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J’irais cracher vos tombs①松井やよりよ、神に強姦罪を!

慰安婦物語を創作し、日本・韓国・北朝鮮・台湾を結ぶ反日ネットワークの女王。罪の巨塊マダム朝日新聞の悪行をどう裁くか

         柴木泰(日本人の風上にもおけないライター)

 シリーズ題名の「J’irais cracher sur vos tombes」は、ボリス・ヴィアンの小説『墓に唾をかけろ』の原題をそのままいただいた。直訳すれば、「てめえらの墓に唾をかけてやる」になる。どちらにしても強烈なフレーズである。日本人は古来、死すれば皆ホトケでありカミであるという考え方から、死者に鞭打つことを忌み嫌い慎んできた。敵の将でさえ討ち取ったあとには手厚く葬るのがわが国の武士道であり、それはこの上もない民族の美徳であると信じる。
 しかし、私はあえてその美徳に背を向け、日本人の風上にもおけぬライターとの汚名を覚悟の上で、まさに死者の墓に唾を吐きかけん思いでこの稿を書きあげようと思う。なぜなら、本コーナーで俎上に上げる者たちこそは生前さんざ、物言わぬ英霊の墓標に唾し、日本国の名誉を泥靴で踏みにじってきた極悪人だからである。しかし、悪人を打擲するといえど、そこには日本人らしい節度と優しさがどうしても働いてしまう。むしろ、今度生まれてくるときは、せめて人の役に立つ牛馬にでもなれよという、筆者なりの愛の鞭だと思っていただきたい。

慰安婦ストーリーの創造主

今回黄泉の国からご登場いただくのは、松井やより女史(02年没・享年68)である。元朝日新聞の編集委員で、慰安婦問題の煽動団体「戦争と女性への暴力」日本ネットワーク(VAWW-NETジャパン。現名称は「戦争と女性への暴力」リサーチ・アクション・センター=VAWW RAC)の設立者として、その悪名はおそらくこのムックの読者なら一度は目に、耳にしていることであろう。
 プロフィールを見ると、1961年東京外語大卒業と同時に朝日新聞社に入社。社会部記者として福祉、公害、消費者問題、女性問題などをフィールド・ワークとしていた。さる宮様のご婚約をスクープしたこともあったという(この人が皇族を取材していたというのは今考えるとゾッとするが)。1981年から85年までシンガポール・アジア総局員を務め、シンガポール時代の84年の11月2日付東京版夕刊に「私は従軍慰安婦・韓国婦人の生きた道」なる記事を配信する。これはタイに在住する韓国人の元慰安婦という女性の”証言”を紹介したもので、彼女が「慰安婦」問題にコミットした最初の仕事となった。
 ちなみに大阪社会部にいた植村隆が、元慰安婦・金学順の実質的なマスコミ・デビューとなる記事「思い出すと今も涙・元朝鮮人従軍慰安婦戦後半世紀重い口開く」を発表するのが、91年8月11日付の朝刊。実は松井の記事は、植村記事より7年も早い。植村は1982年、朝日新聞入社で、松井の9年後輩になる。
 松井記事から一部引用してみよう。
ある日、釜山郊外で井戸の水を水がめにくんで頭に乗せて帰ろうとしたら、日本人巡査が三、四人来た。「待て」と言われて身をかわした瞬間、水がめが落ちて割れ、巡査の服をぬらした。いくら謝っても許してもらえず、殴られたり、けられたりしたうえ、車の中に押し込まれた。それが人生の岐路となった。留置された部屋には若い女性がいっぱいだった。十日後に六人がダブダブの軍服を着せられ、「皇国使節団」として軍艦に乗せられた。1942年の秋だった。
四十日間の航海のあと「昭南島」と呼ばれたシンガポールに着いた。日本軍のバラックに入れられ、翌日、慰安演芸会でアリランなどを歌わせられた。そのあと個室に連れて行かれ、休ませてくれるのかと思ったら、将校が入ってきた。この夜から、挺身隊員としての地獄の日々が始まった。
慰安婦の生活は、昼間は兵隊の衣類の洗濯や兵舎の掃除、弾薬運びなどの重労働で、夜は兵隊のなぐさみものとなった。朝から何十人もの相手をさせられる日もあった。少しでも反抗すると、監督に殴られ、髪を引っ張られ、半裸で引き回された。人間以下の生活だった。

 巡査(あるいは軍人)による強制連行・暴力・慰安婦と女子挺身隊との意図的な混同……。以後繰り返される慰安婦ストーリーの原型のいくつかをここに見ることができる。「ダブダブの軍服を着せられ」とか「皇国使節団」だとか、明らかに不自然な”証言”もあるのもいつものご愛敬か。つまり、彼女こそがこの問題の最初のシナリオ・ライターだったというわけだ。
 
「女性国際戦犯法廷」の胡散臭さ

 VAWW-NETは1998年に発足。最初の大仕事は2000年12月東京・九段会館で行われた「女性国際戦犯法廷」である。VAWW側によれば、これは「第二次世界大戦中において旧日本軍が組織的に行った強姦、性奴隷制、人身売買、拷問、その他性暴力等の戦争犯罪を、裕仁(昭和天皇)を初めとする9名の者を被告人として市民の手で裁く民衆法廷」なのだそうだが、この説明を読んだだけで充分そのおぞましさとトンデモ度が伝わってくるというものだ。
中身たるや、法廷と銘打っておきながら弁護人もおらず、「模擬」がつけど到底、裁判の名に値しない、最初から「昭和天皇・有罪」の結論ありきの反日パフォーマンスであったのである。昭和天皇が強姦罪? これを聞いてまともな日本人で全身に怒りの血が駆け巡らない者がいるだろうか。松井らが会場として選んだのが、旧軍人会館である九段会館というのも悪意を感じずにはおられない。


 しかもだ、同「法廷」の責任者に松井とともに名を連ねるのが韓国挺身隊問題対策協議会(挺対協/現・正義連)共同代表の尹貞玉(ユン・ジョンオク)。この挺対協、北朝鮮の息がかかった団体であるのは周知の通りで、常任代表の尹美香(ユン・ミヒャン)の夫とその妹はスパイ容疑で有罪になったこともある。さらに検事として出廷した黄虎男(ファン・ホナム)他一名は北朝鮮の工作員として現在入国が禁じられている人物。要するに日本・韓国・北朝鮮の反日勢力による合作なのである。
 VAWWによれば、この判決をもって2001年12月、オランダ・ハーグで最終判決を下したという。あたかも国連の一機関で昭和天皇に対する有罪判決が下されたかのような錯覚を一般に与えるが、何のことはない、単にオランダのハーグ市で裁判パフォーマンスを行いました、ということらしい。「消防署の方から来ました」という、アレだ。

韓国カルトと反日に汚染された日本のキリスト教

 反日のデパートと呼ばれている東京・西早稲田2-3-18(通称・兄さんイヤ)AVACOビル内にある「女たちの戦争と平和資料館」も実質的のVAWW RACの広報機関といって差し支えない。ここの館長はVAWW RAC共同代表の西野瑠美子で、館内には例によって怪しげな解説文のついた慰安婦関係のパネル群に混じって、昭和天皇とおぼめしき人物が目隠しされ木にくくりつけられ、今まさに銃殺を待たんとしている、これ以上ないおどろおどろしいイラストが展示されているという。もはや不敬と怒るよりも、その表現のあまりの幼稚さと下品さに冷笑さえ浮かんできてしまうというのは、筆者だけか。少なくとも、サヨクが死刑廃止論者であるという通俗的な認識が間違いであるということは学習ができた。

「女たちの戦争と平和資料館」入口フロアーの壁面は元慰安婦の顔写真パネルで飾られてる。
慰安婦の筆によるもとと称する昭和天皇銃殺図。白い鳩と拳銃という組み合わせも思えば奇怪だ。

 この手の活動団体の構成員は「いやわれわれに反日の意図はなく、あまねく戦争における性暴力を告発するものであって、慰安婦問題はその象徴に過ぎない」と言い張り、慰安婦関連の展示物に申し訳程度にフリカや中東などの紛争地域の女性や子供の写真を混ぜエクスキューズにするのが常だが、同資料館はそんな姑息なことはせず、最初から反日、反国家、反天皇の直球勝負というところがむしろ思い切りがあってよいではないか。下手な逃げを打たぬぶん、こちらも戦いやすいというものだ。

 AVACOとは「キリスト教視聴覚センター」の略称だという。その名の通り、5階建ての建物の1階がコンサート用ホールになっており、件の「女たちの戦争と平和資料館」は2階の一角にある。隣接するのは「日本キリスト教会館」で、この建物は上階でAVOCOとつながっており、この二つのビルで「西早稲田2-3-18」ということらしい。ネットで同住所を検索すると、「在日韓国人問題研究所」「在日大韓基督教会」「外登法問題と取り組む全国キリスト教連絡協議会」「外国人学校・民族学校の制度的保障を実現するネットワーク」「日本バプテスト同盟」などの団体名がずらりと出てくる。要するにキリスト教関係と韓国(在日)関係の団体が寄木細工のように雑居しているのだ。
 日本のキリスト教、とりわけプロテスタント諸派がすでに、韓国系キリスト教団体によって汚染されてしまっているという話はよく聞くし筆者も多くの実例を知るが、残念ながら紙面の都合上、それについての言及はいずれに譲りたい。
 反日フェミニスト松井やよりの遺物ともいえる「女たちの戦争と平和資料館」なる施設がここに入居を許されているのかは、既にお察しの読者も多いだろう。松井の両親は共にプロテスタントの牧師であり、松井自身もクリスチャンなのである。

殺人鬼の娘として

 東京渋谷公園通りにある日本基督教団東京山手教会は、松井の父・平山照次牧師(2004年没)創立した教会だ。この山手教会もかなり怪しい。靖国神社でたびたび騒動を起こしている台湾のニセ原住民議員・高金素梅とそのご一行が来日のたびに必ず立ち寄るのがこの教会だそうで、おそらくは、日本、韓国、北朝鮮、台湾の反日勢力をキリスト教で結ぶ中継基地、あるいはアジトとして機能しているのだろう。

渋谷公園通りに建つ東京山手教会。隣には以前、ライブハウスの老舗ジャンジャンがあった。

 平山氏、牧師でありながら反核団体・原水爆禁止日本協議会(原水協)の常任理事も務めた左翼活動家でもある。原水協は1965年、社会主義国の核保有の是非を巡って共案党系と社会党系に分裂。社会党は原水爆禁止日本国民会議(原水禁)を新たに組織することになる。平山氏の原水協(共産党系)は社会主義国の核保有容認の立場を長く保持していた。
 ところでこの平山牧師、アジアでは殺人鬼、強姦魔で通っているらしい。むろん筆者が言ったのではない、当の松井やより女史が『朝まで生テレビ』の中でそう発言しているのである。YouTubeにそのときの動画が残っている。動かぬ証拠だ。
 動画の中で彼女は、ひとしきり日本軍を「アジアでは殺人鬼、強姦魔と言われている」とののしったあと、自分の父親が支那大陸に二等兵として従軍していたことを明かしている。日本軍=殺人鬼、父=日本軍の二等兵、ならば、父=殺人鬼という論法も成り立つのでないか。松井女史はつまり殺人強姦魔の娘ということになる。


 これを詭弁、屁理屈というなら、松井一派がこれまで筆に、口にしてきた、旧軍への誹謗の数々に一切の詭弁、屁理屈はなかったのかと問いたい。あるいは、松井父娘に対する名誉棄損とそしるなら、まずは松井女史がこれまで行ってきた旧軍兵士とその子孫に対する度重なる名誉の棄損に対してまずは口答でもかまわぬから謝罪していただきたい。
 同じ討論の中で彼女はこんなことも言っている。
「父はキリスト教の伝導師だったから現地(支那大陸)の子供らによくしてあげたおかげで大変慕われていた」。
 この言葉の半分はおそらく真実であろう。皇軍兵士と支那、満州の子供たちとの心温まる交流話はそれこそ枚挙にいとまがない。手軽なところでは春風亭柳昇師匠の『与太郎戦記』をお読みいただきたい。その上でぶっちゃけ申せば、平井牧師が子供たちに慕われたのは、牧師だからではない。規律正しい日本の兵隊さんだったからである。火付け盗賊団の国民党軍や共匪が実態の八路軍だったらそうはいくまい。第一、日本軍が殺人鬼、強姦魔と認識されていたのだとしたら、その中身がキリスト教徒だろうがゾロアスター教徒だろうが、崇教真光だろうが、日本軍の軍服を見ただけで子供たちは逃げて行くはずではないのか。

『与太郎戦記』。柳昇師匠の部隊は、いわゆる「南京事件」なるものが起こったとされる4年後に南京近郊に入っている。現地住民、とりわけ子供たちとの温かい交流が本書では語られている。また、、慰安所がどういう場所であったか、これを読めばよくわかる。

キリスト教と戦時性暴力

 彼女の言い分を聞いていると、日本軍は侵略軍であり戦時性暴力の象徴であって、それを作りだした巨悪が天皇制であるということらしい。さらには、神に愛されたキリスト教徒である自分たちには、日本軍の悪行を暴き断罪する義務と資格があるとでも言いたげである。「汝らのうち罪なき者、この女を石持て打て」というイエスの教えは彼女の耳には届かなかったようだ。
 当然ながら、私は慰安婦強制連行も南京大虐殺もありえないとする立場だが、1万歩譲って、それらが日本軍によって行われたと仮定しても、果たしてキリスト教が日本を断罪できるのだろうか。キリスト教の歴史こそ侵略と略奪、植民地支配と性暴力の歴史だからである。
 たとえば、十字軍。聖地奪還を旗印に出兵した敬虔なるキリスト教の軍隊が遠征地でやった所業を見れば、彼らを殺人鬼、強姦魔以外の言葉ではたして形容ができようか。やや時代を経て大航海時代、それは侵略の時代の幕開けだった。スペイン人、ポルトガル人の教徒たちが布教の名目でインディオを大量虐殺し金銀を奪い、強姦の果てに多くのメスチソ(混血)を残していった。新大陸では清教徒たちが同じことをやった。
「旧約聖書」の時代にまで遡ろう。なんと一神教の神は異教徒征伐に際しては戦時性暴力を認めているどころか、それを命じているのである。
《 それで今、この子供たちのうちの男の子をみな殺し、また男と寝て、男を知った女をみな殺しなさい。 ただし、まだ男と寝ず、男を知らない娘はすべてあなたがたのために生かしておきなさい。
それで今、この子供たちのうちの男の子をみな殺し、また男と寝て、男を知った女をみな殺しなさい。ただし、まだ男と寝ず、男を知らない娘はすべてあなたがたのために生かしておきなさい。》 (民数記31章17・18)

《ヤベシ・ギレアデに行って、その住民を、女、子供もろとも剣で撃ちなさい。そしてこのようにしなければならない。すなわち男および男と寝た女はことごく滅ぼさなければならない。》(士師記21章11・12)
「信じる者は救われる」は「信じない者は殺すべし」ということである。一神教においては、異教徒は人間ではない。殺し尽くし、奪いつくし、犯しつくす。「士師記」では400人の処女が強姦され、ベニヤミン人の性奴隷にされているのだ。これが松井父娘の信奉する神の正体である。よく反日史家は記紀にある日本武尊の西征、東征を大和朝廷による侵略というが、その日本武尊も降伏した者には寛大でジェノサイドはしなかった。桃太郎だって決して鬼を皆殺しにはしない。これが日本人の戦争文化である。
 松井一派がいうところの日本の軍国主義時代は、満州事変から昭和20年の敗戦までを指しているにしてもせいぜいが十数年である。日露戦争から数えても120年。小さい、小さい、なぜもっと強大な敵と戦わぬ。日本の軍国主義など、ユダヤ=キリスト教の数千年の戦時性暴力の歴史から比べれば、ちり芥の類ではないか。
 松井女史は、日本の天皇を裁く前に、自分たちの神を裁くべきではないのか。
 煉獄の業火の中にいるであろう松井やより。あなたは今こそ焔から立ち上がり、神に剣を向けるべきだ。すべての戦時性暴力の被害者たちの無念を晴らすためにも。

(追記)
本稿は、ムック・ジャパンREAL VOICEシリーズ『国連発世界反日時代』に寄稿したものの完全版である。雑誌掲載ぶん(扉写真)は、短縮改題したもので、完全版のお披露目はこれが初めて。
当初は「墓に唾をかけろ」シリーズというこで連載にしたかったが、ムック自体が諸事情で休刊になってしまったので、結局第1回で終了となった。もし、連載となっていたら、筑紫哲也、土井たか子、吉田清治……綺羅星のような反日スターの諸氏を招霊さしあげるつもりだった。
「日本人の風上にもおけぬライター」に成りきるために、柴木泰(しばき・たい)の変名を使わせてもらった。ネーミングの由来に関しては、読者の御想像におまかせします。

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