駐在の赤ちゃん連れ帯同は留学とは違う
私は留学でイタリアに来ているわけじゃない。
当たり前の事を忘れていて、勝手に焦って、空回りをしていた気がする。
地に足つけて、自分の役目を見つめ直さなきゃ〜
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週に一度、図書館の幼児向けの読み聞かせ会に参加するようになってから、
何人かのママ達が顔を覚えてくれて、声をかけてくれるようになった。
だいたいいつも10組程度の親子が参加していて、
イタリア語が話せないのは私だけ。
私を含め皆、街の中心部に住んでいて、気軽に子供を遊ばせられる公園が
ないからなのか、この図書館はママ達の憩いの場。
井戸端会議に花が咲く。
私は聞き取れるところだけ聞いて、フンフンと頷くも、
おそらく全体の3割も理解できていないと思う。
まして、会話に参加して自分の意見を…なんて夢のまた夢。
正直、少し居た堪れない気持ちになることもある。
ただ、娘は同い年くらいの赤ちゃんたちと戯れながら、
床いっぱいに広げられたおもちゃたちで思う存分に遊んでいる姿を見ると
やっぱりこの会だけは毎週参加しようと心に決めた。
今日もいつも通りニコニコふんふんママ達の話を聞いていたら
隣に座っていたママが英語で話しかけてきてくれた。
彼女は学生時代、留学で3年間イギリスに住んでいたことがあり、英語のブラッシュアップはそこでしたと言っていた。
旦那さんのお仕事は転勤が多く、転勤のたびに引越しをしてきたという。
この街に家族はいなくて、友達も片手で数えるほどしかいないとか。
まあまあ孤独よあっはっは〜と笑っていた。
「本当だったら語学学校に通ってイタリア語を勉強したいし、なんなら仕事をしていない今だからこそ、イタリア語意外にも勉強できるチャンスなんだけど、手が離れない子供がいるとなかなか難しくて…。」と、本心を伝えると、すごく驚かれた。
まだこっちに来て3ヶ月で、離乳食3回+おっぱいをせがむ、
つかまり立ちをするハイハイモンスター(living with a crawling monster who has just learned to stand up with her wobbly feet, weaning with 3 meals a day +with demands for mummy's boobies)と生活しているのに、
その上留学をするなんて頭おかしいわ!!!
もし私が今の状況でイギリスに行ったとしたら、
死ぬ気でイタリア語をせる人を探しまくるし、
いなければ引きこもって赤ちゃんと遊びながら一緒にピザとパスタ食べまくるわ!
と、ズバッとビシッと言ってくれちゃいました。
イタリアのマンマらしい明るい言葉にとても心が救われて
あ、ちょっと焦ってたな。と反省した。
私は赤ちゃんと一緒引きこもって寿司とラーメンを食べまくるのは性に合わないけど
少しリラックスした気持ちで赤ちゃんとの生活を楽しめるようにしようと気付かされたのでした〜
日本で暮らしていたとしてもまだまだ育休期間中。
何よりも赤ちゃんファーストでいるべきこの時期は
イタリア語の絵本を赤ちゃんといっしょに読んで、のんびりお勉強しよ。
そう思って、いつもは3冊しか借りない絵本を5冊に増やしたのでした。