dorianで弾くあの名曲(その1)
ケニードーハムは本当にかっちょいいトランペッターですね。
ミーハーみたいに憧れてカップの大きいマウスピースなんか買おうかと思った時期もあったりして。。。そんなの、たとえ同じマッピでも同じ音出るわけないのに。。。
何しろ定番だけど"Quiet Kenny"は何回でも聞ける大好きなアルバムです。
あと何枚かあるジョーヘンとの絡みも素晴らしいですね。
二人ともしびれるくらいかっこいい。。。なんであんなにかっこいいのか。。。う〜ん。
まぁまぁとにかく。。。学生さんから大人の方もみーんな大好き(?)blue boss○をドリアンスケールで弾いてみましょうか。
ジョーヘンの一ページ。。。の一曲目でしたっけ。。。
コードは大体以下。
I Cmin7 I % I Fmin7 I % I
I Dmin7(♭5) I G7(♭9) I Cmin7 I % I
I E♭min7 I A♭7 I D♭Maj7 I % I
I Dmin7(♭5) I G7(♭9) I Cmin7 I Dmin7(♭5) G7(♭9) I
まずはキーを決めないとですね。
三段目はD♭のII-V-Iなので、そこはD♭メジャーのキー、それ以外はCmin7に解決しているマイナーのII-V-Iを中心に書かれているので、Cマイナーのキーでいいですね。
ではこの二つのキーをドリアンに変換すると
Cマイナー→E♭メジャー→Fdorian
D♭メジャー→E♭dorian
Cマイナーをリラティブ変換するとE♭メジャー、ドリアンに変換するというのは、メジャーキーのルートをシンプルに全音あげればOKです。
私自身はもっとインスタントに、マイナーのII-VのV(ここではG7)を全音下げてFdorianと見てますが、この曲だとCマイナーのところがほとんどなので、どっちのやり方でも問題ないと思います。
さて、実際にこの二つのドリアンスケール。。。あれ、FdorianとE♭dorian(三段目)てことはシンプルに全音下げて戻ってくるだけですね。。。で弾いてみましょうか。
ところで冒頭からドリアンドリアン言ってますが、実際私はペンタトニックスケール+(ミとシ)と思っているので、ほぼほぼペンタトニックスケールと考えています。
まずはこの形を覚えてギターなら三段目で2フレット下げて戻って来ればいいんですね。
カラオケトラック(play alongと検索すると出ますよ)をYouTubeやなんかで探して合わせてみましょう。
と。。。スケールのポジションを行ったり来たりしてもなんかうまくいかないって時は例えばこんな感じでどうでしょうか。
上の譜例で全音符で伸ばしている音はFマイナーペンタトニックスケールにはない音で、このキーの"ミとシ"にあたる音です。
それぞれの全音符に向かって歌が向かっていくと言うか、収まっていく感じが得られれば完成です。
三段目はこれを2フレット下げて対応すれば、とりあえずシンプルでも一つのソロの形になりそうですね。
余裕が出てきたら解決するポイントを半拍前にしてみたり、アプローチする音を少し変えたりしてみましょう。
ドリアンスケールのポジションをもう一つ高いエリアも覚えると、三段目の全音下がったキーの時に、同じエリアでキーを変更することもできるようになります。
同じポジションで二つのスケールを比べると、同じ音を探して二つのキーをあえて同じ音で伸ばしてみたり、逆にどちらかのキーにしかない音を弾くことでキーが変わったことを明確に表したりといった時にも、見えやすくなると思います。
最後に、二段目四段目のマイナーのII-Vでは本来ハーモニックマイナーで対応するのがセオリーでしょう。
今回は大雑把にドリアンでやってみましょうと言うアイディアでしたが、ドリアンで慣れたら、一音変更するだけでハーモニックマイナーになるので、そちらもぜひ試してみましょう。
ハーモニックマイナーとメロディックマイナーに関しては、他の記事にはなってしまいますが、もう少し突っ込んだ内容を書こうと思います。
今回はまずはそれぞれのドリアンで大きくバランスが取れるように練習してみましょう。