コードカッティングの右手の色々
教科書では教えてくれなぁ〜い。。。ってなんかの歌詞にありそうですが、なんか歳を経ると、ほんとセオリーなんてなんだ、常識なんてどこにあるんだってどんどんわかんなくなっていく気がします。
そう言えばジョニミッチェルも言ってましたねぇ、Both sides nowで。。。あれをあんな若い頃に書いちゃう彼女って。。。まぁまぁいずれにしろ、自分の仮説がハードならばハードなだけ、気づいた時に強く印象に残るというか、やっぱり間違えることって大事なんだなーなんて思っちゃう日々です。
私はどうも思い込みが激しいのか、こうだろ〜と思ってたら実際は結構違ったってこと、ほんと生きてるとよくあるんですが。。。オルタネイトピッキングやカッティングのダウンアップの連続的な動き、カラピッキング入りなら絶対こうだろって思ってたら。。。実際のプレイを見てみると結構違ってこれまたチックショ〜(youtube様さまです)。。。ってのをいくつか見つけたので、紹介しますね。
いや、どれもめっちゃ有名な曲、長く弾いているギタリストなら一度は弾いたことありそうな曲なんですが、一つ目はショッキングブルーのビーナスです。
何と言っても最初のじゃかじゃかじゃんじゃじゃんじゃじゃーん!っていう印象的なサス4コードのリフなんですが、問題はこの、5〜6小節目です。
カラピッキングを入れればダウンアップの後にダウンで空振り、次はアップダウンになって空振りを繰り返すのがセオリー(①)なんですが、実際映像を見ると、下の②のように演奏してました。
確かに②の方が音にパンチがあるし、手の動きは少なくて済みますが。。。これでリズムをしっかり取るのって実は意外と難しいです。。。ここドラムベースは抜けてギターだけになるとこですしね。
やっぱなんだかんだ言っても出てくる人はうまいなーと改めて思っちゃったりするわけですが、次はレイボーンの一枚目の一曲目、スカットルバッティンです。
この譜例、2小節目、四分音符ふたつはダウンーダウンがセオリーだと思うんですが。。。どうもアップアップで弾いてるんですね。
多分1小節目のめちゃくちゃ早いフレーズの流れで頭の四分音符にアップで入って、コードプレイはアップの方がキレがいいってことでこうしてるんでしょうか。。。
これもレイボーンのやり方だとなかなかリズム通り弾くのが難しいんだけど、いや、さすがです。
最後にJBのセックスマシーンなんですが。。。もうこりゃどうなってんのってくらい色々なバージョンや映像あるんですけど、アルバムバージョンはとりあえず以下の譜例みたいな感じだと思います。
譜面にするとあれ?ってくらいシンプルですが、これならダウンーダウン、ダウンでアップダウン空振りからのアップで最後の音って感じになると思うんですが、映像によっては全部アップ、または一小節目はダウンーダウンで二小節目はアップーアップってやってるのを見かけます。
とにかく二小節目の頭の音はダウンで弾くとあのレコーディングの音源みたいな音にはならないので、ここはどっちにしてもアップなんでしょうね。。。
とにかく他にもこういうのいっぱいあると思うんだけど、弾きにくいしリズム取るの難しいんだけど、欲しい音や大事なことの優先順位が何かあって結果セオリーじゃ無いやり方になるんだろうなと思います。
いちいち取材とかして聞きたいなぁ。。。
いやとにかく、ちょっとこういうのを気にして見てみると映像もまたおもしろいですね!