ジャズブルースのアプローチ
最近のスティーリーダンやその周辺によく出てくるめちゃ音のいいギタリストのことが気になって、ちょっとググってみたら、Jon Heringtonっていう人でした。
普通に歌も歌うし、思いっきりブルースプレイの曲もあるんだけど、もうこういうひときついなぁ、うますぎる。
何より音が抜群にいい。
ロベンフォードは言わずもがな、スコットヘンダーソンもそうだし、あのラリーカールトンなんかもブルースに寄り添ったアルバムを出したりしますね。
みんなジャズもブルースもそれ以外も抜群にうまくって、とにかくめっちゃ憧れます。
良いギタリストはいいんだけど、いちいち心が乱されるのはほんとなんとかならないもんかなぁ。。。
さてブルースといえばこんな記事を書きました。
今回はブルースを、マイナーペンタトニックスケールで全体をカバーするアイディアは良いとして、ドリアンでコード毎にアプローチするアイディアの方を譜例を弾きながら考えるっていうテーマでいこうと思います。
ドリアンに関してはこの記事で紹介しているよくあるフレーズを、まずは当て込んでみましょうか。
上の記事ではオルタードとして使っていますが、このフレーズはレ、ド、ソ、ミ♭、レ、ドからできているので、ドリアンとしてもメロディックマイナーとしても、ハーモニックマイナーとしても使えて非常に便利です。
9th入りのマイナートライアドのアルペジオと考えても良いかもしれませんね。
さて、キーはFで、進行はジャズブルースで考えてみましょうか。
ついでにコードの一例もタブ譜で書いてみました。
さて、ブルースなので一曲通してFマイナーペンタトニックスケールはOKとして、ドリアンスケールがどう使えるか考えていきましょう。
ドミナントセブンスコードをV7と考えると、ドリアンはIImin7に当たるスケールなので、F7はCドリアン、B♭7はFドリアンと考えて、1段目のF7-B♭7-F7-F7ではFドリアンをCドリアンに挟む格好で大丈夫そうです。
これが忙しければいっそ、B♭7はひとまず間をとって、Cドリアンだけでも良いかもしれません。
最初はF7でソロ、B♭7だけコードを弾いて過ごすのもアリですね。
譜例的にはこんな感じです。
またはF7を開けて、B♭7のところを狙って弾くってのも良いですね。
2段目の前半はまたB♭7なので、1小節目ないしは2小節目に、同じフレーズで大丈夫ですね。
後半2小節のAmin7-D7は色々考えられますが、思い切ってFのキーのIII-VIのように取り扱って、ドリアンで切り抜けるのであれば、Gドリアンを選択しましょうか。
3段目はもうこのままGドリアンでいけるとして、全体を通すとこんな感じです。
格段1小節目と3小節目でソロ、2段目だけはそれを2小節目と4小節目にソロを弾くように、譜例では入れ替えてみました。
まずはこのアイディアに沿って自分の思ったところで正しくキーを選択して弾けるようにトライしてみて欲しいです。
ソロの間にタブ譜のようにコードを入れてみても良いし、ソロだけを狙いすまして丁寧に弾くのも良いと思います。
あるいはシーンを切り替えて、Fマイナーペンタトニックでトラッドなブルースと行ったり来たりするのも良いですね。
ただこの際にはそれぞれのアイディアの流れを、大きなブロックで考えて切り替えるようにしてください。。。細かすぎるとなんだか二重人格のような、ヘンテコな感じになるかもしれません。
例えば2コーラス程、間をしっかりとりながらFマイナーペンタトニックで弾いたら、上のようなドリアンのアイディアに切り替えて2コーラス、またマイナーペンタに戻って弾くといったような感じにすると、うまくいきやすいと思います。
ブルースは色々なメロディーがあって楽しいので、他のキーでも迷わずにコードが弾ける、ソロもいくつかのアイディアが展開できるようにしておくといいですね。
やってみましょう!
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