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スペックス研修㏌京都【3日目・4日目】

京都研修編の続きです( _ _ )


東本願寺報恩講

朝の本願寺

 3日目は大本命の東本願寺報恩講に行ってきました!
報恩講は宗祖の親鸞聖人の命日に感謝を込めてする法要のことで、お寺にとって大事な儀式です。
11月の報恩講は特に大掛かりなご法要で、朝早くから人が集まります。
朝の結願晨朝は早読みのお経で、所々聞こえてくる耳覚えのあるワードを追うのに必死でした。
読経があまりにも早くて乱れてくる所もあり、一呼吸つくタイミングで一斉にまた読むというようにスピード感あるものでした。
その中でも少しの狂いもなく読み上げていく猛者もいらっしゃり、積み上げてきた年月と思いを感じました。

6体揺らし、念仏唱える/京都・東本願寺で坂東曲 | 全国ニュース | 四国新聞社
実際の坂東曲の様子


そして雅楽がはじまり御伝鈔が読まれると
お坊さんの猛烈な気迫と共にダイナミックな動きをする坂東曲に圧倒されました。
 これは親鸞上人が島流しされた逸話をもとしているそうです。親鸞聖人は鎌倉時代中期の方で、9歳で出家されました。そして修行の後、師となる法然上人と出会い6年の教えを受けるもまわりの他宗派の人々に弾圧され島流しとなりました。法然上人は高知(土佐)へ親鸞聖人は越後(新潟)へ流罪、当時35歳でした。
社会が無情に鎌を振り下ろしてくる、痛ましいストーリーです。
その痛みを代々として受け継ぎ続ける強さや信仰の深さが多くの人を引き付けてきたのだとひしひし感じました。

御影堂
今年から撮影可能になった御影堂内の様子
6時半から始まる会のために、朝5時から人が集まりだす報恩講の魅力は計り知れない。


白川


京都の風情を贅沢に味わいました😊
道を歩きながら千年以上人とともにあった町の風を感じつつ思いを馳せる体験は、その土地ならではのもので観光のための絶景とは一線を隔しています。生活に実際に使われていたものから染み出る『人の思い』が直にぐわっ!と押し寄せるような、一種のアート体験でした。

温かさにつつまれてるまなちゃる

染司よしおか

自然の着色料を使って布を染めている染物屋さん。
過去にはまだ科学着色のなかった時代のドラマ用に衣装を仕立てた実績もおありという実力派。
店内には色とりどりの雑貨がセンス良く並べられており、小物から仕切りカーテンまで幅広い取り揃えでした。
特にピンクや鮮やかな青など自然あまり見ないものも多く、正直目がテン。
それでいてどの色も上品さを感じさせる柔らかさがありました。
色の世界の広さに魅入ってしまうお店でした。

まなちゃるの持っているポーチも自然に染めたよしおかさんのもの
凄すぎありえない…!!


親鸞聖人讃仰講演会

夕方から行われた特別講演会です。
最終日である28日は「一楽真先生」と「池田勇諦先生」お二人によるスペシャルdayで仏教に引き込まれていく情熱的なお話をいただけました。
 一楽先生はアジャセという人物を主役に一国の王族の悲しい末路をお話しくださりました。アジャセは古代インドのマガタ国の王様です。そして自分が王になる為に父王を殺してしまった人物でもあります。
彼は自分の罪を認め苦しみ仏様に救われて仏教に帰依しますが、このお話からは自己肥大の恐ろしさを生々しく感じます。
 池田勇諦先生は救いについてお話しくださりました。
南無阿弥陀仏も分らぬから南無阿弥陀仏
家族も友達も間に合わぬから南無阿弥陀仏
この身には、煩悩と分別しかないのです。
そう言い放った池田先生の気迫は言葉にするのがおこがましいです。
一心に自分を生き、悩みぬいたその生き様をぶつけられたようでした。
そしてこれが真の他力本願なんじゃないかと受け取りました。
私も自己を走り切った先で、またその言葉を思えるように生きたいです。

京都国立博物館

ここでは特別展法然と極楽浄土を見にいきました。
前日に大先生たちの講演を聞いているからいつもより熱が入ってしまう❤
曼荼羅やアジャセへの理解が進んだのはもちろん「臨終一念の夕 大乗涅槃を超証す」を描いた蒔絵が見られたのが最高でした!!
救いとは…なんでしょうか?
またいろんな顔やポーズの仏像もこれでもかと並んでいました…
初めてお面も見つけました。ちょっとかぶってみたいかも。

はやく展示がみたい3人の記念写真

まとめ

池田先生は仏法とは意味がなかったということだと分かったとおっしゃっていました。それでも先生は仏教徒で居続けていて、今回はお話をきかせてくださいました。だから私は「自問自答し続けてください」というメッセージだと受け取ります。
今回の京都旅行では仏教に生きるたくさんの人の心を最大限に感じられたんじゃないかと思います。
高山寺は明恵上人のド強い思いだったり報恩講では歴史の重みだったり講演会の大先生のお教えだったり、まさに第六感でしか感じられないものをびりびり味わいました。
その収穫は「大事なのは本物という感覚を忘れないこと」なんじゃないかなと思います。
これからするたくさんのインプットにさらにワクワクしてしまう旅でした。
ここまで読んでくださったみなさま、ありがとうございました❁
                            ひなち☻


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