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ドリアンとペンタトニックの関係について

メジャーペンタトニックスケールはドレミソラ。。。メジャースケールからファとシを除いたスケール。。。ということになっていますが、

うーん。

メジャーキーでノスタルジックな昭和サウンドソロを取る際にはバッチリですが。。。僕は苦手で。。。そもそも、何故ファとシを消すんでしょうか。

はい、思い切ってメジャーペンタトニックのことを考えるのをやめます。

対してマイナーペンタトニックはラドレミソです。

これはAm7コードのコードトーンに11thを足したと考えることができるので、ダイアトニックコードのIIm、IIIm、VImに対して無難なチョイスと言えると思います。

ただビバップの場合、これをいちいちコードに合わせてスケールチェンジしながら弾いていくのは大変ですし、またブルースのように一つのキーでスケールチェンジ無しにペンタを割り当てるのも、どうも音が少なすぎるのか、そもそもジャズレジェンズ達の演奏を聴くと、このやり方では彼らのサウンドにならないようです(たまにそういうサウンドの瞬間もなくはないですが)。

回りくどい言い方はやめます。

私はペンタトニックスケールはレファソラドと考えています。

ペンタトニックスケールじゃ無いじゃん?とツッコミ入りそうですが、これ、ちゃんとペンタトニックスケールです。

Key=CでDマイナーペンタトニックを合わせています。

Dマイナーペンタトニックはリラティブ変換を行うとFメジャーペンタトニックスケールで、BbがKey=Fの4番目、EがKey=Fの7番目となります(結果Key=Cの音だけが残ります)。

まあとにかく、何故レファソラドを見ているかというと、ここにミとシを戻すようにメジャースケールを考えておけば、ソロラインの終わりをとにかくミかシに簡単に落とすことができるというわけです。

メジャースケールにおいてミとシは非常に便利な音です。

ダイアトニックコードをIからVIIまで並べて、この二つの音がコードに対してそれぞれどういう機能に割り当たるか調べてみると、

シとミ

IMaj7 ミMaj3rd、シMaj7th

IImin7 ミ9th、シ♮6th

IIImin7 ミroot、シ5th

IVMaj7 ミMaj7、シ#11

V7 ミ13th、シMaj3rd

VImin7 ミ5th、シ9th

VIImin7(b5) ミ11th、シroot

これ、すごくないですか。全てのコードで問題無しです。

つまり主にダイアトニックコードでできている曲ではミとシを弾いている限りノープロブレムということですね。

例えばKey=Cの曲でDマイナーペンタトニックスケールをアプローチ的に使い(そこにミとシが入っていてもOK)、ラインのターゲットをミとシで結べば綺麗に解決します。

ギターの指板的にはDマイナーペンタトニックスケールを5種類覚えてからミとシの二音を戻す形で覚えておけば、メジャースケールを7ポジション覚えるよりも2種類も少ないですね!

また別の記事でも詳しく紹介する予定ですが、ドリアンスケールを中心に考えておけば、メロディックマイナーもハーモニックマイナーもここから一音変更するだけでカバーできるというボーナス付きです。

流れとしてはまずマイナーペンタトニックスケールの五つのポジションを間違えないように覚えましょう。

ちなみに。。。もうメジャーペンタトニックの事は忘れても良いんじゃないでしょうか。。。

で、ブルースなんかが歌うように弾けるようになってきたら、マイナーペンタトニックスケールのポジションに例の二音を足してメジャースケールのポジションを覚えましょう(key=CでDマイナーペンタトニックスケールを覚えたら、ミとシを足す)。

少し考え方は違いますが、パットマルティーノのLinear Expressionsという本にもこのペンタトニックスケールをベースにしたポジションが冒頭に載っていました。。。もっと早く気付くべきでした。。。

ポジションを間違える恐怖(本当に怖いです)から解放されて、リズムと音色に集中できるようになれば、リードシートもシンプルに分析できるようになりますし、良い事づくめですよ!

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