ギターとコードの事
ギターという楽器は意外と音域が低めの楽器で、元々は伴奏用に考えられた楽器というような話を聞いたことがあります。
確かに譜面の表記に対して実際は1オクターブ低い音を弾いていますし、見た目にも6本の弦をストラム(かき鳴らすの意味です)しやすいように作られていますよね。
今やロックやフォークギターにおいても、またジャズギターなどでは特にソロプレイに積極的に使われるようになりましたが、タレガやセゴビアが出てくるまではあまり単音で弾くという概念がなかったのでしょうか。
いわゆるフォークギターなどで使うオープンコード(解放を伴って弾くコード)は、押さえるところが少ない+楽器全体が大きく鳴っている感じも伴って良いのですが、曲の中で転調したり、あるいは一つシャープやフラットを伴ったコードが出てくると結構きつかったりして、これはこれでまた一つ工夫のしどころがあったりします。
コードブックに書いてあるコードが唯一の方法ではないことがわかれば、時にはもっと楽だったり、そのシーンにあったコードが見つかったりもするかもしれません。
例えばアコースティックギターであってもパワーコードが合う瞬間にはよく遭遇します。
もしかしたらコードブックに書いてあるオープンコードよりも、実際パワーコードから始めたほうがギターにより親しめる方もいるかもしれないなぁとよく思います。
構造を理解してしまえば、もしかしたらコードブックをいちいち開く頻度が減るかもしれませんしね。
レッスンでは流行りの曲を弾けるようになりたいと真新しいギターと弾きたい想いを背負って習いにくる方もいらっしゃいます。
ただ曲によっては、実はかなりのテクニックを伴う曲があるのも事実です。。。何年か前に"ひまわりの〜〜"が流行った時は結構まいりました。。。
そう言えばアコースティックギターではよくカポ(カポタスト)を使った曲があります。
手軽にキーを変更する意味もありますが、カポにはカポの音色があります。
ナットよりもフレットの方が高さが低いので、弦高自体が下がって音に影響が出るのか、或いはそこそこの重量のものがネックにのることで響き方が変わるのか、とにかく物によっても音が違ったりして、ここもまた楽しいところです(めんどくさいとも言えますが。。。)。
フォークギターの伴奏等でよく使うオープンコード以外では、もう少し積極的に譜面との繋がりを感じる3和音(トライアド)の可能性や4和音(7thコード)の考え方があります。
もうこうなってくるとコードブックでいいやってなっちゃいそうですけど、いつかコードブックだけでは物足りなくなったら是非上の記事も参考にしていただければと思います。
今回はざっと今まで私が書いたコードに関する記事をまとめてみました(他にもあると思いますが)。
今度は具体的に右手をどうするかとか不要弦のミュートのことなんかも書いてみようかな。。。リクエストあれば教えてください!