僕が父になる日まで①

2023年6月下旬
神奈川県内 某クリニック

妻が第一子となる娘を出産しました。

妊娠発覚からの約8か月、何なら結婚以前から2人の間で話していた「将来結婚したとして、子供ってどう思う?」という所からのお話。

文風は僕のnote処女作「僕が夫になる日まで(※全7話)」と同様に、彼女時代から夫婦になってどのような経緯・道筋で妊娠に至ったか、妊娠発覚から夫側の感情の変化や機微を書き残していきたいと思います。

通りすがりの方やご興味ある方は読んでいってください。
経産婦の方からすれば私の行動や言動に身に余る点を感じる面もあるかもしれませんが、その場合はそれ以上読み進めることはせず、ページを閉じて頂く事をお勧めいたします。
不妊治療中や様々な理由で妊娠が困難または諦める事になってしまった方はご自身の判断でお願いいたします。

僕の記憶が正しければ、これはまだ妻と結婚する前に交際2年程経っていた2019年頃。
時期的には 僕が夫になる日まで③ になるかと思います。

妻と居酒屋で飲んでいる時に、その頃はお互いに何となくこのまま結婚するのかなと思っていて、ふとした会話の流れで「子供ってどうなの?考えてたりする?」
ニュアンスは忘れたけど、子供を持つ事に対しての意識を聞いたはず。

僕自身はどちらかと言えば子供自体は好きな方で友人の子供はかわいいと思うし、電車で泣いている赤ちゃんを見ても「よく泣いているなあ元気だね」くらいに思っていて。
かと言って絶対欲しい!!という程でもなく、何の統計も取っていないけど一般的な既婚男性の意識だと思います。


そして、妻の回答は「(結婚したとなったら)そう言うものだと思っている」


これはどういう感情なんだろう?
その場では「そうなんだ」と答えたと思うけど、妻自身が欲しいと思っているのかどうか、その時はよく分かりませんでした。



そして時は流れて、結婚。
新婚旅行を終えて、改めて聞いてみた。
今度は夫婦なのでもう少しフランクに。


「子供さ、どうする? 欲しいと思っている?」に対して妻は「そうねー」とかそんな感じのふんわりとした返事だったと思います。
肯定的なら良いんだけど、"妻としての責任で子供を作る必要がある"という風に聞こえてしまっていて、妻自身の感情としてどうなのかな?と感じました。

友達の子供や僕の姪への接し方なんかを見る限りは子供嫌いとは思えなかったが、自分の子供を育てる事とは別問題だし、イマイチ妻の本音を掴めずにいました。

とりあえず、麻しん風しんの予防接種を夫婦で受け、子づくりへの僅かな一歩を踏み出したのでした。
2021年5月末。


いよいよ満を持して妊活を開始したい所でしたが、そこから妻が体調を崩して休職、退職する事に。
秋に再就職しますが入社後すぐに妊娠して産休取得とはいかないので数か月様子を見てから試み始めました。
それが2022年5月頃でしょうか。


我が家が試みたのは所謂タイミング法。
ただ、医療機関の指導などは無く、自分たちでアプリで排卵日を予測して行いました。
1度のタイミングでどの程度の確率で成功するのか僕は調べていませんでしたが、年内で妊娠しなかったら医療機関での検査や医師の指導を交えて妊活していこうと妻と話していました。

そこから2,3か月は結果が出ず、そんなに簡単に上手くいくものじゃないんだなと実感。
根拠もなく、何となく上手くいく事しか考えていませんでしたが、その時点で僕が36歳妻31歳。
特別遅い訳でもないけど、若いという事もなく何かしら成功しない要因がないとも限らない。
多少の不安を抱える中での活動でしたが、ここで再度妻が職場でのストレスを抱えてしまい休職。
療養しながらでしたが月例のタイミングは取るように心がけました。

するといつもの生理周期からそろそろでもおかしくない時期でも妻から報告がない…。
妻は割と周期が予測通りに来るタイプだったのでもしかして?という気持ちはありましたが、ストレスで遅れる事も十分あり得るので妻から話があるまで静観していました。

そして妻から何の話もないまま数日後の朝。
僕が出勤しようとすると妻から「もう家出る?ちょっと待って待って~」と引き留められる。
妻が戻ってきて僕の目の前で、じゃん!っと何かを目の前に差し出す。
それはよく見ると妊娠検査薬で、判定欄をよく見ると陽性を示す二本線がありました。 


えっ陽性?
陽性ってどっち?
妊娠している方?
てか家出ようとしていたのに今教える?
なんかもっとこう伝えるのに良い感じのシチュエーションとかない?
今あんまり時間ないんだけど??


なんて一瞬の間に考えている内に妻の顔を見て抱きしめていました。
何と言い表したらいいのか分からない喜びと高揚感。
後々僕の中でストンと腑に落ちたのが、妻と2人で子供を持つ事、そういう人生を目指そうと決めて、結果が一つ出た事がとても嬉しかったのだなと思いました。
体質的にも現時点でお互い子供を作れる身体だと分かったのも大きかったです。

あと、これはどれくらい関係があるのか医学的な根拠はないですが、妻が仕事のストレスから解放された事もタイミング的に何かしら作用したのではないかなと勝手に思っています。
2022年10月下旬。


そんな訳で次回、僕が父になる日まで②へ続きます。

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