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循環と融合 -KURKKU FIELDSを訪れて-
新年一発目の挑戦、千葉県木更津市にあるKURKKU FIELDSに行ってきました!
高速バスに乗ってアクアラインを通り、木更津市へ。バスの中でホームページをじっくり読み、コンセプトとこだわりポイントの理解を深めました。
KURKKU FIELDSは農と食、アートと自然が融合するサスティナブルな施設です。
千葉県木更津市にある広さ30ヘクタールのクルックフィールズは、どこから楽しんでも、それらすべてがひとつの環(わ)でつながっていることを実感できます。
太陽を浴びた土を耕し、その畑でできた野菜やハーブはダイニングやベーカリーに運ばれ、畑の恵みから作る天然酵母によりふんわり膨らんだ小麦の生地の上で出来立てのチーズやシャルキュトリーとともに、おいしいハーモニーを奏でます。
排水は微生物や植物の力を借りたバイオジオフィルターで浄化され、場内の活動で出たごみや生き物の排泄物は堆肥となり資源として他の生物たちともつながって森を作る。そしてアートはミクロの世界から宇宙までも感じさせながら意思と意匠によって奇跡的なこの循環を讃えます。
木更津という自然豊かな場所にできたこのさまざまなフィールドは、こうして幾重にも折重なり、うつくしいハーモニーを響かせています。
クルックフィールズへ来て感じてみてください。
豊かないのちの手触りを。
未来へとつながっていくサステナブルな力を。
入り口を入って最初に驚いたのは子どもが多いことです。小学校に入る前くらいの子を連れた家族がたくさんいました。広いフィールドを自由に走り回る姿を見て自分の幼少期を思い出しました。こういう環境で思いっきり遊べるのが子どもにとって一番いいことだし、私の子どもにもそうしたいと思います!
滑り台やジャングルジムなどのちょっとした遊具もあって、特に、すべて木で作られて自然と融合しているジャングルジムは魅力的でした。私も、自然の材料で作られていて、元の自然環境に悪影響を与えない(木々を伐採することで元の生態系を崩したりすることなく人間が自然に溶け込んでいく)形のアスレチックを作りたいと思っているので、それを目前にして夢が具体化されたように感じました!
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今回は、お正月特別営業で、お餅といのしし汁のふるまいがあったので広場には多くの人が集まっていました。私たちも両方いただくことができました。お餅は、農場内でとれた紫大根のおろしとしそがのっていました。大根の辛みもなく、新鮮でとてもおいしかったです。いのしし汁は、私にとって初めての猪肉でした。しっかりとした味があってとても気に入りました!体もあたたまって幸せです。ごちそうさまでした!
有機栽培を行うファームでの野菜収穫体験にも参加させていただきました。クルックフィールズでは、酪農場と養鶏場から出るフンや場内で出る落ち葉、雑草を堆肥にして土づくりに使用しています。15年ほど前に始めたときは粘土質で野菜の栽培には適していなかったところを、堆肥などを使って少しづつ改良しているという話を聞いて、土壌の重要性と土づくりの大変さを実感しました。私たちが安心安全でおいしい野菜をいただけるのも農場の皆さんの日々の尽力があることを考えると感謝でいっぱいです。
今回は大根、かぶ、人参など7種類の野菜をいただきました。葉っぱも含めて、持ち帰るのが大変なほど大きくてしばらくはサラダがたくさん食べられそうです!(追記:昨日、人参の葉っぱをサラダでいただきました。苦みはまったくなくてとてもおいしかったです!新鮮なオーガニック野菜だからこそだと思います!)
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施設内には自然と融合したたくさんのアート作品もありました。もっとも印象的だったのは、草間彌生さんの《Infinity Mirrored Room - Illusion inside the Heart》です。屋外に作品があるのはクルックフィールズだけだそうで、自然の光(太陽光)を吸収して幻想的な空間を生み出していました。
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お昼過ぎからは、クルックフィールズの豊かな食を堪能しました。
まずはLankaという名前のベーカリー。農場内のオーガニックファームで採れた小麦粉を使って、畑からテーブルへつなぐパンを作っています。農場の野菜を使ったキッシュやキャロットケーキなどを購入しました。ひとつひとつの素材にこだわっているだけあり、作っている人の心が感じられるような味わいがありました。
続いてMILK STANDに行きました。場内を放牧して飼育しているブラウンスイスのミルクを使ったソフトクリームとホットミルクをいただきました。ブラウンスイスのミルクは、甘味とコクがしっかりありながらも、あっさりとした飲み口が特徴です。見晴らしの良い広場であたたかな日差しを受けながら、滑らかな舌触りと濃厚な味わいに包み込まれて幸せでした!
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クルックフィールズの丘の上にあるおしゃれな建物はCHIFFONです。農場で採れた平飼い卵とブラウンスイス牛のミルクを使用したスイーツを購入することができます。パティシエの方も時には牛や鶏の世話をしながら育てているということで、素材が最大限に活かされ心のこもったスイーツをいただけます。私は一番の目玉商品であるシフォンケーキ(ホール)を購入しました!
シフォンケーキのこだわり
牛乳や卵は、パックされて冷蔵庫の中にあるのが当たり前の時代。でも本当は、自然の恵みがあってこそ私たちの口に入る大切ないのちの恵み。動物を育ててくれる人にも動物にも、ありがとうという気持ちを込めて、ふたつの素材を、いちばん美味しく食べてもらえるシフォンケーキを焼きました。
息をのむ軽やかさと、口いっぱいに広がる自然な甘み。ふわふわ感をお楽しみいただくため、ぜひ手でちぎってお召し上がりください。
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予約をして1時間以上待ってやっと入店できた大人気レストランのDINING。場内で育てられている有機野菜やシャルキュトリー、酪農場の作りたてのチーズなどを使った料理をいただくことができます。どれもとても魅力的でしたが、悩みに悩んだ結果、水牛モッツァレッラのマルゲリータと猪肉のソーセージを注文しました。水牛モッツァレラはあっさりしていて弾力もあり噛んだ時に口の中に広がるやわらかさが最高でした。猪肉のソーセージもジューシーでしっかりとした味わいがありました。新鮮な料理をごちそうさまでした!
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すべてが循環していて自然にも人にも優しいクルックフィールズで一日を過ごすことができて幸せでした。この環境を整えてくださっているスタッフの皆さん、本当にありがとうございます!おしゃれな宿泊施設もあるので次は泊まりでゆっくり自然を楽しみたいです!