ませる。通信が開始され、マッチングが成立すると、車両の鍵とセキュリティーが解除される。体験としてもなかなかおもしろい。

片道4kmくらいあることから、今回使ったのは電動キックボードではなく電動自転車を使った。どっちを使うかは個人的な理由で、シンプルになんとなくだ。使用中にコンビニなどへ寄りたい場合は、アプリの一時停止を押せば、鍵とセキュリティーがかかる、という仕様である。

今回は新木場駅の近くで借り、東京ゲートブリッジの麓にある若洲海浜公園が目的地だ。目的地にはLUUPが間借りしてるスペースはないので、写真撮影中は一時停止扱いとなり課金が継続される。

ここがポイントだ。LUUPが間借りしてるスペースが目的地にあれば返却となりワンウェイチケットなのだが、スペースがない場合は返却するまで使用中となり課金が継続する、というシステムなのだ。スタート設定とゴール設定はかなり重要である。

とはいえ、数千円程度でなかなかアクセスしにくい場所まで届くようになった、という新しい交通手段の実現はかなりありがたい。首都圏だけでも、歩いたら片道1時間程度かかる場所なんてゴロゴロある。

駅の近くにはLUUPがあるのでは?と思いがよぎるようになった。できればパーキングエリア内にも欲しいところだ。パーキングまでは車で向かい、目的地へLUUPで向かう。ダメ押しで、あらゆる駐輪場内にも欲しいところだ。かなりアクセスできる手段が増えるとおもう。

今回初めて使ったわけだが、使い勝手はかなりいい。あとは、場所的なマッチング次第、というのが感想だ。電動自転車よりも電動キックボードのほうが、ペダルをこがないという行為がないだけで原付扱いになる、というのがなかなかおもしろいところ。それぞれ身の丈に合った使い方をして、いろいろな場所にアクセスできるきっかけとなってほしい。


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