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代理コードのアイディア

これまで何回かトライアド(三和音)のインバージョン(転回形)について書いてみました。

昨日の記事、貼っておきますね。

一つのコードネームから指板上にいくらかのコードトーンが見えるようになってくると、伴奏やソロの幅が広がるかもしれませんね。

今回はこのトライアドを一つの塊として、代理コードとして使ってみるアイディアを考えてみようと思います。

そういえば7thコード(四和音)を利用した代理コードのアイディアについては、以前書いたので貼っておきます。

では早速行きましょう。

コードネームはCMaj7で、使えそうなトライアドを考えてみましょうか。

最初はコードトーンに従って三度づつルートを上げながら使えそうなトライアドを書いてみました。

Fの音はCMaj7ではコードトーンのEと半音上の関係になってしまうので、代わりにスケール外の音ではあるもののよく利用されるF#を採用してみました。

最後の三つはコードトーンを越えて、三度づつ上げてルートにするアイディアを延長したものです。

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では一つずつ見ていきましょう。

まず当然C(メジャー)コードが使えることは良いと思います。

次にCMaj7のコードトーンをあらためて見てみると、Cの音を除けばEmコードが取り出せることになるので、EmコードをCMaj7に当てはめるという事は、派手さは無いものの伴奏でもソロでも有効なアイディアになりそうです。

次はG(メジャー)コードで、構成音はGBD、DがテンションになりますがGとBはコードトーンで、これかなり良い感じですね。

次からの三つのコードはF#が入っているBm、D(メジャー)、F#dimを三つあげてみたのですが、F#の音は気をつけて使えば、面白い効果が得られる音だと思います。。。使いすぎるとちょっと気になってくるかもしれませんが。

実際、これらの三つのコードは、CMaj7のコードトーンが一つないしはゼロ個になっちゃうものなので、使うのに工夫が必要だと思いますが、何しろちょっと試してみたいですね。

最後にAmですが、これは構成音がACEで、Aがテンション、あとはコードトーンとなり、G(メジャー)同様に使えそうです。

II-V-IのI等で是非試してみて欲しいです。

とここまでみて、F#なんかがOKなら、もう結構なんでもOKなんじゃ無いのかって。。。はい、そう思います。

実際この手のアイディアは、そもそものスタートはそれが良いと思ったんならなんでもOKだよねってところから、なにがしかの理論付けをして選択肢の可能性を広げたり制限したりっていう話だと思います。

アボイドだからって絶対ダメだとは思わないし、コードトーンだからってアベイラブルテンションだからってかっこよくなるかどうかは保証できるわけじゃ無い。。。とにかくなんらかのアイディアがあったら、それを元に自分なりの仮説を立てて、それが実際使えるかどうかを自分で検証していくしか無いんでしょうね。。。

いや〜、それにしてもなんでも良いって言われちゃったら本当きついです。

上にあげたコードだけでも、一つ一つにつきそのインバージョンが選択肢であってって。。。これに限らずなんでも良いなんて言い出したらもう。。。

そういえば最近聞かなくなりましたが、随分前に音楽理論なんか勉強したら選択肢が狭まってカチカチになるなんて話を聞いたような気がするんですが、あの謎の意見は一体誰が言い出したんでしょうかね。。。

今日はインバージョンに代理コードのことなんかを少し加えて、コードの可能性を広げてみようってアイディアのつもりで書いてみたんですが、少しくすぐってみたらどっと情報量が増えちゃったような話になった気がします。

自分なりの響きや手法を研究してそれをソロに展開していったりすることが、スタイルにもよりますが、演奏者その人らしさの一端を形成したりするものなのかもしれませんね。

今日のコード、どれか一つを選択して、どんなシーンで使えるのか、どんな感じでソロに組み込めるのか、実験してみてくれたら嬉しいです。

今日はちょっと独り言みたいになっちゃいましたが。。。もう少し実践的な記事もいずれ書きたいと思います。

ではまた明日!

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