マイナーブルースについて
今日はマイナーブルースでいこうと思います。
コード進行については以前書きました。
今回はこの進行で、どんなアプローチができるか少し考えてみようと思います。
まずマイナーブルースの進行から見てみましょう。
タブ譜付けてみました。
暗いっ!何があったのって言いたくなっちゃう程に暗い!
う〜ん、良いですね。
ちなみにG7は♭13にしてあります。
いや〜、明るい曲より暗い曲の方が大げさな感情表現が合いそうな気がするのは私だけじゃないと思います。
歌いやすい。。。私の根っこに演歌があるからかな、それかサンタナか(サンタナだと良いな)。
どっちにしろ、この進行に対してまず試したいのはマイナーペンタトニックスケールですね。
ブルースと相性の良いマイナーペンタでソロを弾きつつ、どこでどうコードが変化するか、いま自分がどこにいるかを感じるってところから始めましょう。
上の譜例はCのマイナーブルースなので、まずはCマイナーペンタで通して弾いてみましょうか。。。の前に、ブルースではまずキーのルート、ここではC(シー/ドの音)をポジションの確認をして任意の頭拍で弾いてみましょう。
これも少し前に書いたので貼っておきますね。
これでブルースのテイストを把握できたら、そのCの音を前述のように任意の頭拍で弾いて、そこにCマイナーペンタトニックスケールのアプローチを入れてアドリブソロにしていきましょう。
一例作ってみました。
譜例にするとなんだかあっさりしているように見えますが、これにビブラートを入れたりスタッカートを混ぜてみたりして、自分の歌になるところまで持っていくと、結構しっかりとソロになると思います。
例えば最初の音なんかはタブ譜では一弦10フレットで書きましたが、これを一弦8フレットをチョーキングしてエモーショナルに始めたりすると、どちらもCの音ながら、その後の流れが結構変わってくると思います。
ここでこのやり方を練習して頑張りましょう。。。で締めちゃっても良いんですが、今回はもう一つ、こんなラインを三段目に足してどう変化するかチェックしてみてください。
これはG7でCハーモニックマイナーを使って考えたラインを当て込んだ譜例です。
突然十六分音符が出てくるのがきつければ、前の小節から八分音符で弾いても大丈夫だと思います。
何しろリズミックにもハーモニックにも流れのようなものがあって、特にマイナーブルースのような匂いのきつめな曲では、どう持っていくかみたいなところが割と重要になってくると思います。
上で紹介したようなラインも、ここだけ覚えてはめ込んでも前後の流れとフィットしていないとなんだかうまくはまらない。。。借りてきたフレーズをはめ込んだだけみたいな感じになっちゃうってことなんですね。
かといってあうものだけを弾いていてはなかなか次のステップに進むこともないので、こうしたフレーズみたいなものに合わせて前後をどう調節するか、どういう流れで出てくると自然な歌になるかっていうところが研究のしどころだと思います。
世の中沢山、II-Vリックみたいなものが、本やネットに溢れていますよね。
ポジションを確認して弾けるようにしたところをスタートなんて思って、それをどういう流れで使えるかなんてやっていくと、どんどん懐の深い、いろんなスタイルに対応するソロイストになれるんじゃないか。。。と思います。
是非試してみてくださいね。
ではまた明日〜。