Meris ENZO(ウチの機材)
ギターシンセってわりかし昔からあって、実は興味があったんだけど、もう一つ導入に積極的になれなかった一番の理由は、専用のピックアップをギターにつけなければいけなかったこと、二番はどうしてもレイテンシーが気になるレベルで発生してしまうため、オーケストラストリングスみたいな音で、もやっとシングルノートを追いかけさせるくらいしか用途が思いつかなかったからです(勝手な思い込みではありますが)。
で苦労してお金をかけた割に、ギターシンセと言いつつ実際はMIDIコントローラ役なので、別で音源モジュールを用意しなければならず、これまた勝手なイメージですが汎用のMIDIケーブルなんかではうまくいかなかったような。。。専用のモジュールに専用のケーブルで繋げないと動作しないイメージだったと思います。
なんかそんなことをゴチャゴチャ考えている間に私自身、あんまりそういうテクノロジーのことを考えない時代に突入して、エフェクトボードよりもアンプとケーブル、カラフルに音色を切り替えるよりも、素直な加工のない音をより美しい音色で、自分の右手と左手のテクニックでなんとかするっていうことにこだわりを持つようになっていったので。。。シンセサイザーや録音機材、DAWの事なんかは全く考えないっていう。。。六年前くらいまでそうだったかなと思います。
そんなちょーアナログ志向だった私に、仲間がある動画を教えてくれます。
それはエリカバドゥがMPCをあやつりながらスタジオライブをするというものでした。
いや、衝撃的だった。。。こんな面白そうなものがあるんだって。
それをきっかけに少しyoutubeなんかで調べてみたら、長らくそういうものから離れていたせいか、もう全く浦島太郎状態でした。。。なにせそれより前に自分の趣味としてシンセとかを所有していたのは。。。いつ頃かな。。。とにかく私のだいたい25年程のそういうテクノロジーに対するブランク期間の間に、その機械にできる事とそれにかかるコストが、感覚では1/10くらいになったような気がします。
こんなことのできるやつがこんなに安く手に入るんだ。。。って。
そこでこのMeris ENZOですが、ギターシンセです。
専用のマイクをつける必要も、外部に音源モジュールを用意する必要もありません。
モノフォニック、ポリフォニック、アルペジエイターの各モードと、あとシンセを切ってしまえばピッチシフター、ディレイ、コーラス、リングモジュレーターとして作動します。
普通のエフェクターみたいにプラグインしてモード選んで弾けばとりあえずシンセの音が出ちゃいます。
う〜ん。。。こんな簡単で良いものなのか。。。
シンセはオシレーターの波形が二種、フィルターは都合六種類かな、一応多機能なので、MIDIフットコントローラなんかを繋げばプリセットも保存できるようです。。。私は使ってませんが。
あ、でもエクスプレッションペダルを使うと二種類の状態をペダルアクションで行ったり来たりできるので、それはちょっとやってみました。。。擬似ワーミーペダルみたいに使えます。
モノフォニックでメセニーごっこしてみたり、ポリフォニックでポルタメントかけてギュワ〜ンとかして遊んでます。
MIDIで同期ができるようなので、そのうちアルペジエイターを任意のテンポで使いたいような気もしますが。。。セッティングが大掛かりになりすぎないようにしないといちいち大変ではありますね。。。
割とちゃんと音造りのできるシンセで、キーボードではなくギターでピッチをコントロールできて、セッティングの簡単さもレスポンスも思ったより全然良いです。
難点としてはこれ、鮮やかにコントロールできるようになればなるほど、誰がその音を出しているのかわかりにくくなるってことくらいでしょうか。。。まぁいいか。。。
いや〜、手軽に使えるわかりやすい機械ってすぐ飽きるかと思ったら、確かに使用頻度にもよるんでしょうけど、まだまだ私は飽きてません。
最初、初期設定が多機能すぎて鬱陶しかったですが、慣れれば大丈夫です!
わかんなかったら相談してくださ〜い!
ZOIAほど難しそうなのは苦手だけど、シンセの音作りを反映しつつ、コンパクトにギターシンセをやってみたいっていう人にはオススメです!
しかし今後この手の機械はどこまでいくんでしょうね。。。楽しみだけど。。。