デジタルマーケティング界隈の七不思議
筆者はデジタルマーケティングの支援会社や旅行系の事業会社でのウェブ担当などを経験してきた。支援側・事業側で様々な経験をする中で、だんだんとデジタルマーケティングのいびつな点に気づいてきた。独断と偏見ではあるが「七不思議」と題してnoteに残しておきたいと思う。身に覚えがある点、違和感、ざっくばらんな感想など是非SNSなどで共有してほしい。非常に柔らかい内容であることを先に断っておく。
*このnoteで「デジタル」と出てきた場合は、デジタルマーケティングやそのための手法(SEO、アクセス解析、SNS運用など)を指します。情報技術を幅広く意味するものではない点ご留意ください。
デジタルマーケティング界隈の七不思議
一、デジタル=難しい(とっつきづらい)?
そんなことはない。巷には、書籍、セミナー、学習動画など、学ぶ機会が溢れている。日本語が正しく読め、相手に貢献したいという気持ちがあれば成就するはずである。おそらく。
二、わかりやすい説明が現場の疲弊を招く
本当に不思議だ。正しく設計し、設定し、計測し、分析をしていれば、何をすればよいか、業務のフォーカスが定まり、仕事が楽になるはずだ。業務量が減るはずだ。しかし、事実は異なる。私達が、経営層やクライアントにわかりやすい説明をすればするほど相手は意思決定しやすくなり、たくさん指示をだしてくる。やることが増えて疲弊する。資本主義の基本は「もっと、もっと」だ。わかりにくい存在でありたい。
三、すぐにたくさん改善できる
ばかやろう。そんなわけないだろ。
四、ツールオタク。デジタルなんてただの道具
ちがう。我々がツールに詳しくなるのは、それが相手に貢献するために必要だからだ。ツール(道具)を正しく使えなければ成果は上がらない。その仕様を正しく理解していなければ判断を誤る。特に分析ツールや集計ツールの仕様の理解は必須だ。誤った理解が判断を歪める。人的資源の時間を無駄にする。「デジタルと経営はぜんぜん違う」、「道具にしか過ぎない」とかって言うな。
五、コンサルタントがたくさんいる
おかしい。コンサルタントとは、重要課題を発見し、それに対する解決策を提示し、クライアントが困っていたら具体的方法をリードする存在ではないのか。多すぎ。
六、言葉はひとつ。定義はたくさん
うんざりしている。デジタルマーケターにとっては、「マーケティング」という言葉だけでも人の数だけ定義が存在する。言葉の使い方は、支援側にしろ、現場にしろ統一しなければ様々な不都合があるはずだ。「私の定義ではマーケティングっていうのは、、、」と明らかに間違っている事がある。定義を新しく作るのでなく、まずは正しく言い換えろ。目立つな。
七、年末で忙しいのに更に忙しくしたがる(宣伝)
なぜだ。私の身の回りの方だけかもしれないが、年末でただでさえ忙しいのに、更に自らを忙しくしている。年末に皆でブログを書き合うアドベントカレンダーなどは最たるものだ。
実はこのnoteは七不思議にのせて、私が主催する2021年のアドベントカレンダーを宣伝するものである(すみません。でも、忙しいのに更に忙しくしたがるのは私達の特質ですよね???)。
このカレンダーでは12/25まで毎日記事が掲載される予定だ。
一線で活躍するプロフェッショナルの胸の内、仕事への姿勢を垣間見ることができる。デジタルマーケティングに従事する方なら、参加者のブログ記事や書籍を読んだり、そのお名前を耳にしたことがあるはずだ。
是非、2021年の12月はこちらのアドベントカレンダーを楽しんでほしい。どんどんSNSで共有をしてほしい。
去年のアドベントカレンダーも大変豪華なものとなったし、何より学べることが多かった。是非こちらもご確認いただきたい。
「七不思議」後記
本noteをお読みいただきありがとうございます。ところどころ汚い言葉で言い切ったりしてすみませんでした。日頃から「デジマ」について思っていることをすこしユーモラスに(???)言葉にしてみました。本当は過去の記事を掲載するだけで私の今年のアドベントカレンダーを終えようと思っていたのですが、私の素敵な仲間たちがそれを許してくれず、今回新しく記事を書くことにいたしました。
年末「忙しい」のですが、やはりこのように記事を書くと頭の中がまとまるし、読んでくださる方の反応も(おそらく)見られるしで、振り返りになり年末にはもってこいなのではないかなと考えております。
アドベントカレンダーを通じて「書くこと」について、その楽しさや意義について、石井さんも記事にしてらっしゃいますので是非お読みいただければと思います。(皆さんのおかげで今年もすべての日程を埋めることができました。ありがとうございます。)
今後とも私は書いていきたいと思います。書くことで、自分自身と読んでくださる方の発見を増やしていきたいと思います。
*本noteのカバー画像はMark Spiske氏が作成したものです