ギターで考えるKey(キー)の正体
今日は2021年2月14日、昨夜は大きな地震がありました。
私の住んでいる名古屋でもゆっくり揺れを感じたのですが、とにかくいろいろ嫌な思い出が蘇ってきて。。。そりゃいつでも色々あるんですが、よりによってこの時期になんて事も思わずにはいられないんだけど。。。とにかく今も停電や断水状態のエリアがあるようで、一刻も早い復旧を祈ってます。
今日は音楽のKey(キー)について書こうと思います。
いろんな考え方があるとは思いますが、ここではとにかくギターを使ってKeyというものがなんなのか、また音階を歌ったりしながら考えてみましょう。
まずは一音の音名を表すのに使う、ドとCはどう違うのでしょうか。
Key=Cという言葉はよく聞きますが、これ、Key=ドとは言いません。
明確な違いがあるようですね。
どうも、"Key="というこの表記の意味は、ドレミファソ〜のドの音を表しているようです。
つまり、Key=Dと表記があれば、この曲のドはDの音であるという意味です。
ド。。。そもそもドレミ〜とはどういった条件でドレミ〜と感じられるのでしょうか。
絶対音感とかの教育を受けたことがある方だと、また話が変わってきそうですが、とりあえず適当に一音、任意の音を設定して、伸ばして歌って見てください。
それが何の音なのかはとりあえず置いておいて、その音をドと発音してそのままドレミファソラシドと音階を歌ってみましょう。
というか、これ、何の音から始めても、頭を少し切り替えて練習すればドレミファソラシドに相当する歌が作れると思います。
つまりこれは何らかの音から始まっているから。。。例えばCの音から始まっていないとドレミ〜にならないとかそういうことではなくて、相対的にドレミ〜になる条件を満たせばドレミファソラシドと聞こえる歌が作れるということで、その条件はそれぞれの二音間の音程差(以下インターバルといいます)が、最初の音から全音-全音-半音-全音-全音-全音-半音の並びになっているというものです。
ちなみに半音とは音楽理論上、インターバルの最小単位で、半音が二つ分で全音と考えます。
ギターでは、あるフレットの音から同じ弦で隣のフレットに移動したら半音移動したことになります。
先ほどのドレミ〜と聞こえる歌をギターの指板上で弾いてみましょうか。
どこでも良いのですが、例えばこの譜例のタブ譜はいかがでしょうか。
とにかくフレットを1-3-5-6-8-10-12-13と進んでいけばドレミファソラシドと歌える音階になります。
もっというと1フレットからでなくともどこから始めても大丈夫です。
例えばこの譜例はどうでしょうか。
最初の音から1フレット飛ばすのか隣に移動するのかのシステムを同じにすれば全てドレミ〜と歌える音階になりますね。
この歌の最初の音を歌の通りドといい、実際その音が楽器上のどこか、または譜面とどういう関係になっているかをあらわすのにDやGなどのアルファベットの音名を使っている。。。例えば先ほども弾いた、この譜例であればドはBということになります。
なので、この音階はKey=Bと考えます。
これが曲のなかでは一部、または全体で、コードやメロディーに使われる音階となるので、Keyがわかっていれば、演奏する際にある程度、どの音にシャープやフラットがつくかが予想もつきますし、作曲する際にも探したいコードが見つけやすくなったりすると思います。
このKeyの考え方からダイアトニックコードや、色々なスケールの考え方、様々な音楽理論の分析やテクニックなどに発展していきます。
またKeyによっては、楽曲中にいちいちシャープやフラットを沢山書くことになるので、まとめて表記するキーシグネイチャーの事、また、キーを考えるときによく使われるサークルオブ5thの事なども知っておくと、楽譜を読んだり、また自分で楽譜を書いたりする際にも便利です。
たぶん、Keyの存在に気づいた時から私はずっとKeyの事を考えている。。。そういえばKeyの事を考えなかった日というのは、多分数える程しかないのではないかと思うほど、Keyは私にとっては身近なものです。
この手の土台となる考え方を文字で説明するのはとても難しいことだなぁと、今日書いてみてまたはっきり認識します。。。うまく説明できているでしょうか。。。
わかっている人にとっては当たり前のことなのに、それは、知らない人に伝えるのが難しい。。。なんか世の中ってこんな感じなのかなとさえ思ってしまう。。。
ちょっとこの辺の音楽理論の土台となるところを文字や譜例で説明するのにも、もっと挑戦してみようかな。。。また書けたらアップするので、よかったらまた読んでくださいね。