メロディックマイナーの練習(skip↑-step↓-skip↓)
我が家にはヘッドホンやイヤーバッズなんかがいくつかあるのですが、物によって聞こえるバランスが全然違って困っちゃいます。
そういうことを考えるとエンジニアさんってのは上手にいいバランスでもって音を作っているんだなぁと改めて思うと同時に、自分のミックスなんかのセンスの無さを呪っちゃいます。。。まぁなんでも修行しないでこんなことを思うこと自体失礼な話だと、わかってはいるんですけどね。。。
その昔、もう今から30年以上前のことですが、高校を卒業するかしないかくらいの超生意気な若造だった私は、ギターを習いに行っていた楽器店でアルバイトをさせてもらえることになりました。
今思えばそこで出会った諸先輩方々から教えていただいた様々な知識のみならず、その存在そのもの、またその時に得た様々な体験が、今の自分の音楽人生に直結するかけがえのない財産となっていくわけなのですが、当時の私は当然そんなことはわかるわけもなく、ただもうテンションだけ高いおかしな若者だったことだと思います。
その頃の私にとっては楽器店やギターショップというのはもうプロフェッショナルに直結する場所っていうか、車で言えばF1のピット集団みたいな印象で、そしてまたそういう場所で自分がスタッフとして存在するっていうこと自体がなんというか、かっこいい、いけていることだったんだと思います。
とはいえ当然、当時は何も楽器のことをわかっているわけではないので、よく来るギターのうまい常連さんやバイトの先輩なんかに、どうしたら上手くなるのか、ギターやアンプの音の良し悪しなんかは何をしたらわかるのかということを聞いて回ったりしたものです。
ある硬派な正統派ロックの権化のような、かっこいい常連のお客さんに教えてもらったことは、とにかく気に入った楽器でも買ってみないとわからない、試奏段階で感じたことと家に持って帰って弾いた時の印象は変わっていくものだから、沢山手に入れて体験しないとわからないものだって事でした。
確かにその方はもう嘘だろってくらい楽器を買っては売りに来るお客さんで、ほとんど毎日、バイトの私よりよくお店にいらっしゃっていたんじゃないかと思います。
その影響は当然私にも色濃く投影されいて、私も多分にそういうところあると思いますが、ギターはとにかくセッティングのバランスをとったり、そのギターに合う弦を探したりと、一本手に入れるともうめちゃくちゃ大変なので、どっちかっていうとシンセやサンプラーの方でそっちの傾向が出ている気がします。
当然お金に余裕があるわけではないので、今は何も買わないようにして、既にあるものをより使いこなせるようにいじっていますが、新しい楽器や機材はとにかくテンション上がりますよね。。。本当はもっと色々手に入れて試してみたいんですけどね。。。
私にとってシンセの音を作ったり、音質やミックスのバランスをとるようなことは、ギターの右手の力具合を出音から判断できるようになったり、アンプのセッティングや、アンサンブルの全体のバランスにおける自分の立ち位置などにも繋がっている気がして、全く関係ない事とは考えにくいです。
そして新しいスケールの当て方や、そこからの響きの変化などを知ることも、似たようなところがあると思います。
やっていくとだんだん変化して。。。う〜ん、言葉ではなかなか表現しづらいのですが、やっていくだに確かに深まっていくというか、わかっていくというか。。。
メジャースケールやハーモニックマイナースケールももちろん魅力的ですが、なんといってもメロディックマイナーのそれはとても面白いです。
メロディックマイナースケールのポジションをシンプルに割り出す方法を考えて、それをやり始めてしばらく経つのですが、やっとコードに対する各ディグリーの響きがなんとなく予想できる感じになってきました。
やはり知識だけではなく、実際に自分で弾いて音を発してみて、やっとわかるようになることって大きいんじゃないかと思います。
さてそんなわけで、どんどんメロディックマイナーを弾く機会を増やそうってことで、今回はDのメロディックマイナースケールを、三音ずつのモチーフ、八分音符でスケールシーケンスを作ってみました。
Dドリアンスケールとの違いはドが半音上がっていることだけです。
なかなか楽しいパターンになったので、やってみてください。
メロディックマイナースケールはかなり使えるスケールです。
最初は歌や響きでポジションがあっているかどうかがわかりにくいスケールでもあるので、ドリアンとの違いを意識することや、しっかりタブ譜を確認したりして、間違えないように気をつけて覚えてください。
最初は譜例を見ながら、慣れたら見なくても弾けるようにがんばりましょう!