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スぺカレ~仏教ゼミ~

スペックスカレッジ 4月19日
・三宝とは
・三宝とオランダの幼児教育のつながり
・天人の生き方から見る”生きるに値する”ような生き方とは


三宝とは、聖徳太子が仏教を読み解き、日本が何が良いか悪いかもわからない時代に作った概念。
仏、法、僧は現代語に置き換えて分かりやすいように訳してある。

仏は、生きる喜びや意義を感じること。
誰しも生きる意味や意義を探しているが、その喜びや意義を追求して生きることを仏としている。
法はすべてが永遠でなく、かけがえのない存在であることを意識しなければならないということである。
人もいずれいなくなる。そしてこの地球もいつかはなくなることを意識することでかけがえのない人生をどう生きるか考えることができる。
僧は思うようにならない同士で助け合う尊さである。
何事も自分一人で頑張っても豊かなものは生み出せないということである。

この三宝を敬うことで初めて”生きるに値する人生”が送れる。

この教えが現代で反映されている場所がオランダである。
世界一子どもの幸福度が高いといわれているオランダではこの三宝の教えとつながるような教育ポリシーを基に幼児教育が進められている。

自分とつながるとは、自分のことを知り自己選択をすることである。これは仏教の教えの”自立”とつながってくる。また、三宝でいうと”仏”に当てはまる。

世界、地球とつながるとは自然とつながるということである。
例としてタワーマンションに住んでいる子どもが幸福度が低いことを挙げる。イギリスの調査ではタワーマンションの4階以上に住んでいる子どもは幸福度が低いことが分かっている。理由は3つある。鳥の声が聞こえないこと、他の人の存在を感じにくい、風を感じないことが主な原因である。
つまりは、自然とつながっていないと幸福度が上がらないということである。
自然、地球、世界とつながることは様々な事象を目にしながら学ぶことになるだろう、自然界には虫がいるがいつかは死んでしまうことを目の当たりにするとその時点で諸行無常を感じとる。これは三宝の”法”とつながる。

他者とつながるとはそのままの意味であるが、他者とつながることで自分を知っていくことに意味を持っている。
他者との対話やかかわりで違いを感じ受け入れながら自分のことを見つめなおすことができる。これは三宝の”僧”とつながる。

この三つの要素を併せ持つことで初めて自分らしさが見つかる
自分らしい人生をおくるということは、生きるに値する人生をおくるということであり、三宝と重なってくる。

天上界に住む天人は生きるに値する人生を送っていたのか。
人間とは別の世界に住んでいた天人は超能力を使えることから、人間をあざ笑ったり、人間を下に見ている。そんな生き方をしている天人にも死が訪れる日が来る。
天人五衰と呼ばれる死に方をする、それは非常にみすぼらしい死に方であり、着ているものが汚れてきたり、楽しいと感じていたものが楽しく感じなくなったり、脇汗が止まらなくなったり…。
そして挙句の果てに天上界にいたものの、一度地獄に連れていかれ閻魔様のもとに行く。
ここから何が言えるかというと、天人の生き方は”生きるに値する”を送っていたのかということだ。天人は人間をあざ笑い、自分の能力に酔いしれていた、天人は華やかで一見幸せそうに見えても、死ぬ間際に何か残せたかといわれると何も答えられないだろう。
生きるに値するを生き方をすべきであると釈迦はつたえたかったのである。


まとめ)
三宝や幸福度から生き方について考えることができた。まずは自分と向き合いながら自分には何ができるかを考え自分らしく、他者を巻き込みながら様々な人を幸せにしていきたいと改めて感じた。
仏教の教えの偉大さや現代にも通ずる考えを知ってほしいと感じるとともに自分自身が仏教的な生き方をすることで一人でも救えることを信じて生きていきたい。

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