II-Vのこと(ドミナントセブンスコードの分析の続き)
仲が悪いことと良い音楽が出来上がることや、性格が悪いのにプレイが素晴らしいこととかは、こう、なんていうか、どうつながっているものなんでしょうか。
もしかしたら能力が半端なくって、実は仲が悪いユニットは仲良しだったらもっと良い音楽を作っていたのか、あるいは逆に仲が悪いからこそ良い感じなのか。。。
仕事と割り切っているから、仲の良さや相手に対する人間的なリスペクトは出来上がる音楽には全く関係ないとか。。。今までいっぱい人とトラブってうまくいかなかった経験を、積みたくないのに積んできちゃった私のような人間には、ちょっと信じられないです。
いや、実はただの憧れなのかも。。。こんなかっちょいい音楽を書いたり演奏したりするユニットなんかは、メンバー同士の心は奥深い部分で繋がってて欲しいとか、こんなに美しい音楽を演奏するんだからめちゃめちゃ良い人であって欲しいとか。。。
書いててだんだん憧れ論に傾いてきちゃった。。。だってみんな人間ですもんね。
私は性格が悪いわけなんですが。。。きっと私なんかよりは良い人じゃないといけないとは思うけど、神様じゃないので疲れれば悪態もつきたくなるだろうし、相手のちょっとした気に入らないことが増幅したりもするんじゃないかなぁ。。。
う〜ん。。。解散か。
でも、多少性格悪いくらいだったら、すげー楽器が上手とか、めちゃ耳がいいとか、手足のように音色を作れるとかそういう抜群な能力があれば一緒にやっていけるものだったりしないのかな。。。リスペクトできるから。
でもそういえば昔、友達の女の子で、一回恋人と付き合ったら、こいつもう殺してやる〜〜くらい思わないと別れらんないって話を聞いたことがあるけど、やっぱ長いことずっと一緒にいると、お互いのリスペクトがしっかりあっても、ちょっと距離を取るなんて対策では埋められないほどどうしようもなくなっちゃうってことは実際あるだろうし、家族でも恋人でも夫婦でも似たようなことは枚挙にいとまはないわけで。。。じゃなきゃ夫婦円満の。。。秘訣。。。なんて言葉うまれないですよね。
ストーンズやエアロのメンバーなんかに話を聞けるとしたらここもぜひ聞いてみたいな。。。普通に忍耐とか、あんまりプライベートではあわないことが大事とかいわれちゃったりして。。。
さて今回は!(つながらないなぁ。。。いつも強引ですみません)ドミナントセブンスコードの分析を基に、II-Vのことを考えてみようっていうテーマでいきます。
ドミナントセブンスコードの分析についてはいくつか書きました。
上の記事では解決するタイプのドミナントセブンスコードを、大まかに三種類分けて、それぞれの機能を考えてみたのですが、今回はそれにII-Vが絡んでくるとどうなるかを考えてみたいとおもいます。
まずはII-Vの話を先にまとめておかないといけないと思うのですが、細かいII-Vの説明や、スケールのことはちょっと他の回でやるとして、今回はざっくり、II-Vは一つのVにまとめてもいい、VはIIとVに分けても機能的に大丈夫という事柄を利用して分析を考えてみたいと思います。
まずはII-V-I-VIのVIをセカンダリードミナントにした以下の進行から考えてみますね。
いつもの!って感じですが、G7はプライマリーでCMaj7へ、A7はセカンダリーでDmin7へそれぞれ解決する感じです。
II-V-Iとしてはキーのダイアトニックそのままの、Dmin7-G7-CMaj7ですね。
次はこんな感じのはどうでしょうか。
A7をIIとVにわけて、そのIIに対するサブスティテュートを足してみたらこうなりました。
どう分析するかというと、IImin7、V7、IMaj7、subV7/III、rel II、V7/IIとなります。
前半は相変わらずII-V-Iなので問題ないとして、F7はB7(V7/III)のサブスティテュートなので、sunV7で、セカンダリーと同じく解決先をIIIと示しました。
A7も当然、一つ上と何も変わっていないのでV7/II、問題はそこから二つに分けて得られたEmin7なのですが、一応II-VのIIはV7につく場合、元々の機能を失うってことになっていて、それに従って表記するとrel II(リレイテッドツー)と書く感じで表します。
これ、それで一体何の意味があるのかってことなんですが、ざっくりEmin7でCメジャースケールを選択した場合、Eのルートから考え直すとEフィリジアンなので、結局IIImin7じゃんってなっちゃうんですが、次のA7とII-Vだってことに着目すれば、まとめてA7でのスケールアプローチをEmin7のところでもやっちゃっていいよねってことだと思います。
F7は四角四面に考えればリディアンフラットセブンですが。。。この二拍を弾くために頭が取られるくらいなら私はもうこれは無視すると思います。。。実際Eの音をE♭に変えるだけなんですけどね。。。
もう少しいじってみましょう。
もうなんじゃこれ。。。ですね。
順に見ていくと、rel II、subV7/V、IImin7、V7、IMaj7、subV7/III、rel II、subV7/II。。。もう暗号でしかないですが、何とか考えてみましょう。
最初のII-VはsubV7に、あえてセカンダリー的なrel IIをつけてみました。
なので、単純にA♭7だけを分析して、E♭min7はそのおまけと割り切っちゃいまっしょうか。
次はホッとするII-V-Iときて、その後のF7、Emin7は前と同じですが、最後にまたsubV7でII。。。解決先であるIIのDmin7は一小節ずれてしまったのですが、多分ここではキーがCであるように弾いておかないとセオリー的にはぶっ飛びそうなので、やはり機能はキーに従ったほうが無難だと思います。
最初のコードはもう完無視でsubV7としてのA♭7に対するアプローチ、II-V-Iは良いとして、F7も上と同じ、最後の小節はこうなるとE♭リディアンフラットセブンですね。。。この辺のスケールのことはまた別の記事で詳しくやろうと思います。
実際でも最初の小節は一小節丸ごと二小節目へのアプローチコードと捉えるのが普通だったりもしますよね。。。
実際、バラードとかのゆ〜っくりなテンポであれば、なんとか一つ一つのコードに対するスケールアプローチなんかができるかもしれませんが、下手に仕掛けると解決していなければいけない次のコードの時にまだ前のスケールを弾いていたりして、最悪ぐっちゃんこになったりしがちです。
アドリブの際には特に、分析によって大きく進行を捉えて、いかに音色やタイムに意識を持っていくかってことが大事なんじゃないかと。。。もちろん何度も繰り返す進行の中では、細かくそれぞれのコードにアプローチする瞬間があってもいいとは思いますが。。。ぶっちゃけ私は事前に仕込んだりしておかないと大体失敗します。。。
とりあえず今回はどのコードをまとめて、どこを分析しておくかってところだけおさえておきましょう。
また続きやります!